清水俊二のレビュー一覧
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愛の在り方を考えさせられる。切ない結末に涙を禁じ得ない。チャンドラーのマーロウ物では押さえておいて間違いない作品だと思います。Posted by ブクログ
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プレイバックとかのように
決してこの作品はエロスやロマンスがある
作品ではありません。
しかしながらこの作品には静かながらも
一種の情熱があるのです。
なんと言えばいいのでしょう、内なる熱といいましょうか。
今回マーロウが依頼を受けた案件は
裏がいっぱい秘められた依頼。
色々は事実が現れては消え...続きを読むPosted by ブクログ -
かの名言が非常に映える、
静かに展開する大人の本。
この作品はマーロウの周りにかなりの
女が出入りし、そのうち何人かとは
…な関係にまでなる、かなり色香漂う本です。
でもそれでいてムッツリでないところが
作家そのものの技量なんですね。
非常にいい感じでした。
決して派手な謎解き等、出てきません。...続きを読むPosted by ブクログ -
僕の理想。だったけど、今そう思うとすると途方もない目標になる
男、そしてその生き様。ゆで卵小説として最初に読んだこともあり、
思い出の一冊。Posted by ブクログ -
第二次世界大戦下の時期に執筆されたこともあって、マーロウ他登場人物が戦争や徴兵について言葉空少なに語るシーンだけが取り上げられることの多い作品で、非常にもったいない! 良作ですよ!!
まず、タイトルの勝利。そして、セリフの勝利。
そっとドアをノックした先、『私の好きな場面じゃないな』の件はもう、鳥肌...続きを読むPosted by ブクログ -
私の最初の教科書です。中学生の頃から愛読しています。
何度読んでも、古さを感じない!
レクチャー形式の章もあり、
自分で実際に字幕を作りながら読むとなお楽しいです。Posted by ブクログ -
昔、大型書店でバイトしていた頃、バカ売れしていたレイモンド・チャンドラー。読んでみたいと思っていた元祖ハードボイルドミステリーを初めて手に取った。
主人公のフィリップ・マーロウがカッコ良すぎ。極上のいい女も登場。ミステリーに引き込まれ面白くて一気読み。どんでん返しもあり、十分に楽しめた。
大金持ちの...続きを読むPosted by ブクログ -
何十年ぶりの再読。
チャンドラーを読んだ人間と読んでない人間では、人生観が違うのではとまで思った少年時代。
今回あらためて読んでみて、筋を追うだけでは事件の全体像が最後の最後まで分からないので、終盤マーロウが何をしたいのかチンプンカンプンだし、読み通すのにめちゃくちゃ忍耐が要った。Posted by ブクログ -
何かを隠すということは本当に難しいものだと思った。人を殺したこと、殺した人を知っていること、自分が殺したのではないこと、自殺したこと、自殺しなかったこと、すべてが苦労に苦労を重ねられて隠されようとしていたが、どこかしらから誰かしらに見つかっている。
だが、単に悪いことはできないねという話ではなかった...続きを読むPosted by ブクログ -
村上春樹訳
長編ミステリー読んだの初めてだけど楽しめました。
エピローグ難しかったけど読み応えあって私みたいにただただ読んでた身としては、なかなか言語化できないこの作品の魅力を伝えていた。
そして、フィリップマーロウが最高に魅力的なので他のシリーズも読んでみたいと思った。
ミステリーとして楽しむのは...続きを読むPosted by ブクログ -
アメリカで中絶が思想的・政治的立場を示す重要なテーマのひとつになっている理由が垣間見えた気がした。謎解き小説としても十分面白かった。Posted by ブクログ
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ポケミスで読んだ。版を重ねて今では文庫になってると言う名作。ジェラシックパークの作者として有名だが、これも凄かった。派手なアクションはないが人間の心理を上手く表していて、1日で読んでしまった。Posted by ブクログ
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村上訳と比べたくて読んだが勿論こちらも素敵だった。わかったのはムラカミさんのが春樹節ではまったく無かったこと。
でも何もかもわかった上で別の訳者さんの本を読むのはなかなか時間がかかりました。
おふたりの訳本を読み比べても長いお別れはマーロウのカッコ良さが溢れまくりで、最後は本当に長いお別れで終わる...続きを読むPosted by ブクログ -
結局あの紛失したコインはなぜ戻ってきたのだろう?
最後の謎の解き明かしでもクリアに納得はできなかった。
難しい。
これで、チャンドラーの長編6作を読み終えたが、ほとんどが消化不良。
すべて再読しないとだめだろう。Posted by ブクログ -
チャンドラーの小説は初体験でした。
登場人物が多いので、多少、混乱しましたが、文章自体は、それほど難しくなく読みやすかったです。
とはいえ、文章における表現の大人っぽさは充分に感じられる、これがハードボイルドなのだなぁ、と改めて実感させられました。
ハードボイルドとはいえ、ミステリーとしても本格派...続きを読むPosted by ブクログ -
「ギムレットにはまだ早すぎるね」という名セリフに惹かれて手に取りました。
ハードボイルド小説を初めて読んだと言うこともあり中々理解できない点もありましたがじっくり腰を据えて読み終えました。
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2021.4.6 ノートから転記
とにかく主人公のフィリップ・マーロウがちゃんと格好いい。この本は浅利がとくに大好きな本だが、正義への気持ち、許すこと許さないことにおいて、浅利が受け取ったであろうものが見えた気がした。感想が難しいのでここからさ思いついたことを脈絡なく書く。テリー・レノックスと昔...続きを読むPosted by ブクログ -
ハードボイルドとは、自分が1度決めたことや信じた人を絶対に守り抜く精神性なのだろう。
村上訳もありますが、清水訳で是非。
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