松本大洋のレビュー一覧
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ラストのカタストロフィが分かっていてもそこまでの持って行き方で充分に楽しめた。パパとママを昭和に残した平成のバカボン・茂雄。野球バカ花男も面白いが、息子茂雄の冷酷でエッジとウィットに富んださりげない一言一コマがよい。巨人軍と花男のバカは永久に不滅です。改めて名作。Posted by ブクログ
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曇天の空が広がる梅雨の放課後、部活の先輩の執拗なイジメに嫌気がさして、公園で慣れない煙を燻らせ、大声で言葉にならない何かを叫んだあの日を思い出しました。
「どれだけ情熱を燃やそうと、血潮をたぎらせようと、青春とはやはり青いのだと僕は思います」Posted by ブクログ -
マンガでこんなに人間の深層、古層まで降りていくことができるのか。自我が無くなる、その寸前まで行くことができるなんて。絵の世界もあるのに、すごい。文字にしか出来ないと思っていた層まで降りていけるなんて。用務員さんの存在が素敵。Posted by ブクログ
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苦手な暴力だらけなんだけど、
シロとクロの絆
シロの不思議発言、かわいいかぶり物
クロの子供とは思えない
ハードボイルドさ
現実離れした身体能力、
人間味溢れる大人達…
松本大洋の手にかかると、暴力シーンも
その身体の痛々しさを超える
別のものにすりかわる
ラストで イタチが現れたのは
クロが...続きを読むPosted by ブクログ -
読んでる内に園の一員になった気がしてくる。あったかい所は羨ましく思うが、色々と身につまされる感情で一杯になる。大人との距離と温度差がくっきりしているのは歯がゆい。懐かしく振り返りながら好きになっていく作品。Posted by ブクログ
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共用。
映画は観て、好きだったけど原作までは手を出していなかった。
アニメもまだ観てないけど、そのうち観よう。
良く2時間に収めたなぁ、と言うのと、原作のインハイ-インハイの間のじっくり感も、準決決勝のエピソードも、うん、素晴らしい。
本当に素晴らしい。Posted by ブクログ -
勧める相手を選ぶけど、松本大洋作品の中でいちばん好きです。この人は子どもの描写が本当に巧み。あの頃の漠然とした不安や、いろいろな物事の曖昧さが一気に蘇ってくる。Posted by ブクログ
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どこかで、"きっと、いつか"という希望を小さな胸に秘めて親を待つ星の子の姿が切ない。
静君の大人のような姿勢と友達に嘘をつくところにジーン。
傷ついてしまうなら見切りをつけたいが、"きっと、いつか"を信じていたい。Posted by ブクログ