川野靖子のレビュー一覧

  • ウィッチャーI エルフの血脈
    北方諸国は南のニルフガード帝国の侵攻を受けた。北方諸国で最南に位置するシントラ王国では、キャランセ女王が孫娘シリラを炎上する首都より脱出させて自害する。二年後、魔法剣士ゲラルトは人里離れた砦でシントラ王家の血を引く少女シリに訓練を授けていた。

    やや唐突に話が始まり、語り手を替えつつ、物語が飛び飛び...続きを読む
  • フォワード 未来を視る6つのSF
    「夏の霜」ブレイク・クラウチ
    人工知能モノ。最初は世界観が飲み込めなかったが、ゲームだとわかり、そこからは新しい人工知能の誕生にワクワクした。主人公が女性でレズビアンなのがイマドキ。でも子育てや夫婦?仲がうまくいかないところは普遍的。
    主人公と一緒になってマックスに騙された。ブライアンを殺すところは...続きを読む
  • ボーンズ・アンド・オール
    人肉食は究極の愛、ってどこで聞いた言葉だったか。
    ここに出てくるイーターはそれぞれ違う種類の人間を食べる。何も愛ゆえに、だけじゃないのだ。

    旅を通してマレンの精神的成長がよく分かる作品。もう一人で行きていけるとみなされ、母から置いていかれたマレン。母の故郷や老女、自分以外にもいた二人のイーター、こ...続きを読む
  • 炎と血 I
    22.10.25〜23.1.15

    HotD S2まで我慢出来なくて、買った。ターガリエン家の歴史を流れで追えるの楽しすぎる。
    この本を読み出して、ゲームオブスローンズをまた見始めちゃった。そしたらジョフリーがレイニラの話してたり、これまで気づかなかった歴史の流れを把握出来るようになっててブチ上がっ...続きを読む
  • ウィッチャーIII 炎の洗礼
    みんな人間くさく、キャラクターが複雑なのがとても良い。誰しも大なり小なり青臭い部分と大人な部分を持ってて、人間ってそんなもんだなあと。シリが暗黒面から帰って来てくれるのを願うばかり。
  • 蜂の物語
    小学生の時、国語の教科書で読んだ「みつばちのダンス」を今でも覚えている。9歳くらいの子供にとって、ダンスで花蜜の在処を教えるという蜜蜂の話しの何が衝撃だったかというと、群れで暮らす生き物が、言葉ではないコミュニケーション手段を持っている、という事だった。それも、ダンスで地図を教えるなんて。人間のジェ...続きを読む
  • ウィッチャー短篇集 1 最後の願い
    ウィッチャーシリーズの入門編に相応しい一冊。
    怪物退治が生業の「ウィッチャー」であるゲラルトが、各地で依頼を受けたり、厄介事に巻き込まれたりする短編集です。
    ウィッチャーシリーズの魅力である丹念に作り込まれた重厚な世界観を存分に楽しめます。
    ウィッチャー3をプレイして、原作に興味を持った方にもオスス...続きを読む
  • 炎と血 II
    1巻の征服王もジェヘアリーズもいい人扱いだし、レッドウエディングとラムジーより酷いことはないと思い込んで読んでたら、まったくそんなことなくて、さすがターガリエン家。ひどい。

    双竜の舞踏後はヴェラリオン家が結構活躍してて、鉄諸島のその後も気になる。

    エッグでも生き残ってたプリンスの本篇でも、これで...続きを読む
  • 炎と血 I
    House of the Dragonの原作だけど、この本自体は歴史学者(大学匠:アーチメイスター)が書いてGRRMが訳した(体裁の)ウェスタロスの歴史書(the World of Ice and Fire)(のターガリエン朝部分)だから「伝聞」や「残された記録」での構成で、真実かどうかはわからない...続きを読む
  • 王たちの道 3 自由への架け橋
    この巻ばかりは、読み止めるのが難しいほど、熱中した。これまで読み進めてきた甲斐があった。
    伏線回収も存分にあり、是非1を読み始めたかたは、ここまで頑張っていただきたいと思う。
  • 蜂の物語
    養蜂場の蜂の生態を調べて読みました。
    蜂の世界は、人間社会のように階級社会であり、人間社会よりもかなり厳しいことが分かった。
    ディストピア文学と帯にあり、まさに弱肉強食。
    コロニーの中で生きる蜂たちの力強さ、階級社会に負けない主人公の蜂の下克上ストーリーでもある。
    雀蜂や蜘蛛、鼠などに襲撃されながら...続きを読む
  • 蜂の物語
    珠玉の小説ではないだろうか。この表紙もクラシックさを感じて引き込まれる。果樹園の蜂の巣の中の社会で、最下層の汚物処理係の衛生蜂として生を享けたフローラ七一七。“受け入れ、したがい、仕えよ”という言葉が何度も出てくる。逆らうことはできない。女王を崇拝し労働を生きる全てとして厳重に管理された蜂社会。フロ...続きを読む
  • 蜂の物語
    久しぶりに強烈な読書体験をさせて貰った。

    働き蜂のフローラ七一七が主人公。
    だが、彼女は蜂の世界では最下層に属する。身体が大きく異形だった為に処分されそうになった所を助けられたことから、彼女の運命が動き出す。

    上手く言葉にならないが、出会うことができて良かったと心から思う一冊。

    落ち着いたら、...続きを読む
  • 蜂の物語
    蜂のフローラ717は衛生蜂だけど産まれたときから話ができた。身体は大きく醜いといわれた。でも賢く状況判断を素早くして情報を集め、女王蜂のために巣の仲間たちのために一生懸命働き、蜂の小さな世界の中で大きな存在となっていく。同じフローラ族はみんな喋れないのに心で繋がってだんだん言葉を取り戻したり、サルビ...続きを読む
  • 炎と血 II
    Ⅰではドラゴン無双なところがあったターガリアンだけどターガリアンの中で争いが起こった為にドラゴン同士の戦いに…。映像化されるとドラゴンが傷付くシーンで絶対しんどくなるなと思いながらも大迫力のシーンになることは必須なので楽しみでもある。ただゲースロでもドラゴン贔屓だったのでやはりしんどい。
    この本を読...続きを読む
  • 炎と血 I
    ドラマ化予定のHouse of Dragonの原作であり好きな俳優がかなり大事な役を貰ったのもあって読むことに。ウェスタロスに降り立ったターガリアン一族の歴史書風小説。あの世界の歴史書を原作者であるマーティンが翻訳した形。多くはジェへアリーズ一世とその王妃アリサンの記録。初夜権を廃止したアリサンのシ...続きを読む
  • ウィッチャーV 湖の貴婦人
    圧倒的な世界観だな~。叙事詩というのだろうか。いろんな一般人の視点も織り交ぜてて。
    何より、ヴィルゲフォルツを倒してもハッピーエンドには程遠く、問題は山積み…。ゲラルトは無双でも何でもなくやられるときは結構やられる。
    長い小説を読み終わった時の喪失感をまた味わってしまった。
  • ウィッチャーIV ツバメの塔
    なんという多重同時進行か!登場人物も多く何の場面なのかついていけない事が多い。このままシリ達、出会えないんじゃないだろうか…?あと、ゲラルト、意外にもスーパーマン的ヒーローじゃなくて、けっこうやられるのね。なんというか、現実的。
  • ウィッチャーIII 炎の洗礼
    ゾルタンとの信頼関係はこのようにして築かれたのか。興味深い。グウェントのカードも再度しげしげと眺めてしまう。
  • ウィッチャーII 屈辱の刻
    脇役っぽいキャラにも描写がすごいな。ディクストラの足の話がわかってすっきり。ゲラルトが魔法使いにボッコボコにされてしまったのはショックだが…。シリはいったいどうなってしまうのやら。