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新雪に包まれた山中湖畔。日本有数の製薬会社・和辻薬品会長の別荘で、突然、悲劇の幕は開いた! 和辻家のだれからも愛されている女子大生の摩子が、大伯父に当たる当主の与兵衛を刺殺したのだ。一族は外部からの犯行に見せかけるため、摩子の家庭教師・一条春生に協力を要請し、偽装工作を……。名作『Yの悲劇』に挑戦する、著者会心の本格長編推理傑作!
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Posted by ブクログ
あまりにも有名な本なのでこれまで読まなくてもストーリーは何となくわかっていたけれど、読み始めたら凄い。 映像化したときの配役をあれこれ調べてしまった。(どれが良いはさておき) 三重四重に尽くされたネタが分かるまで楽しめたので、知ってるつもりの本でもやはり読んでみなくては!と改めて思う。 だとしたら...続きを読む、ミステリの未知の世界がより広くなりまだまだ楽しみがあることに今更ながら思いを馳せる。
大企業の会長が一族の集まる別荘にて殺された。殺したのは孫娘で、会長に暴行されそうになったと自白。一族は孫娘と会長の名誉を守るために、強盗殺人犯の仕業に見せかけようと画策するが・・・ 中盤で惜しみもなく素晴らしい、死亡時刻の偽造トリックが披露されます。そしてそのトリックが警察に見破られるか?に終始す...続きを読むるのではなく、二転三転する物語と真犯人の正体。 ミステリーとして完成度の高い作品だと思います。
49 一見単純なことが複雑であり、複雑そうなことが単純であること。 山荘という密室内で惨劇が起き、その場に居合わせた全員が一つのストーリーに沿ってアリバイ工作を画策し、実際に警察の目を欺けたはずが…。 最期の結末に至るまでの巧妙な伏線と核心に迫るにあたっての事の運びは読むものを惹きつけ、もう後戻り...続きを読むはできない。
何かと話題になったのであらすじは知っていたものの、ちゃんと読んだ事がなかったのでドラマを見たついでに一度原作を読んでおこうと思った。 読んでみたら、巻末の解説がエラリー・クイーン(フレデリック・ダネイ)でぶっ飛んだ。夏樹静子さんがエラリー・クイーン氏にこの小説の骨格を語った時、クイーン氏はいたく気に...続きを読む入りプロットに関するいくつかのアドバイスをしたそうな。なんと羨ましい事よ。 それにしても絵になる内容だ。舞台となる雪の山荘、大窓に切り取られた富士山。屋根の真ん中から伸びる避雷針の途中にある星型のライトがとても印象的だった。そしていわゆる倒叙形式なのに、犯人が二転三転する練られた構成が素晴らしい。 実は昔の映画も見た事がある。「Wの悲劇」を劇中劇にするという斬新な演出で、これまた面白い作品だった。確か不動産屋役だった世良公則が、女優の卵役の薬師丸ひろ子に紹介した格安の物件が情緒溢れる一戸建てで、こんな家に住みたい、と幼心に思ったのを覚えている。
予想通り最後にどんでん返し。 じゃないと面白くないもんね。 長年読み続けられてるのがわかります。 今やってるドラマは内容がちょっと違うみたいですが。
真冬の別荘で有名製薬会社の会長が殺害された。 大叔父の殺害を自供する磨子をかばうために、近親者たちは偽装工作を行うが…。 『W』に込められた意味に気づいたとき、読者は物語の真相を知ることとなるだろう。
2010年の年頭くらいにドラマ化されていました(主演は菅野美穂、谷村美月)。 ただ、各所で指摘されているとおり、テレビドラマというよりは、舞台向きの作品という印象。 実際、本作を劇中劇として取り込んだ映画もあるようです(主演は薬師丸ひろ子)。
今から約40年ほど前に出版された著者の代表作といってもよい作品。設定は古いが、十分に楽しめた。 一見するとごく単純な事件にように見えるが、残り100ページを切ったあたりから怒涛の展開が待っている。それまでの緩慢な流れとは打って変わり、一気に急流に飲み込まれてしまったような感じで、初めはついていけ...続きを読むなかった。二度三度と読み返し、あぁそういうことかと納得するという感じである。 文章の端々に余韻を残しつつ次の章へと進んでいくあたりが、古風な設定ながら現代ではあまり見ることがなく斬新な感じがした。
ドラマが面白くて、本を買っちゃいました。 正直、ドラマから入ったからかドラマの方が面白いです。 原作とは違いますが。。 原作読んで、初めてタイトルの意味が分かりました(。-_-。)
文庫で初版が発行された当時に読んではいたが、内容は全く忘れていたので初読と同じだった。 薄々は気づいていたが最後のどんでん返しは好きな展開だ。
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Wの悲劇
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