五條瑛のレビュー一覧

  • 冬に来た依頼人
    祥伝社文庫創刊15周年記念の特別書下ろし作品で、中編のハードボイルドです。
    生臭い死体はなしでして、人探し物語です。
    ハードボイルドに欠かせないのが、もちろん探偵の主人公。
    精神的にタフでいて、それでいて情にもろく優しく、口数が少なめ。
    でも、それ以上に欠かせないのが脇役たちなんですね~。
    その点、...続きを読む
  • シルバー・オクトパシー
    金で裏世界の依頼を解決する「シルバー・オクトパシー」
    脱北者のセリを出国させる依頼を受けたが、依頼主が死に、セリは行方をくらませる。

    8人の個性的なメンバーが魅力的だが、全員が詳細に描かれているわけではない。
    次作があれば楽しみ。
  • 消滅のリスト
    五條氏の陰謀モノが好きなので楽しみに読んだ。・・・が、フツー? 他の作品でも見られるが、登場人物が多くて「このひと、なんだっけ?」と思ってしまった。
    凶暴な女装オカマ、粗暴なオトコ女、色悪なフェロ男、兵士しか好きにならない娼婦等キャラクターは魅力。
  • ROMES 06 誘惑の女神
    空港警備システム、ROMESを巡るシリーズ2作目。
    「誘惑の女神」と呼ばれる金の銅像を狙う犯罪チームとの闘い。

    初っ端から主人から離されて、尻尾の丸まったわんこのような砂村に笑いました…。
    ROMESシリーズは空港側と犯人側、両方の視点から描かれて最後に一点に終着するのが面白いです。
  • ROMES 06
    空港の最新の警備システム「ROMES」を巡る話。
    ROMESを開発した成嶋と、成嶋の人物に不満を抱きながらも憧れる部下の砂村。

    空港警備を巡るあれこれ…も描かれていますが、実際のメインは成嶋と砂村の二人の関係だと思います。
    この二人の関係を楽しめれば面白い!

    最後のオチには思わず笑いました。
    ...続きを読む
  • 消滅のリスト
    あり得そうであり得ないような・・・
    もうひとつ説得力に欠ける。
    そんなことが抑止力になるとは思えないんだけど、私がアホなだけかしら?

    キャラクターはさすが魅力的だけど、あまりに人数が多すぎて、誰に注目したらいいの?って感じではありました。

    帯津チーム・・・このチームのシリーズとか書いてくれたら面...続きを読む
  • ROMES 06
    明らかに関空がモデルの西日本空港が舞台なので、その意味ではすごく楽しめました。
    ただ、主人公の人物造形が今の感覚だとちょっと古過ぎる感じ。成島はEQも聞いたことがないのか、とツッコミたくなる。成田の過激派もちょっと幼稚過ぎる感じだし。
    でも、ミステリとしての出来は置いといて、空港への愛情、特に関空へ...続きを読む
  • 蝶狩り
    参加者それぞれが淡白に絡んでく。

    それぞれが人間関係にのめり込んでいかない感じで
    ストレスを感じない。

    終り方も締まりませんが、まぁいいか~。
  • 冬に来た依頼人
    普通の作家なら中編ぐらいの長さだけど、五條氏からすれば短編みたいなもの。
    そのせいか伝統的なハードボイルドスタイルを採っているものの、彼女のファンである私には物足りない。
    でもまあこの作品がその後の「蝶狩り」につながると思えば、シリーズのインロトとしては許せるかな。
  • ROMES 06
    まずキャラクターが良かった。機械と飼い犬しか信用していないエリートの成嶋と、そんな成嶋に反発しつつも本当は成嶋を尊敬している砂村。この性質の異なる二人のやり取りや関係性は面白い。また、物語の鍵を握る警備システム「ROMES」が少しずつ凄まじい性能を見せていき、犯人グループを追い詰めていく展開にもワク...続きを読む
  • ROMES 06
    五條作品ということで手に取ったが、分厚いこの量をグイグイと読ませる力量は流石。でも鉱物シリーズと読み切りとをバンバン出していた頃とは少し変わった気がする。
  • ROMES 06
    読み進むにつれ犯人グループの素性がわかっていく構成で飽かずに読めるストーリーでした。続編も読んでみようかな・・
  • ROMES 06 誘惑の女神
    最強の空港セキュリティシステム”ROMES"
     VS
    伝説のテロリスト(強盗)


    合法スレスレ、でも超高性能システム”ROMES”の完全っぷりと、
    不完全ながらも、完全を超える人間の対比が面白い。
  • ROMES 06 誘惑の女神
    前作に比べ、どうも散漫な印象があり、面白いっちゃ面白かったけど、通り一遍の2時間ドラマ的な面白さしかなかったような・・・
    視点が多すぎるのかも・・・
    一人一人にドラマがあるようで、でも、それを書ききれてなくてドラマチックになってなかった。

    砂村君は相変わらず、ROMESと主任大好きでいじらしくてい...続きを読む
  • ROMES 06
    同名ドラマの原作。
    空港を舞台に繰り広げられる、警備システムとテロリストとの攻防の話。

    世界最高の施設防衛システム(ROMES)を導入している空港に、テロ予告が来る。
    空港側はROMESを段階的に発動し、テロを阻止しようとする。
    一方のテロリスト側はそれを承知の上でテロを進めていた。

    やがて運命...続きを読む
  • 蝶狩り
    大好きな五條瑛さんの本だったし、
    ★たくさんつけたいな、と思っていましたが…。

    この手の話はほかの人でも書けますので、
    彼女にしか書けない次作に期待したいです。

    キリエちゃんの魅力が登場人物にも、読者にも
    伝わってこないのが残念。
    終わりもちょっと尻すぼみ。
  • ROMES 06
    ドラマの設定と年齢・キャラクター設定等微妙に違うところがあります。ドラマは全部見てませんが、私は小説の方が好き。こっちのが洗練されてるような印象を受けます。ロメスシステムとか、難しい記述も多いけど、読み応えあります。
  • ROMES 06
    成嶋と砂村コンビが絶妙。砂村がワンコにみえるんだけど、成嶋の愛犬ハルに完敗してるとこがほんとかわいそうで愛しくなる。ワンコ2匹。世界最先端の警備システムROMESのすごさというより、人間模様が面白い。次刊はもっと面白くなりそう、という意味の星3
  • J

    J

    内容(「BOOK」データベースより)
    ジェイ―誘惑者、テロリスト。彼女と出会ったとき、少年の野性は目覚めた。サスペンスと青春小説の美しき融合。

    (借)
  • ROMES 06
    連鎖して発生した事象の原因を究明する方法として本書で提示されるのは、各事象が発生した時の周囲環境を映像、測定値等のデータに変換し、大容量高速の情報処理システムを駆使してプロファイリングを行い、共通項を見出していく手法である。

    齋藤孝の「頭がよくなる思考法」流に言えば、これこそ現代の現象学的アプロー...続きを読む