田島隆のレビュー一覧
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行政や政治を舞台にしているのがなんとも面白い。
地方に公共事業をおりてくるとそれに反対するグループをつくることで知名度をあげていく議員、その逆の議員などが暗躍する。
2話は派閥争いをする議員の対決。
表の行動と裏の意図がうまく描写されていて面白い。Posted by ブクログ -
テーマは児童虐待。子どもに暴力を振るう、食べさせないネグレクト。今回も栄田さんが大活躍。こちらのほうが主人公の風格が出てきた。
児童相談所に連絡して、児童相談所は手ぬるいという話になりがちなジャンルだけど、ここでは、子どもは虐待されていても母親の愛情を必要としているので法律で引き離せばいいという問...続きを読むPosted by ブクログ -
遺産相続の話。介護で入った内縁の女性との対立。子どもから見るとたぶらかして家に入り込んでると見てしまうんでしょうね。何をしても対立は深まるばかりだ。ありそうな話だ。内縁の女性を一方的な善人と描いているが少し不自然ではありましたが。
最初はすでに贈与の書面があって家の所有権を争う話が位牌を争う話にな...続きを読むPosted by ブクログ -
女性が彼にお金を貸して、別れた後に取り返せるか。
男はもらったことは認めたが贈与だと言う。
口頭でも契約とはなるが、証明が必要でなかなかむつかしい。
しかし、未成年の場合は契約の取り消しが可能なので、贈与は取り消し返却しなくてはならなくなる。 の巻
法律の基礎知識がドラマになるというのはいつもの展...続きを読むPosted by ブクログ -
テーマはネットオークション詐欺。最初から悪意はなくとも急にクビになったりしてやむをえず詐欺行為に走るということもありうるわけだ。
詐欺にのめりこんでいく、もしくは追い込まれていく経緯がリアルに読めて面白い。
加害者の名前が特定できない(兄弟のしたこととウソをつかれて)、民事か刑事が微妙、調査するの...続きを読むPosted by ブクログ -
『極悪がんぼ』の続編。主人公は役所の仕事にコミットすることを仕事とする事件屋。地方で実施される国交省のビッグプロジェクトをめぐる国、県、市の役人に推進する役人に議員に業者がからんでいく。ディテイルがリアルでワタシには面白いのだが、あまりに細かすぎて読みにくいってとこもありますね。Posted by ブクログ
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家賃未納でカギをかえられる話は以前もあったが今回は敷金ゼロ礼金ゼロの物件の契約。これはカギを貸すだけで部屋はそれに付随してついてくるものということで賃借権が発生しない契約になる。
家賃保証会社が保証人となってサラ金の取立てまがいのことをするがこれもサラ金ではないので法律の網はかからない。いろい...続きを読むPosted by ブクログ -
久しぶりに読んだもので前半のやりとりは少し冷めていた。
後半から入試テスト問題づくりの教師と家での嫁姑問題となる。
入試問題をつくるには教科書と同じ問題を出すわけにいかないのですべての教科書を調べる。また、分布がきれいになるために過去の問題の出来不出来から得点を予想して作る。そのため泊り込みで作ると...続きを読むPosted by ブクログ -
子どもの名義で勝手に金を借りる父親に対抗するため、結婚する話。
20歳以下なら同意書がいるが、偽造して出されたとき、それを親は告発しないだろうからどうでもなるという解釈が面白い。
次に保険代理店からムリな保険金をとる話。しかしこれは主人公が悪い法律家の道を歩いていて、最後は自分に火がつくことになるの...続きを読むPosted by ブクログ -
嫁姑問題も家裁に持ち込む前になんとか別居で解決して、飲んだくれ博打好き不労親父の話。一方的に悪いかと思いきや思い通りにならなかった挫折の話があり相変わらず複眼的な日常のトラブルを丁寧に描いて、引き込まれる。読ませる。
弁護士よりより身近な問題に法的立場から望むという世界がいい。Posted by ブクログ -
離婚争議問題。
嫁と姑の折り合いから離婚にというプロセスが丁寧に描かれていて読ませる。
犬飼矯史のキャラがまたいいですね。情けないけどいかにもありそうな設定です。
入試問題づくりの舞台裏もちょっと面白い。合宿等確かにこれだけのことをしないと問題はできないのだろう。Posted by ブクログ -
老化現象でうっかりミスが続く父親が酒屋さんを続けることを心配する息子夫婦。無理やり廃業させる方向に動く。人物のディテイルに分け入り読者を深みに誘導する語り口が相変わらず素晴らしい。
「セルフ・ネグレクト:高齢者が意欲を喪失するような状況に置かれた結果、自虐的、自己放棄的な態度や行為や生活をすることを...続きを読むPosted by ブクログ -
これはテレビ化でも取り上げた題材ですね。
幼児を抱える契約社員が給料が少なく、家賃が払えず家を追い出される。子どもはインフルエンザで熱、さらに契約社員の契約も切ると言われてしまう。
それは法律的にはどんな問題があるかという話になる。ここまで介入すると手数料が発生してるはずだがそれはどうなっているのや...続きを読むPosted by ブクログ -
相続ちゅんはワシら庶民が一生のうちで一番の大金をまの当たりにする瞬間なんじゃ。
見たこともないようなゼニカネが現実のものになるんじゃけんのう。(p.136)Posted by ブクログ -
矛盾に満ちた社会だからこそ、筋をとおすことが必要だと思います。
それとも・・・重さんは法律の定めにのっとって闘うのがおかしいとでも言うんですか?
いや・・・それはワシにもわからんのじゃが・・・(p.104)Posted by ブクログ