夏樹静子のレビュー一覧

  • 心療内科を訪ねて―心が痛み、心が治す―(新潮文庫)
    心因性の症状がこれほど多岐にわたること、また、特別の人でなく、普通に日常生活を送っている人でも起こりうるものであることに驚かされた。
  • 第三の女 新装版
    フランス滞在中に嵐で停電→その際出会った日本人女性と意気投合→寝た→互いに顔も知らないまま別れた→帰国した男が遭遇する殺人事件とは…という女性の素性と事件の謎で2倍面白い作品。
  • 腰痛放浪記 椅子がこわい
    著名な文筆家であった夏樹静子さんが原因不明の腰痛に突然なってしまい、その完治を目指して彷徨う闘病記です。

    五里霧中、暗中模索の状態で壊れていく患者さんの心を見事に「当事者」として書き連ねた書籍です。

    文章から筆者の性格が本当に伝わってくる「嘘偽りのない文章」が満載です。

    ■ 購入対象者
    ・腰痛...続きを読む
  • 光る崖
    検事朱子は不倫な関係にある郷原と飛騨の旅に出た。旅の後、傷害致死事件が発生。重要参考人は旅先で知り合ったOLだった…。自らも愛に悩む女性検事が“青い性”を追う長編推理。(高松飛太)



    人間何を思って生きているのかというか、何が感に触ったり思い込んだりするのだろうか??
    と感じるお話でしょうか。
    ...続きを読む
  • そして誰かいなくなった
    これは面白かった…。
    主人公の性格がよくないなぁ…と思っていたけれど、それはそれで物語としてしょうがないことかな。
    是非そして誰もいなくなったを読んでから読んで欲しい作品だと思う。
    皆殺し感のあるクローズドでとても良かった。
  • 死の谷から来た女
    登場人物から考えて、まあそうとしか考えられないな、というところに落ち着く結末。
    様々な調査の詰めの甘さは最後に指摘されるところではあるけれど、彼女の出自を考えたら仕方ないのかな。
    洗身サービスというのは今もあるのかな?女性作家さんが当然のように出してくる話なので、かつては今のエステサロンのように普通...続きを読む
  • いえない時間~夏樹静子ミステリー短編傑作集~
    弁護士朝吹里矢子さんも検事霞夕子さんも魅力的で人気シリーズになるのも分かる。夫婦の機微や色恋沙汰など自分の好みでもっと読みたくなった。著者が亡くなっていて新作は読めないというのは残念でならないけど、褪せなミステリーを読み返すのも悪くない。
  • 新装版 二人の夫をもつ女
    夏樹静子を初めて読んだ

    怖い。男と女。嫉妬と復讐。
    犯罪に手を染めなそうな普通の女性達だからこその怖さ。
    他の作品も是非読みたい。
  • 孤独な放火魔
    久々の夏樹静子さん。
    いつ読んでも読み応えばっちり。
    時代を反映した裁判員たちが裁判官たちのアシストを受けながら罪状や量刑を決めていく様子が興味をひく。
    法律だけでない、一般の 感覚で事件をみるのって、やっぱり大事だと思う。
    それぞれの立場などで見え方は違うから。
    この短編集、どれも動機や情状を争う...続きを読む
  • そして誰かいなくなった
    海上に浮かぶ豪華クルーザーという“密室”で、ワケありの乗客とクルー達が、アガサ・クリスティの名作に擬えて次々と殺されていく…。
    夏樹静子さんは恐らく初読みだが、2時間ドラマの人だ!とワクワクしながら拝読。主人公のバブリー感にはナンジャコリャ?って思いながらも、この作品が30年前に書かれたものとは思え...続きを読む
  • 訃報は午後二時に届く
     あこぎなゴルフ場社長が殺された。
     容疑者とされたのは、社長から発注された新規ゴルフ場の造園を手掛けた男。社長からのクレームにより、支払いを渋られ、男の経営する造園会社の存続が危うくなっていた。

     と言う切り出しで始まるミステリなのだが、ミステリというよりスリラーやサスペンスに近いような気がする...続きを読む
  • 目撃~ある愛のはじまり~
    絶対ドラマ化してるだろうと思いながら読む。
    かなりの長編だけど展開がおもしろく、さくさく読めたから星4つ。
  • ゴールデン12
    惜しげもなく詰め込まれた12編。「一瞬の魔」など充分に長編に出来るネタではないだろうか。

    科学や技術の進歩と共に古びてしまうトリックがあるのは不可避だが、そこに至る人間の情念のようなものは、いつの世も同じだ。
  • 見えない貌(かお)
    *最愛の娘が行方不明の末、惨殺死体で発見された!母親の朔子は、携帯メールから娘の孤独を知り、愕然とする。そこで彼女は、娘の携帯に残された「メル友に会いに行く」という言葉から、ある男に辿り着くが…。思いもかけぬ、第二の事件が起きる。わが子を思う究極の愛とは!?―著者が綿密な取材と法廷小説の手法を駆使し...続きを読む
  • そして誰かいなくなった
    ミステリーという分野が大好きな私は、
    当然アガサクリスティの「そして誰もいなくなった」
    も既読であった。
    そんなことから、題名にそそられて購入した一冊。

    「そして誰もいなくなった」と同じような展開の
    フーダニット系の物語。

    私はこのパターンが何より好きだ。
    今回は、太平洋に浮かぶヨットの上で次々...続きを読む
  • 見えない貌(かお)
    母親の執念のなせる技か? 「娘のために」という一心で自分でなんとかしようする。
    娘の携帯を見つけたところで警察に行きそうなものなんだけどね。
    一方、父親は息子のために自らを犠牲にすることに。
    どちらの親子も愛情は感じるが、極端で行き過ぎているのが怖い。
  • Wの悲劇
    文庫で初版が発行された当時に読んではいたが、内容は全く忘れていたので初読と同じだった。

    薄々は気づいていたが最後のどんでん返しは好きな展開だ。
  • 見えない貌(かお)
    途中で結末は予想できたが…。どうなるのか気になる!感はなかなか。
    読み終わった後は竹内まりやの『シングル・アゲイン』のエンディングで…。
  • Wの悲劇
    何回か読んでて犯人も知ってるのに
    「そうだったのか!」な細かい部分を忘れてて
    新鮮に読める。ww
  • 雪の別離
    雪の別離・・・夫は不倫しているのを知っていて見逃してくれようとしたのに、相手に「旅行に行けないって言わなきゃ!」と女は相手のもとに行き、相手は来ない。夫からも捨てられる悲惨な話。
    モンタージュ・・・連続切り裂き魔が出現。目撃者は主人公の夫にそっくりなモンタージュを作る。主人公は目撃者の女が自分の弟を...続きを読む