中原中也のレビュー一覧

  • 永遠の詩02 茨木のり子
    心に、ぐっと迫ってくる詩ですね。

    詩は、あまり…ほとんど読みませんが…
    こういう詩があるんだな~と、

    ひとつひとつ、詩の背景の解説もあるので、
    より、わかりやすく、初心者に良いです。
    掲載している詩集名ものっているので、
    それぞれを借りたくなりました。
    著者の年齢的な、時代背景などでも、詩の内容...続きを読む
  • 中原中也全詩集
    大正から昭和にかけて活躍した詩人、中原中也の全詩集です。文庫版ですが、読みやすくて良いです。中原中也と聞くとイメージされるのは、「汚れつちまつた悲しみに 今日も小雪の降りかかる…」と始まる「汚れつちまつた悲しみに……」が一番でしょうか?他にも美しい自然を描いたものや人生の苦悩を絞り出したものなど、た...続きを読む
  • 永遠の詩06 宮沢賢治
    このシリーズを読んでいてほんとうに思うことは、詩というのは教科書でとりあげられた一編だけで良い悪いを判断できるものじゃないんだ、ということです。詩集を一冊読まないとわからなかったです。「永訣の朝」がこんなに切実で美しい詩であったということ。今にも溶け落ちそうな、霙のように澄んで美しい詩集ですね
  • 永遠の詩07 萩原朔太郎
    こころをば何にたとえん を表紙にもってくればよかったのに!と思いました 笑
    今まで読んだ詩人さんのなかで一番ピンとくるひとでした。
    「言葉にならないものを言葉にしようとした」という説明がすべてのような気がします。
    表現が大変たおやかですね。
    第一詩集の「月に吠える」をまとめて読んでみたい…
  • 中原中也詩集(新潮文庫)
    詩というものは私にとって、どこか高尚で
    きちんと捉えて理解するのは難しいけど、
    中原中也だけは選ぶ言葉やリズム、心に思い浮かぶ情景が好きで、
    たまに読みたくなってしまう。

    孤独で儚いんだけど、そこはかとなくロックを感じます。
  • 新撰クラシックス 李陵/山月記(小学館文庫)
    「李陵」
    李陵と司馬遷、二人の不遇な男の物語。
    祖国への忠心を頑に守るのか、柔軟に新たな恩義を大切にするのか、どちらの生き方が正しいのかは誰にも判断できないが、迷いのある者が苦しむことは確か。
    「悟淨出世」
    西遊記でおなじみの沙悟淨が、三蔵法師一行に出会うまでの話。自分とは何なのか、何のための人生な...続きを読む
  • 汚れつちまつた悲しみに… 中原中也詩集【語注付】
    はかない。

    かなしい。

    うつくしい。

    こころの琴線に響く中也の感性が素晴らしい。
    『雪の賦』と『生ひ立ちの歌』が特に好きです。
  • 汚れつちまつた悲しみに… 中原中也詩集【語注付】
    すごくノスタルジックな思いのする作品です。
    悲しくもあり、おかしみもあり、さわやかでもあり、曇ってもいる・・・。
    中でも、「更くる夜」が一番好きです。
    静かな落ち着いた気持ちになれます。
  • 永遠の詩02 茨木のり子
    内定が出たら買うと決めていた一冊第二弾。
    「自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」
    一生枕元に置いて幾晩でも共にしたい。
    『落ちこぼれ』に収録されていない「ある一行」が収められているのもうれしい。
    茨木のり子集『言の葉』全三巻がとてもほしいです。
  • 永遠の詩07 萩原朔太郎
    このシリーズ好き。
    萩原朔太郎に関しては筑摩書房のが一番好きだけど。
    でも手軽に入ってもらうにはこれがお勧めです。
  • 永遠の詩02 茨木のり子
    鑑賞解説がついており、詩集が初めてでもとても読みやすい本です。
    「自分の感受性くらい」や「汲む」、第二次世界大戦時の青春を唄った有名な詩「わたしが一番きれいだったとき」、亡夫を想う「歳月」なども集録されており、生きるための言葉のひとつひとつに強い意志を感じます。
     
     一度読み始めると素直に詩の世界...続きを読む
  • 中原中也詩集(新潮文庫)
    今読むと共感できる詩が多くあります。
    「湖上」はとてもロマンチックで、国語の教科書に載っていた詩では好きでした。
    孤独で寂しいものばかりですが、素敵な比喩も多く、大好きな一冊です。
  • 新撰クラシックス 李陵/山月記(小学館文庫)
    李陵は子供の頃から何度読んだやら。読むたびに心に染みいります。山月記は森見登美彦のパロディ読んだ後なので違った面白さ。
    しかし、新装で600円か。昔は200
    円ちょっとで薄いペラペラの新潮?文庫買えたのだが。
  • 中原中也全詩集
    「春日狂想」の「愛するものが死んだ時には、自殺しなけあなりません。愛するものが死んだ時には、それより他に、方法がない」という冒頭は、かなりショッキングだった。
    息子を亡くして書いた詩だとどこかで読んだが、似たような経験をした私は、それでも結局自殺という道を選ばずに最期まで精神不安と結核とたたかった中...続きを読む
  • 中原中也詩集(新潮文庫)
    僕は此の世の果てにゐた。陽は温暖に降り注ぎ、風は花々揺つてゐた。(ゆきてかへらぬ)

    地球が二つに割れヽばいい、
    そして片方は洋行すればいい、
    すれば私はもう片方に腰掛けて
    青空をばかり――(この小児)

    人間の綺麗な部分も汚い部分も、哀しい部分も、全部を見せてくれる詩人だと思う。
    子ど...続きを読む
  • 新撰クラシックス 汚れつちまつた悲しみに ゆきてかへらぬ(小学館文庫)
    カヴァーには古本屋の値札。入手した頃は佳いも悪いも解らなかった。ただソレっぽい空気に抱かれたかっただけ。転居準備に拾い読めば ソレっぽい空気を共有していることの なんと哀しき余生か。
  • 永遠の詩02 茨木のり子
    手元に置いて、ときどき読み直そう。強くて優しくて、ホント、定規で背中を叩かれるよう。
    晩年の亡き夫への愛の言葉に切なさを感じます。
  • 中原中也全詩集
    詩集なので、読後の感想も詩で語りたい。


    詩人の言葉には
    「骨」がある
    「肉」がある

    詩人の言葉は
    鋭い刃物で
    皮膚を切り裂かれて
    暗い色の血を流す

    詩人の言葉は
    夏空の高みに向かって
    奔馬のように
    駆け上がる

    詩人の言葉は
    サーカスのピエロのように
    滑稽で
    哀しくて

    詩人の言葉は
    底知れ...続きを読む
  • 永遠の詩04 中原中也
    「私はその日人生に、椅子を失くした」だと思い、検索したがヒットしませんでした。中原中也で検索しました。

    中原中也の繊細な詩集です。
    年譜、資料、解説もあります。

    邪道かもしれないが、曲をつけたいものがいくつかあった。
  • 永遠の詩08 八木重吉
    ずんがつんと響くのではなく、じんわりとあたたかい水がさわさわ沁み入ってくるような、とても静かながらも溢れ出ることが出来る根にある強さを感じました。年を重ねるごとに意識して見えなくした感情や、無意識のうちに消してしまった想いという、スポンジみたくすかすかになってしまった私を潤すように、ゆっくり、ゆっく...続きを読む