木原敏江のレビュー一覧
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男装の麗人っても、こちらはあまりに素直じゃなかったためにすれ違う愚かな男と女。読み進むに従い、女の一途さが愚かしくも可愛く思える。故にラストの、得たときには全てを喪失するという残酷さも一層深く突き刺さる。水底から湧き出る気泡のような、リズム感のあるネームが恐ろしくも儚く感じられ、秀逸。Posted by ブクログ
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「夢の碑」室町幽玄編。能楽の猿楽一座のお話です。一座の次男・羽角ら4兄弟と、その義理の弟となった乙輪。ふつうに、乙輪たちが能役者として大成する物語かと思いきや、そこはDOZI様、一筋縄ではいきません!能って見たことないけど、いっぺん生で見てみたいと思った。Posted by ブクログ
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中世鎌倉時代の初め頃。
融明(とおるあき)と露近(つゆちか)の不思議なつながり。
融明と露近がふたりで家出して旅をする、これがふたりにとって大切な原風景となるのですが、このシーンが好きで好きで。
また、日本史ほとんど知らない私は、この漫画で鎌倉幕府と京の後鳥羽院の確執や、その後のことなどを知りました...続きを読むPosted by ブクログ -
『摩利と新吾』の摩利が主人公。『摩利と新吾』を知らなくても読めます(私はこれを先に読んでました)個人的にすごく好きな作品です。Posted by ブクログ