長岡弘樹のレビュー一覧

  • 道具箱はささやく
     長岡弘樹さんの新刊は、やはり短編集だが、今回は全18編も収録された豪華版。1編の長さが原稿用紙20枚と、短編としても短いことが大きな特徴である。

     「声探偵」。パーティーに紛れ込んだ犯人を、見つけ出した方法とは。たまたまとしか言えない。「リバーシブルな秋休み」。別れた夫婦の行動に、親としては突っ...続きを読む
  • 猫ミス!
    新井素子さんと小松エメルさん目当てで買いましたが、どなたも面白くて買ってよかった!
    ただ、推理を期待する方は物足りないかもです。「猫どろぼう猫」「オッドアイ」の風味が味わい深く好みでした。
  • 陽だまりの偽り
    上手い。巧みだ。
    短編だけにリズムが良く、次々と読み進められた。
    途中でネタには気づくんだけど、まるで航空機の着陸のように予想された着地点に綺麗に落ち着く様がまた良い。
  • 傍聞き
    連作短編ではない4編の短編集。
    1.迷走-救急隊員
    2.傍聞き-女性刑事
    3.866-消防士
    4.迷い箱-更生保護施設 施設長
     の人間ドラマを描いた作品です。
    どの作品も人情味あふれ、何故かほっとする結末の話で読後感が良く非常に読みやすい作品です。
    流石、短編小説の巧者が書かれただけの事はある内容...続きを読む
  • 幕間のモノローグ
    教場の作家、長岡弘樹氏の作品。
    芸能、舞台や映画の俳優が1話ごとに主人公になる。
    ベテラン俳優の南雲氏の鋭い観察眼と指摘。教場の風間公親を思わせる。
    一気読みできました。
  • 幕間のモノローグ
    沈黙のスピーチ/一拍遅れのプロローグ/殺陣の向こう側/
    汚れ役の歌/黒い代役/白紙の応援歌/湿った密室/
    歪んだ凶弾/一拍早いエピローグ/ヘッドボイスの行方

    俳優の世界での日常に潜む謎を解くという設定?演劇学校の講師でもある南雲が探偵役を務める。
    知らない世界での知っているようで知らないことが面白...続きを読む
  • 陽だまりの偽り
    「自薦Theどんでん返し3」を読んで長岡弘樹さんを知り、第一作目のこの短編集を手にしました。
    5編の短編集です。どれも評判通り構成がしっかりしてて内容が素晴らしく面白かった。
    「陽だまりの偽り」を手にして正解でした。
    「傍聞き」も是非読んでみます。
  • 教場
    憧れだけでは務まらない。どの職業もそうでは無いかなと思います。
    過酷な状況を乗り越えて、警察官になった人たち。
    やっぱりカッコいいなと思います。

    ドラマの方が風間の思いや行動の理由がよくわかるかなと思いましたが、エピローグを読んで彼の人間らしい部分が感じられてよかったです。
  • 夏の終わりの時間割
    できるだけタイトルに合った季節に読みたいと思っているのにまだ春が始まったばかり。しかし6つの短編中、夏の終わりのお話は最終話だけでした。

    200頁ちょいの薄さに反して内容は厚い。誰しも行動の裏には理由があるのですね。さらっとうわべを見ているだけではわからないことがある。そこに考えを及ばせたとき、本...続きを読む
  • 教場
    風間公親の好きな言葉は、吾能弭謗矣(われよく謗りをとどめたり)、意味は、私は国民非難を防ぎ止めた と言う意味だそうです。
  • 猫ミス!
    どの作家・作品も、作り込まれていて面白かった。
    芦沢央さんの『春の作り方』。電車の中で読んでたんだけど、泣きそうになった。
    最後は、そにしけんじさんのマンガに、笑わせて貰った。
  • 新・教場
    個人的に好きなシリーズ。だが、ドラマの影響があり、どうしてもキムタクがよぎる。
    今回は、風間教官はサブキャラになり、新米の助教目線を中心に描かれるのは、今までと違って楽しめた点。
    毎回ながら、厳しいというより、粗探しに見えてしまい、食傷気味。しかしながら、今後も読み続けたい作品の1つ。
  • 殺人者の白い檻
    一言で表すならシンプルな物語だけども奥深い作品でした。
    読みやすく、登場人物のキャラクターも凝りすぎず良かったです。
    クライマックスは、個人的には好きでした。
  • Jミステリー2023~FALL~
    アンソロジー。
    ほんとは東川篤哉が読みたかったんだけど、他の作家さんも面白いねぇ。
    東川篤哉さんは星4つ。まさかの烏賊川市シリーズの番外編が読めて幸せでした。
    他の作家さんだと、逸木裕さん(いつきひろし かと思ったら いつきゆう だった)、太田愛さん、宮内悠介さんが面白かったです。特に太田さんのは星...続きを読む
  • 119

    119

    短編集だが、消防署のひと部隊のメンバーを時間を進めながら綴ってある作品
    そして最後の話しがズドンとくる
    この作者の作品はやっぱハズレがない
  • Jミステリー2023~FALL~
    手にしたことのない作家さんの作品が読めて、楽しみました。新たな作家さんとのであいに感謝ですね。
    このシリーズ、大好きなのでぜひ続けてほしい。
  • 猫はわかっている
    読み終わり。まさかのホラー要素が出てきたのは少しびっくりしたけれどとても良かった、特に最後の話が好き。
  • 球形の囁き
    冷凍倉庫で見つかった遺体。ベテラン刑事の母が聞いた姿なき声。新聞記者志望の娘が、理系脳で犯人を突き止める! シングルマザー刑事と一人娘が主人公の連作短編集第2弾。

    母が刑事の女子高生が大学生になり、社会人になり、母親となるまでの間に遭遇した事件が描かれている。理系脳の篇は理解するのが難しかったけれ...続きを読む
  • 教場0 刑事指導官・風間公親
    教場シリーズの前日譚。ドラマを先に視聴済み。
    ドラマの方はあれこれ感情移入できるように脚色されてるけど、大枠は同じ。
    個人的には捜査モノが好きなので前2作より今回の方が好みだった。
    ドラマ版より指導される警官たちのアクが強くないので結構淡々と進んでいく感じ。
    (確か)ドラマと違って、指導される側の人...続きを読む
  • 教場
    警察学校はきびしい。交番のお巡りさんもみんな体験してきたのだろうか。尊敬し見る目が変わった。交番の前を通るとき、しっかりご苦労さまと挨拶したい。