中原中也のレビュー一覧
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以下引用
このような詩が、萩原朔太郎や堀口大学のいる大正詩壇の外で、ひっそりと生れてゐた
東京から離れたところで、たった一人で詩を書いていた。
おおぞらのこころ
わたしよ わたしよ
白鳥となり
らんらんと 透き通って
おおぞらを かけり
おおぞらの うるわしい こころにながれよう
無...続きを読むPosted by ブクログ -
NHKの子供番組で中原中也の「サーカス」の詩に曲をつけていたのを気になったのがキッカケで購入。詩集は金子みすゞしか読んだことがなく、中原中也の世界へ入って行くのが少し苦労しました。中也の経歴や人となりを頭に入れてから読み始めると多少スムーズになった気がします。
中也の詩のイメージは繊細さ、心の揺れ...続きを読むPosted by ブクログ -
作家の感情をそのまま表現した心の叫びみたいな詩は好き。詩を読むときは 詩のつくられた年数と 詩人の歴史と一緒に読むと この詩を書くときの詩人の感情と 詩をリンクして 深読みできる
子を失った親の 狂気を感じた。悲しみや 怒りを飛び越えたところには 狂気があるのだと思ったPosted by ブクログ -
切なくて悲しかったのですかどこか力強さを感じました。
お気に入りはたくさんありますが特に『盲目の秋』と『春日狂想』が好きです。どの詩も思わず声に出してよみたくなってしまいました。Posted by ブクログ -
思えば遠くに来たもんだ。
このフレーズどこかで習った。
中原中也さんの頑是ない歌だったのか。
「酒場にて」と「いのちの声」が
今の僕には印象に残った。
ゆふがた、空の下で、身一点に感じられれば、
万事に於いて文句はないのだ。
P86 /いのちの声
諸君は僕を、「ほがらか」ではないといふ。
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良かった。とても良かった。
詩集をちゃんと読むのは、2冊目。一冊目が谷川俊太郎だったのでまず、比較してみると。。
谷川俊太郎の詩をことばでたとえると、芸術的なパズル、とか少年の冒険とか、そんな感じなんだけど、
中原中也の詩は、幼い頃への憧憬とか街はずれの叙情とか、そんな感じかな。
正直、...続きを読むPosted by ブクログ -
「自分の感受性くらい」で頼りない自分に喝をいれてもらい、「幾千年」で桜蘭の少女の嘆きに耳を傾け、「倚りかからず」でしゃきんと背筋をのばす。
「夢」で愛する人との重みを感じて、それをいつか失う日が来ることにおびえる。(存在)で透明な気と気の2人を感じ安心する。
そんな風に読みました。Posted by ブクログ -
本棚に眠っていたので。
中原中也のことは別に詳しくない。国語の時間に出てきたっけ。それぐらい。
どの詩も塞ぎ込むような冬の厚い雲に覆われているよう。心躍るような輝きはなく、どんよりとくすんだ気持ちになるが、その先には晴れた空が必ず広がっている。悲しみの中で、喜びが眩しい。
彼の目に映るどのような景色...続きを読むPosted by ブクログ -
読んでいて、しゃんとしなさい!と叱られた気分になるような、不屈の詩人という印象でした。つよい、ほんとうにつよいひとです。弟の「僕たち正解だったね」という言葉が詩人の生涯を祝福するような言葉で、すきですPosted by ブクログ
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国語の教科書を久しぶりに見てみると
たまたま「サーカス」が載っており
今まで詩を読むことは殆どなかったのですが
興味が湧いたので文庫本を買った
日常の「陽」と「陰」
「思い出」などの詩が響くものがあり
体験してもいない日々に浸かれることが出来た
詩に出てくる言葉の解説も面白く勉強になったPosted by ブクログ -
一度人にあげてしまい、探していた一冊。
初版と表紙のイラストが違う気がするのは気のせいか。
詩についてはさっぱり分からないんだが、心に残る。Posted by ブクログ -
29歳の若さで永眠した中原中也。
晩年というには若すぎるが、今の自分と同じくらいの年齢のときに残した言葉の数々が、とても響く。
知識不足ゆえ、難解な言葉や表現も多々あるけれど。
希望、挫折、焦燥、愛、怠惰、憧憬。
いまの自分だから読めたのかもしれない。Posted by ブクログ -
「詩」には2種類あって(私としては)、言葉の羅列で意味は分からないんだけれども何となく雰囲気を楽しむというものと、分かりやすい言葉でダイレクトに伝わってくるもの。この詩集は後者。表紙の詩に魅かれて読んでみましたが、他の編もとても良く、静かに満ちていくような読後感。いつかまた再読したい。Posted by ブクログ
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汚れちまった悲しみに。
悲しみはそのままに。
あるがままにいきましょーぜ。
気分が落ちた時に読むと拍車がかかるのですが、心は落ち着いたりします。悲しいね。
でも、いいね。Posted by ブクログ -
ある日母から読んでみないかと渡されたのが汚れっちまった悲しみにでした。読み進めていくうちに、これは自分用に持っておきたいと思い(母の書き込みもあったのでもらってはいけないと思って)自分でこの表紙のものを購入。雰囲気も会っているのではと思います。Posted by ブクログ
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独特の虚無感と倦怠感に満ちた中原中也の詩集。
中でも五音七音を主として構成される詩の韻律が心地いい。
そんな訳で今のところ心に染みたのは「サーカス」「汚れつちまつた悲しみに…」「骨」「頑是ない歌」「蜻蛉に寄す」「月夜の浜辺」の六編。Posted by ブクログ -
「自分の感受性くらい」が収録されているので読んでみましたが、解説が付いているにもかかわらず自分にはすこし難しい1冊でした。とても深く、詩と言うものはなんとすごいんだろうと初めてしに触れて驚きました。Posted by ブクログ
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語感が体に心地よい。気むずかしげに見えて洒落ている。ただ、詩というものはまとめて読むものではなく、好きなときに好きなだく読むものだ、と思わされた。Posted by ブクログ
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ある本の作中で『生ひ立ちの歌』を読んでから、ずっと気になっていて、他の作品も読みたいと思っていました。
やっぱり『生ひ立ちの歌』が一番好きです。Posted by ブクログ