鈴木大介のレビュー一覧

  • ギャングース(8)
    あれ?これ時系列あってる?
    よくわからなくなった。
    この作者はぜったいにジョジョが好きだ。
    そう確信する場面が何度かあった。
  • ギャングース(5)
    サイケの過去。
    悲しすぎる生い立ち。
    自分がもしサイケやカズキたちと同じ境遇になったとしたら、人間としてのアイデンティティを保てるか定かではない。でもカズキたちはタフに生きる。
    ぬるま湯の世界で生きていることを認識しつつ、
    いつどのような境遇に置かれるかは分からない危機というものは持っていたい。
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  • ギャングース(6)
    リアルすぎる詐欺の風景。
    これが義務教育を受けていない者の頭のキレ方だろうか。
    すごいと舌を巻いてしまう頭のキレ具合。
    「勉強ができる」とは何なのだろう。
    どんな意味を持つ指標なんだろう。無意味。
    カズキたちを見ていると自分のものさしの無意味さを悟る。
  • ギャングース(1)
    いじめなどを特集していたNHKのEテレにて、
    マンガを題材にした回でこの作品を知り、
    読んでみることにした。

    既出作品のようにサクサクとは読めないものの、
    独特の作風・作画と時々注釈してくれる専門用語のメモなどで、徐々に世界に引き込まれる。
    裏稼業をただ悲惨・凄惨に表現しているのではなく、
    そこに...続きを読む
  • 老人喰い ――高齢者を狙う詐欺の正体
    オレオレ詐欺に代表される、高齢者を標的にした詐欺のルポ。そのあまりに考えられたシステムに驚愕するとともに、それが産まれる背景を分析。
  • 老人喰い ――高齢者を狙う詐欺の正体
    詐欺師を要請する講座の話、凄いテンションを感じた.貧困層に属する若者をそこまでアクティブにできることは、正直に言ってとても素晴らしい.目的がやや逸脱していることは承知しているが、そこまで成長する若者も立派だ.不要な金を持っている老人からあぶく銭を取り上げることは理にかなっているのではないかと、ふと考...続きを読む
  • 最貧困シングルマザー
    同じく鈴木大介氏が著者で、幻冬舎新書から出版された「最貧困女子」の姉妹版ともいえるのが本書。

    本書の方がよりきめ細かく、様々な立場の人を取材対象としており、読み応えがある。

    タイトル通り、売春を続けるシングルマザーだけでなく、風俗業者のスカウトマン、NPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」代表...続きを読む
  • 老人喰い ――高齢者を狙う詐欺の正体
    「詐欺と疑われていても金は取れる」の理屈。見事。相手の手口を知らないと、まず太刀打ちできない。「騙される方が愚か」という人は、後年ブーメランが刺さる可能性、大。ブラック研修の描写、過去を思い出し、読みながら笑ってしまいました。ブラック研修を経てきた人生だったんだ、と。(「㈱詐欺本舗」にいたことはあり...続きを読む
  • 老人喰い ――高齢者を狙う詐欺の正体
    マンガ「ギャングース」の作者なので内容は重複している所が多い。活字版ギャングースと言った感じで、オレオレ詐欺の現場を詳細にレポートしながら、物語風にしてエンターテイメント性も兼ね備えている。
    「再貧困女子」ほど、その背景に対する考察が深くなかったのが惜しいところ。
  • ギャングース(1)
    裏社会仕事人漫画。

    隠語多めの裏社会へ盗みまくる。凸凹トリオの活躍を描く。デフォルメチックな書き方で怖さは少ない。主人公は痛々しくて好きだ。
  • ネット右翼になった父
    父の中には、自立に向かう思春期以降の子どもたちに対して、穏やかに軽口を交わしながら、それでいて本音を語り合い過ごすための「お茶の間のペルソナ」が存在しなかったし、あとから作ろうとしても、そこには子どもである僕側の問題もあって、失敗してしまった。父に対してコミュ障だったのは僕自身も同じだ。
    ノスタルジ...続きを読む
  • 脳が壊れた
    突然の脳梗塞。命は取り留めたが、外からは見えない障害。当事者が語る。

    高次脳機能障害とは、脳卒中などで脳の一部を損傷し、思考・記憶・行為・言語・注意などの脳機能の一部に障害が起きた状態をいう。著者は、発話や行為に一部不自由が生じたようだが、これが周りからは分かりにくい。例えば、半側空間無視なんて知...続きを読む
  • ネット右翼になった父
    この本のコンセプトがすごいなぁと思いました。
    ここまでなくなった父親に対して、真摯な態度で検証できる人はなかなかいないと思います。
  • ネット右翼になった父
    真相を追っていたら、自分が真相だった、というような、物語を聞かせられているような本だった。
    この本で取り上げられているような何かを決めつけるような思考回路は、実は自分にもあるんじゃないかと思い、はっとさせられた。
  • ネット右翼になった父
    なるほど、父親がいかにネット右翼になっていったかを描きその危険性だけを解く本かと思いきや父と子の関係性や、過去の話、そして誤解を解いていく本だった。少々、感性が違うかなと思わされるところもあったが、なかなかの本だった。
  • この脳で生きる。脳損傷のスズキさん、今日も全滅
    読みやすい。漫画も面白い!
    脳に外傷があったり、脳血管疾患にかかり、一命を取り留めたけど、脳に障害が残り、少しずつ生活が不便になるというような障害がある。高次脳機能障害というけど、知らない人も多いと思う。福祉や医療に関する人はなんとなくわかるはず。
    その程度の認知度である。そこで、みんなの高次脳機能...続きを読む
  • ネット右翼になった父
    自分でも思うし、親しい友人や家族から見ても私はかなり左寄りの人だと思います。
    だから、ネット右翼ってものに対してやはり嫌悪感はかなりあった。ってか、今もある。絶対的にある。

    結局は、人は分からないもの、得体の知れないものが本能的に怖くて畏怖を感じてしまうだなということ。それゆえに、これまで自分が生...続きを読む
  • ネット右翼になった父
    なぜ、に答えは無かった。でも、息子が危惧したホンモノのネトウヨでは無かった。どちらかと言うと息子の父親追悼の物語。
  • ネット右翼になった父
    ネット右翼になってなかった!ということかな(違う)。
    叔父さんのいう世代と年代は分けて考えるというのは腹落ちする。そもそもくるっと一纏めにするのもどうかという話しでもあるが。
    ネトウヨになった身近な人はいないけど、陰謀論とかラジオフォビアやワクチンフォビアに傾倒した知人はいる。身内かそうでないかは心...続きを読む
  • 脳は回復する―高次脳機能障害からの脱出―(新潮新書)
    自身も記す通り、かなりの部分で回復した後に書かれた本書だけに、前作よりもまとまった内容。前作のエッセンスも盛り込まれているから、時間が無ければ本書だけでも可。そもそも言語化能力に長けた人の手になる、なかなか理解されづらい領域の内容だけに、資料的価値も高い。