中原中也のレビュー一覧
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教科書に載っていたものしか知らなかったので、改めて解説もついたものを読む。リズムが良くて何度も繰り返し口ずさみたくなるのが歌みたい。今でも好きな人が多いのがわかる気がした。Posted by ブクログ
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なんだかひどく参っている現在、詩も絵もじんわり染み渡る一冊だった。
弱く迷う心に寄り添う中原中也の詩と、アナログ画材を使用した厚みと暖かさのあるまくらくらま氏のイラストが、漢方薬のようにじんわり効いてくる感じ。
絵だけでもぼーっと見ていれるし、詩の味わいも深い。
挿し絵と違う情景を思い描くのも詩集本...続きを読むPosted by ブクログ -
八木重吉さんの詩集ですね。
「永遠の詩シリーズ」八巻目です。
「永遠の詩シリーズ」はこの作品が最後です。思えば、詩へのいざないの出会いでした。
全八巻、いずれも私には近しい詩人たちでした。詩集と言うとなんだか別の世界の言葉のように感じられていました。
このシリーズの作品はわかりやすく、心に実にしみて...続きを読むPosted by ブクログ -
茨木のり子さんの詩集ですね。
永遠の詩シリーズです。
このシリーズはほんとうに、詩との出会いを形づくるきっかけを結びつけてくれますね。
茨木さんの詩は、初めて味わいましたが、私の心に深くすんなり、ほんとうにすんなり受け入れました。
詩集を読むのはかなりの想像力と理解力、感性を駆使しますが、茨木さんの...続きを読むPosted by ブクログ -
山之口貘さんの詩集ですね。
永遠の詩シリーズの三冊目です。
貘さんの詩は、初めて読みました。そして驚きました。
日本人の詩は、どちらかと言うと内省的で何かしら暗い影があるものなのに、貘さんの詩は明るさとユーモアに溢れていて1903年生まれの人とは思えない斬新さを持っています。
ほのぼのとしているよう...続きを読むPosted by ブクログ -
お気に入りの書店の本店にて。
うずたかく積まれた数多の書籍の中の一冊。
旅先だから、出逢えた『茨木のり子』なのかも。
『嘘がつけない人だった。
詩においても、生活においても
ーーーーーー谷川俊太郎(詩人)』
そんな茨木のり子さんに、" 清々しいまでの潔さ " を感じ、カッコいい...続きを読むPosted by ブクログ -
萩原朔太郎の詩集ですね。
萩原朔太郎の詩集を見たのは久しぶりにでしたが、飄々としたイメージがあったかのように感じていたのが、一変しました。
森鴎外も認めた才能は確かだと思います。今の時代に読んでみてもさほどの古さを感じないように思います。
解説の高橋順子さんも「近代詩と現代の、美果がともにみられよう...続きを読むPosted by ブクログ -
中原中也の詩集ですね。
私の中也との出会いは、解説の川上未映子さんと同じく中学校の国語の教科書でした。トラウマのように、詩と言えば中也を彷彿します。
実際は中也の詩の深い意味を理解していたとは言えず。蝶のイメージが強烈に焼きついて私の心に住み着いただけようでした。
中也の詩集をあらためて読んで、中也...続きを読むPosted by ブクログ -
宮沢賢治の詩集ですね。
たまには詩も読んでみたいなと思いまして、馴染みの深い宮沢賢治さんを選んでみたのですが、軽はずみに読めるものでないと改めて恥じ入りました。
宮沢賢治さんは「詩集」という言葉を嫌い「心象スケッチ」と言われたそうです。
観賞解説の詩人の高橋順子さんの案内無くしてはとても読み進められ...続きを読むPosted by ブクログ -
この感性、いったいどうやったら育まれるのか。私には、絵がないと、読み辛いので、有難い。詩の凄さが滲み出ているが、大き過ぎて。解釈するより、感じるだけが、正解かも。Posted by ブクログ
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都会の夏の夜
いのちの声
夏と悲運
詩人は辛い
酒場にて
読むたびにドキッとする。
最後の数行で核心をつかれるような感覚。
思わずハッとさせられる。
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名詩「利根川の海」にはじまり有名な「わたしが一番きれいだったとき」から最後の詩集「歳月」まで、厳選された詩が編まれた本書。
戦争を生き抜いた茨木のり子さんの凛として美しい死の数々。
初めて読んだ一冊が「歳月」であったためか、やはり個人的には晩年の詩がすごく好きです。「夢」「恋歌」「急がなくては」「(...続きを読むPosted by ブクログ -
作者は戦争を生きた人だ。戦時中は女学生で愛国心を胸に生きていきた。
現代、少なくとも日本は戦時中ではない。そして多様化を推し進めようとしている。そのような中でも多数と同じであることを求められることは多い。「普通は」や「みんなは」といった言葉、同一であることを求めること。自分の感性を持ち続けることは難...続きを読むPosted by ブクログ -
『現代詩文庫 中原中也詩集』(思潮社)だけど代用
読んでる時は、バリエーションに富んだ詩を読む人だな、くらいの印象だったが、
本人の"小詩論"、"芸術論覚え書"
秋山駿と鮎川信夫の解説を読んで初めて、詩人としての生き様を見れた感じでした。
踏まえてもう一度読んでもまた印象変わるかもPosted by ブクログ -
残念ながらと言うべきか、小学生の頃の自分にとって、詩とは「言葉が少なくて読むのが楽なもの」以上のものではありませんでした。
大人になった今、何故だか詩というものに心をくすぐられながらも、「何がそんなに良いのか?」と問われれば、明確な答えは見つかっていません。
ただ茨木さんの言葉をまとまった形で読...続きを読むPosted by ブクログ -
20180617 詩という物の強さ。これまで恥ずかしさのほうが優っていて敬遠していたのは本気の言葉に会ってなかったからだと思った。綺麗な言葉より生きている言葉。飾らない本音。男ではどこか出てしまう正義とか高潔な精神だとかいう言い訳が無いのが良い。Posted by ブクログ
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詩というものに馴染みがないのだけど、
永遠の詩シリーズは、そんな私でも読みやすくて、この本をきっかけに八木重吉など詩を好きになるきっかけを得ている。
装丁も綺麗で、解説も読みやすく、
中也がどんな人生を歩んで詩をつくってきたのかということが分かる。
川上未映子のあとがきも、中也ファンの心境がよく表...続きを読むPosted by ブクログ -
以下引用
このような詩が、萩原朔太郎や堀口大学のいる大正詩壇の外で、ひっそりと生れてゐた
東京から離れたところで、たった一人で詩を書いていた。
おおぞらのこころ
わたしよ わたしよ
白鳥となり
らんらんと 透き通って
おおぞらを かけり
おおぞらの うるわしい こころにながれよう
無...続きを読むPosted by ブクログ