今日マチ子のレビュー一覧

  • かことみらい
    ずっと読みたかったまんが。とてもおもしろかった。豆らくだ、かってみたい!今日マチ子で初めて読んだ本。
  • みかこさん(1)
    素晴らしい。絵から滲み出る文才をこれでもかと感じるジュブナイルだった。モノローグとイラストがひとつになって思春期を繊細に描いている、この文脈の見せ方はすごいなぁとただただ感服するばかり。ほつれた糸をひっぱるシーンが、特に気に入った。それと、ナオのうさぎの目の演出が良い。とても心くすぐる作品だ。
  • アノネ、 下巻
    「cocoon」に続く戦争もの。「アノネ、」のタイトルの通り「アンネの日記」に題材をとっているが、今作も架空の国が舞台であり主人公の名もアンネではなく花子。迫害される身でありながら、どこまでも牧歌的な花子。
    そして、もう一人の主人公太郎は、かつて芸術家を目指しながら夢敗れ、今は花子たちの民族を収容所...続きを読む
  • 吉野北高校図書委員会 3 トモダチと恋ゴコロ

    青春だなぁ

    タイトルに惹かれて読んでみました。登場人物がみんな魅力的で一気に読めました。作中の図書館もこんな図書館なら通いたいなぁと思いました。本好きな高校生でしたが部活中心の生活で部活帰りに本屋に寄るのがやっとでした。おまけに女子高だったので男女含めた仲間とか憧れます。高校生に戻れたらこんな高校生活もいいなと...続きを読む
  • COCOON
    沖縄戦で看護隊に参加した女学生達の話。透明感のある作風の人が現実を描いた結果、何とも言えない凄みが出てる
  • アノネ、 下巻
    「ゴミになっちゃた」が印象的だった。
    少女たちを襲った、戦争のむごさと、儚さと、絶望さ。
    あのね、
  • COCOON
    読み終わったあとしばらく立ち直れなかった。少女の残酷ともいえる生命力、生きる力の強さに少しだけ救われる?
  • ガールズ美術
    まず楽しいのはクロッキー帳を模した装丁。これだから紙の漫画はやめられないんだ!
    そして中身は美術予備校でのギャグ漫画。しかし、なんだコリャ。この脈絡のなさだとか、無駄に大きなスケール感だとか、もうこの物語そのものが美術予備校の女の子が休み時間に友達とだべっている時に適当にふくらませた物語のようで、な...続きを読む
  • みかこさん(1)
    今日マチ子さんの透明な青に包まれた
    みかこさんの高校生活。

    あまりおしゃべりじゃないみかこさんと
    たくさんの言葉が砂時計の砂のように
    こぼれ落ちてくる仲良しのナオちゃん。

    絶妙に微妙な空気の緑川くん。
    少しの緊張も持ちながらも、深いところで
    繋がり始めている2人目のママ。

    温度計の心臓。
    水溜...続きを読む
  • センネン画報 その2
    教室、カーテン、校舎の曲がり角。
    風が撫でた草のざわめき。
    水中で弾けた 梱包材のプチプチの泡。
    クラフトパンチのまあるい紙の雪。

    1つの物質だったアメが忘れられない記憶の中心になる。
    ほんの少し油断しただけでスルリとすり抜けていく
    何気ない瞬間の叙情のゆらめきに息を呑む。

    息をひそめて見つめて...続きを読む
  • センネン画報
    俯瞰、主観、客観、ズーム。
    心情を語る視点と距離の面白み。

    白い光、青い空、紺碧の夜。
    風にさらわれる気持ち、跳ね上がる心。
    拾って、繋いで、結んで、集めて。

    何気ない日常の中で瞬きをする間に
    通り過ぎていきそうな瞬間を
    最小限のセンテンスで最大限に感じさせてくれる。

    作文嫌いで原稿用紙に文字...続きを読む
  • アノネ、 下巻
    第二次大戦の強制収容所をモチーフに描く“パラレル・センソー・ワールド”。戦争から正義と悪をレッテルとして廃し、想像力を養分に残酷かつ甘美に花咲かす。
    この行為自体に賛否両論があると思う。が、それでもアクセルを踏み込んだ今日マチコさんは気高いアーティストだ。という風に僕は納得した。これは事実に対する一...続きを読む
  • mina-mo-no-gram
    水辺、ボートの上、シャワー室。方向感覚のない水の中でもがいているような、あてどない息苦しさ。10代の頃のひりひりした気持ちがよみがえってくる。文句のない傑作。最後の主人公の決意に、涙が出た。
  • COCOON
    戦争のお話。戦争系は自分がその立場ならを想像し、ゾッとするからあまり自分からは読みません。
    今日マチ子さんの作品だから見ようと思いました
    私は、この時代に産まれていたら
    己の弱さに自ら自決を選んでいるだろう。そう思う
  • みかこさん(6)
    相変わらず日常のちょっとしたこころの機微をよくとらえているなあという印象。全巻を通じた作品中の色遣いや登場人物たちの身振り・服装から、舞台としてこの東急3線の三角地帯周辺を中心に据えたのは意図的なものなのだろうか、というのがとても気になっている。
  • みかこさん(2)
    色合いとか一つ一つの言葉や表情が心にスーっと溶けていくようでした。
    わたしも感じることのある複雑な気持ちを同じように感じる人がいて嬉しくなりました。
  • みかこさん(3)
    寒い時電球に暖かさを分けてもらう・・そんなこともう滅多にやってない。
    心が少し固まった私に何かを気づかせてくれました。
    ありがとう、みかこさん。
  • センネン画報
    2013/1/5.
    頂き本第二弾。よかった、言葉を削って視覚的に伝わってくるなにかがあたしの隙間にすとんと落ちて、とてももどかしい。
  • センネン画報
    中に収載されている〈おとながり〉と”百合”がすきです。
    百合の花を切りおとすところがすごい素敵でした。
    淡々と描かれたようでいて深くてずっと見ていられるような本でした。
    NIVEAのクリームのかんかんの話もとてもぐっとくる。
  • COCOON
    今日マチコさんの文章にはあまり触れたことがなかったので、あとがきがけっこう印象に残ってたりする。自分はこう思った、一方作者はこんなことを思っていた。という比較の機会はなかなかなくて。
    沖縄戦を下敷きに描かれる今日マチコの世界。戦争は残酷で、それでも人は深くて強い。