シャマラン監督が映画化したので、その原作であるこの本を読んでみた。面白そうな題材だけど、やっぱ自分には退屈。
訪問者が突然やってきて無茶振りしてくるっていうのはハネケの「ファニーゲーム」を思い出すが、それは遊び半分でこちらをおもちゃにしてくるが、こっちは真面目に世界を救おうとしてくるところ。
神
...続きを読むの存在や終末についての考え方が知ってはいるが、インチキ臭くて、どうにもイライラした。アンドリューは教授として、もう少し理性的な考え方をしてくれたら共感しやすかったと思う。そんなもんなんだろうか。
最初から、別に世界なんて救わなくて良いじゃんのスタンスで読んでたので、茶番というか、なんというか、考え方のズレが最後まであったのが合わなかった。
ラストも結局世界より愛する人を選ぶ感じなのが、まあそうだよな!で、あんま感動とか意外とかもなく。
ただ、4人がビジョンを見せられて、強迫観念に駆られて行っているのが良かった。エリックも光の像を見ちゃうし。
アンドリューの証言も、それが正しいかどうかの客観的な事実が無いところも良かった。フェアである。その上でどちらを信じるか。
そこらへん、本当に終末がくるかもしれないが、それがどうした、というのをもう少しじっくり読みたかったし、アンドリューの証言は本当だろうかという吟味するところももう少し欲しかった。
シャマラン監督がこれをどう料理して映画化したのかは気になるので機会があれば映画も見たい。