鈴木大介のレビュー一覧

  • ネット右翼になった父
    弱者に寄り添う著作を執筆してきたルポライターの著者が、年老いて「ネット右翼」化してしまった(と著者が感じていた)父親に、その死後、とことん向き合った記録。
    読んでみて、これはあくまでも著者とその父親のケースであり、中高年のネット右翼化の背景や対処といった一般論的な内容を期待すると肩透かしを食らうと思...続きを読む
  • ネット右翼になった父
    タイトルからしたら、いきなり老いてからネットにはまって、理解力の低下も相俟って右翼になってしまった父の話かと思ったが、そうではなかった。
    父は若い頃から、当時メインであった左翼の学生運動のカウンターとして右翼的な傾向はあった。老いてからも(こういう言葉はいかにも老人みたいだが)矍鑠としていて、認知機...続きを読む
  • されど愛しきお妻様 「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間
    当事者ではないとわからないことって沢山あるけれど、そういったこととか、今の社会についての問題提起、とてもわかりやすい
    こういったわかりやすさはエッセイならではだと思います

    ただ、当事者になってもその人本人ではないから完全に理解できるということは無理だろうとも思います。それはきっと、著者もわかってい...続きを読む
  • 脳が壊れた
    高次脳機能障害の当事者研究でここまで詳細な記録ははじめて読みました。
    専門職なら必読書としていいのではないかと思えるほどに示唆に富んだ内容でした。
  • ネット右翼になった父
    コロナ渦に断捨離に励み過ぎたあまり、極度なミニマリストになり、家庭内からモノは減ったと同時に会話も減ったとか、妻がダイエット中にオーガニック食品にどハマりし、食品のみならず衣類にまでそれは及び生活費は毎月赤字続き…。

    いずれも寸止めで止まれば、目的達成の副産物として解されるが、行き過ぎると脳内のド...続きを読む
  • ネット右翼になった父
    普段離れて暮らす年老いた父親を訪ねると、人種差別などに塗れたYoutubeのテキスト動画に熱中し、口に出てくるのはネトウヨ特有のジャーゴンばかり・・・、というのは現代における悪夢の1つのように思う。
    その悪夢を実際に味わった著者が、父親を亡くした今、徹底的に父親の行動や思考を検証し、「本当に父親はネ...続きを読む
  • 老人喰い ――高齢者を狙う詐欺の正体
    富裕老人をターゲットにした特殊詐欺グループのルポ。ドラマ仕立てで書かれているので生々しさがある。
    管理・統制された組織で行動している。資産・性格・その他諸々の個人情報を漏洩名簿から綿密にスクリーニングされており、顧客ターゲットは非常に明確。電話の手口も巧妙で、複数名で痴漢現場を再現するなど、リアリテ...続きを読む
  • ネット右翼になった父
    ルポライターの著書が、『ネット右翼』になったまま逝ってしまった父の本質を、関係者の証言や遺物から解像度高く解き明かして行く
  • されど愛しきお妻様 「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間
    「障害化させない社会づくり」は、一人一人の意識が大切。色んなパーソナリティがあって当たり前の世界。もうすぐだよね。
  • ネット右翼になった父
    著者の父がネット右翼になったか、著者がどっぷりの左翼であるのか、人によって見方が変わるかもと思いながら、興味深く読めた。
    自分と相手の共通点を見出したり、自分の認知バイアスを理解したりしながら、分断の解消を図っていくことが大切と思った。
  • ネット右翼になった父
    父への鎮魂の本。そして亡き父へ向き合うための本だった。まさかこのタイトルの本で泣くとは思わなかった。
    異なる世代、異なる年代への想像力不足と、今までのコミュニケーション不足が相まって生じた分断。
    私の中にもある父への誤解と謎が解けてきた気がする。
  • ネット右翼になった父
    "様々な分断の主因は、「相手の等身大の像を見失うこと」であり、その溝を埋めるのは、相手の等身大の像を取り戻す、改めて見直すことだと思う。"(p.242)
  • 最貧困女子
    ★★★★
    今月10冊目
    これは非常に難しい問題。貧困の最下層にいるのは、親などに頼れない、親からの虐待、メンタルやられてる、精神疾患、知的障害がベースにある。行き着くところはセックスワーク。 
    これは出会う人種ではないかもしれないがこの手の人達がいるって衝撃
  • 最貧困女子
    本当に日本で起きていることなのだろうかと、信じられない気持ちになった。
    女性の貧困については昨今社会的にも問題になっており、所謂パパ活と呼ばれるようなものがあることも知ったが、本書に書かれている最貧困女子が取り込まれる援デリなどは全く一括りにできるものではないと思った。著者が取材対象に本当に真摯に向...続きを読む
  • 最貧困女子
     これって,日本の話なのか?と思うほど,ビックリする貧困女子の現実がある。
     以前,『神が棄てた裸体』という本を読んだときも,少女売春に向かわざるを得ない状況に驚いたが,それと同じようなことが日本でも普通に起きていることにビックリである。
     そして残念ながら,その解決策からはほど遠いと思わざるを得な...続きを読む
  • 脳は回復する―高次脳機能障害からの脱出―(新潮新書)
    いくら話せないと訴えても、医療関係者は話せてますよとしか言ってくれない。当事者研究の意義を余すところなく伝えている。
  • 最貧困女子
    福祉の勉強の一環として講読。
    彼女たちが貧困に至ってしまう背景に、3つの無縁(家族、地域、制度の無縁)と3つの障害(精神、発達、知的障害)があるとする見立ては、長い期間、彼女たちに関わり続けた筆者だからこそ、見いだせたものと思う。記載された最貧困の事例はあまりにも生生しく、キツく胸が締め付けられまし...続きを読む
  • 発達系女子とモラハラ男
    発達障害の人たちにとって、世界はどう見えており、何がどう難しいのか、なぜ難しいのかが物凄く分かりやすく説明されている。

    ただ疑問に思ったのが、話が長くなるほど冒頭の話を忘れたりインパクトがある点のみに執着してしまい、その間に会話が流れていってしまい全体像が掴めなくなる特性が強いとのこと。
    それって...続きを読む
  • モーニング 2022年34号 [2022年7月21日発売]
  • モーニング 2022年18号 [2022年3月31日発売]

    ちいかわが可愛い

    ちいかわの描きおろしがあるときいて購入しました。大好きなキャラの栗まんじゅうの登場が嬉しかったです。栗まんじゅうはお酒飲みでよく酔っ払ってますが優しくて気遣いが出来て素敵です。今回努力家な面も見られて良かったです。