城平京のレビュー一覧
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おひい様が最初に嘘の仮説を言った理由があとあとになって意味を持っていくのが良かったです。もしこの嘘解説が無ければ、今回の依頼側である室井さんがますます人間不信になっていたというのも「なるほど!あの嘘仮説は、ここまで見越して...」と思わず感嘆の声を上げるくらいに素晴らしい理由で良かったです。
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「六花ふたたび」に書かれた六花さんの特徴を見る限り 美人らしいけど 拒食症を疑われるくらい細いとなると
多少 幼く見えても琴子の方がいいんじゃないかと思うのは私が琴子贔屓だからだろうか
九郎は病んで身がそがれたような女性が好みらしいから仕方ないかもしれないけれど
六花さんが 琴子に対して 性悪の悪...続きを読むPosted by ブクログ -
岩永の高校時代のエピソードがわかる短編と、それに続く長編小説。アリバイがあるのに過去に妻を殺したと自白し、それを子どもたちに信じさせろと岩永に依頼した老人。だが真犯人は別にいた事を岩永が暴く。
岩永の冷静さと公正さ、そして品が(あるかないかはともかく)きちんと描かれた作品だった。まんがもいいけど小説...続きを読むPosted by ブクログ -
虚構推理の短編集。書き下ろしの5話で、狸たちがうどん自販機でうどんを販売する様を想像して、シュールさに笑ってしまった。岩永が思うよりも九郎は岩永のことを大切に思っていて、それがあんまり岩永には伝わっていないのがわかった。傍から見るとけっこう愛されてますよ?Posted by ブクログ
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怪異ものではあるが恐怖感や嫌悪感を引き起こさないのは、端正な絵の力だと思う。
特にヒロイン琴子の表情が実にいい。
第一巻なのでいろいろな事情の紹介の巻 という要素のある巻ではあるが、次巻以降に興味をつなげる力を持っている。 -
・結末のどんでん返しが予想つかなくて驚きで言葉を失った。読み終わった後は上手く話が纏まり過ぎて感動で不思議と涙が…
・そして六花のもう1つの目的も段々と分かってきたような。九郎先輩モテすぎでは!
・そしておひいさまなんか怖いというか不吉な存在に見えてきたのは俺だけ?? -
・新章突入。スリーピング・マーダー編、これどう決着するのか?という続きを凄い知りたくなる内容。この引き込まれる感じは凄いなと。
・また、六花が動き出したのも個人的に嬉しい。相変わらず怪しく美しい。