清水俊二のレビュー一覧
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大いなる眠り
(和書)2011年09月18日 18:28
1959 東京創元社 レイモンド・チャンドラー, 双葉 十三郎
レイモンド・チャンドラーさんの作品は村上春樹さんの翻訳の3作品を読んだことがあり、今回長編の代表作の一つであるこの作品を手に取ってみました。錯綜する出来事と人間の関係性の中で...続きを読むPosted by ブクログ -
チャンドラー 「 長いお別れ 」
清水俊二 訳
ハードボイルド探偵小説。一人称一視点な構成〜読み手は 探偵マーロウ と一緒に事件を解決していくように読み進めていく。
ロマンスあり、喧嘩あり、クールな会話あり、警察の圧力にも負けず、事件を解決する物語。ラストまで予想外の展開で楽しませてくれる
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後半、一気に加速。
正直、かなりご都合主義的なところもあるけど
そこから注意がそれるほど、
ぐいぐいと気持ちを引っ張っていく。
たぶん、見落としているところも
多い気がするので
再読すると新たな発見がありそう。Posted by ブクログ -
フィリップ・マーロウの友人、どこか陰のある男テリー・レノックス。妻殺しの汚名を着たまま、逃亡の末に謎の死を遂げるレノックスのために、マーロウは事件の真相解明に挑む。Posted by ブクログ
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文体がとてもクール。やはり一気に読まないと話のスジがわからなくなる。村上春樹が好きというのもわかる。
再読 19951003Posted by ブクログ -
翻訳がすばらしく、『さらば愛しき女よ』というタイトルだけでも飯が食える。チャンドラーはとにかく恰好よさと哀愁ただよう雰囲気を味わえればいいと思っているので、そういった点においては、やはり本書も傑作であった。Posted by ブクログ
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『大いなる眠り』、『さらば愛しき女よ』と続いたフィリップ・マーロウ3作目の本書は一転して地味で素っ気無い題名。題名というのは読書意欲を喚起させるファクターとして私は非常に大事だと思っているのだが、文豪チャンドラーの作品とは思えないほど、飾り気のない題名はちょっと残念。
マーロウは盗まれた時価1万ド...続きを読むPosted by ブクログ -
フィリップマーロウという探偵が主人公のシリーズですが、普通の探偵小説とは趣が違っているこのシリーズ中でも、特に不思議な雰囲気漂う内容でした。小説内に出てくる話題も、脱線が激しく(それはそれで魅力的なのですが)、まるで話の主題はどうでも良いことのように、それ以外のいわば外野が、魅力たっぷりに勝手に主張...続きを読むPosted by ブクログ
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私立探偵フィリップ・マーロウの四作目。
愛してはいないが妻の行方を捜してほしいという化粧品会社の社長。
湖近くの別荘に探しに行くと、別の女性の水死体があがる。
女性二人の体格が似ているとあったところから、
そこがポイントとなるのかと思いきや、
思いがけない方向に話が転がっていった感じ。Posted by ブクログ -
私立探偵フィリップ・マーロウの三作目。
裕福な未亡人に盗まれた金貨探しを依頼される。
今回は際立った個性の脇役がいなかったせいか、今一つ。
ハードボイルドの生みの親とされているが、
暴力シーンは思いのほか少ない。
死人はでるが、酷くはない。
物足りないという訳ではないが、肩透かしなのかも。Posted by ブクログ -
私立探偵フィリップ・マーロウの二作目。
唐突な事件の始まり方、というか、巻き込まれ方が、
とてもハードボイルドっぽい。
というとハードボイルドに対する冒瀆だろうか、偏見だろうか。
富豪の枠美しい妻や謎の女、沖合に停泊すると賭博の船と、
まるで映画化してくれといわんばかりの設定のようの気がするのは...続きを読むPosted by ブクログ -
人物表現の多彩さにくらくらした。
正直、ミステリーはあまり好きではなく、今回も「どうなるのか?」てきな興味はなかったけれど、会話や比喩のお洒落さに惹かれてページをめくった。
村上春樹が影響を受けるのもよーくわかる。というか、ほぼ真似? と思われる箇所も。でも、いいのだろうけれど。
次は村上春樹が訳し...続きを読むPosted by ブクログ -
こんな有名な小説を、勘違いしていました。私。
ハードボイルドと言えばチャンドラー。
なのに。
フィリップ・マーロウ。
「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」という台詞で有名です。
確かにある意味タフですし、優しいとも言えますが、想像とは全然違うキャラクターでした。...続きを読むPosted by ブクログ -
1943年発表だが、いささかも古臭さを感じさせない。
本作は、ファンが泣いて喜ぶ名台詞も、マーロウ自身のロマンスも、魅力溢れる脇役やシビれるシーンも、チャンドラーマニアからの人気もあまりなく、いうならば地味な作品に位置する。
けれども、警察権力に傷め付けられながらもストイックに謎を追うマーロウの...続きを読むPosted by ブクログ -
ハードボイルドてわかりにくい。心理描写は少ないけれど、すべての推理が終わったときの、マーロウの心中描写は見事だった。いわゆる「砂の器」系の小説だと、すべて読み終えてわかった。誰にも知られたくない過去がある、と書くのは日本の推理小説家。「私は空しい冒険から戻ってきたお人好しのばか者だった」とチャンドラ...続きを読むPosted by ブクログ
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フィリップ・マーロウとの付き合いは今後またまた深くなるに相違ない。
その実、「ロンググッドバイ」以前にも邂逅を果たしていた私であったがたぶんそれは渋柿信介という一少年にだいぶ昔出会ってしまっていたからだ。
私自身のこういったタイプの人間との出会いの原点がそこにはあった。
既存のという枠にはめられた人...続きを読むPosted by ブクログ -
ハードボイルドはミステリーの一ジャンルであるわけだけど、この作品に謎解きもプロットも求めちゃいけないと思う。マーロウのかっこよさとセリフや喩えといった表現のすばらしさ、そして何より作品全体に貫かれているチャンドラーの美学を楽しむ作品。続きが気になると、次へ次へとページをめくるのてはなく、一字一句を味...続きを読むPosted by ブクログ
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マーロウが落ち着ける安息の場所へと導くために、チャンドラーはこの本を書いた気がする。途中で本筋のストーリーとは関係ない人々が出て来て、寄り道のような会話のやり取りがあった。でもこの本の訳者の清水さんもその意図がいまいち把握できてなかったような感じが多分あって、翻訳にその?がにじみ出てしまってた。結果...続きを読むPosted by ブクログ
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今度のマーロウは、咽喉を締め付けられても薬中にされても諦めない
皆があっと驚くやり方で事件を一気に解決へと向かわせる
マーロウは分かっていたようだが、その推理は最後の最後になってようやく語られる
真犯人を警察に任せるのは、フィリップ・マーロウらしい
ということで、畳み掛けるようなラストは見応...続きを読むPosted by ブクログ