夏樹静子のレビュー一覧
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心因性の症状がこれほど多岐にわたること、また、特別の人でなく、普通に日常生活を送っている人でも起こりうるものであることに驚かされた。Posted by ブクログ
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フランス滞在中に嵐で停電→その際出会った日本人女性と意気投合→寝た→互いに顔も知らないまま別れた→帰国した男が遭遇する殺人事件とは…という女性の素性と事件の謎で2倍面白い作品。Posted by ブクログ
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著名な文筆家であった夏樹静子さんが原因不明の腰痛に突然なってしまい、その完治を目指して彷徨う闘病記です。
五里霧中、暗中模索の状態で壊れていく患者さんの心を見事に「当事者」として書き連ねた書籍です。
文章から筆者の性格が本当に伝わってくる「嘘偽りのない文章」が満載です。
■ 購入対象者
・腰痛...続きを読むPosted by ブクログ -
これは面白かった…。
主人公の性格がよくないなぁ…と思っていたけれど、それはそれで物語としてしょうがないことかな。
是非そして誰もいなくなったを読んでから読んで欲しい作品だと思う。
皆殺し感のあるクローズドでとても良かった。Posted by ブクログ -
弁護士朝吹里矢子さんも検事霞夕子さんも魅力的で人気シリーズになるのも分かる。夫婦の機微や色恋沙汰など自分の好みでもっと読みたくなった。著者が亡くなっていて新作は読めないというのは残念でならないけど、褪せなミステリーを読み返すのも悪くない。Posted by ブクログ
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海上に浮かぶ豪華クルーザーという“密室”で、ワケありの乗客とクルー達が、アガサ・クリスティの名作に擬えて次々と殺されていく…。
夏樹静子さんは恐らく初読みだが、2時間ドラマの人だ!とワクワクしながら拝読。主人公のバブリー感にはナンジャコリャ?って思いながらも、この作品が30年前に書かれたものとは思え...続きを読むPosted by ブクログ -
あこぎなゴルフ場社長が殺された。
容疑者とされたのは、社長から発注された新規ゴルフ場の造園を手掛けた男。社長からのクレームにより、支払いを渋られ、男の経営する造園会社の存続が危うくなっていた。
と言う切り出しで始まるミステリなのだが、ミステリというよりスリラーやサスペンスに近いような気がする...続きを読むPosted by ブクログ -
惜しげもなく詰め込まれた12編。「一瞬の魔」など充分に長編に出来るネタではないだろうか。
科学や技術の進歩と共に古びてしまうトリックがあるのは不可避だが、そこに至る人間の情念のようなものは、いつの世も同じだ。Posted by ブクログ -
ミステリーという分野が大好きな私は、
当然アガサクリスティの「そして誰もいなくなった」
も既読であった。
そんなことから、題名にそそられて購入した一冊。
「そして誰もいなくなった」と同じような展開の
フーダニット系の物語。
私はこのパターンが何より好きだ。
今回は、太平洋に浮かぶヨットの上で次々...続きを読むPosted by ブクログ -
母親の執念のなせる技か? 「娘のために」という一心で自分でなんとかしようする。
娘の携帯を見つけたところで警察に行きそうなものなんだけどね。
一方、父親は息子のために自らを犠牲にすることに。
どちらの親子も愛情は感じるが、極端で行き過ぎているのが怖い。Posted by ブクログ