岡本隆司のレビュー一覧

  • 世界史とつなげて学ぶ 中国全史
    「民主的でもなく、国民国家でもない。(中略)要は怪しい国ということでしょう(p1)」
    「日本人は中国人の言動に、違和感や不快感を覚えることが少なくありません(p254)」
    わかる。約1年の中国留学を経て、よりこの思いを強くした。
    本書は、なぜこう感じてしまうのかの一つの解を、中国史を一気呵成に展開す...続きを読む
  • サクッとわかる ビジネス教養  中国近現代史
    中国近現代史入門に良い。実際自分も中国近現代史についての理解がなかったため、読んで勉強になった。イラストもあり、わかりやすく読みやすい。近現代史を勉強した方も復習にもいいのではないかと思う。
  • 教養としての「中国史」の読み方
    長い歴史を持つだけに時系列の理解も危うい中国史だが、いい意味で細かい所は目を瞑り、俯瞰的な視点で中国史を分かりやすく解説している。
    それでも現在に至るまでの肝となる、儒教だったり中国という言葉の意味、そして気質や人種などについて最初から最後までしっかりと押さえてるので、中国という国と人種についての本...続きを読む
  • 教養としての「中国史」の読み方
    中国と日本はなぜ相入れないのかを儒教の考えを根拠にわかりやすく説明している。
    俯瞰的に見ているつもりでもバイアスがかかった指点で物事を見ていることを実感した。この本を読む少し前に異文化理解力を読んだため尚更実感した。中国と政治的にわかりあうには時間がかかるな、、
    4.2
  • 世界史とつなげて学ぶ 中国全史
    中国の通史を学ぶ本としては良書だと思う。中国という国が、そもそも多元的な民族と思想の上に成り立っており、それを踏まえた中国の歴史を学ぶことで、習近平政権の政治で見えてくるものがあると思う。
  • 東アジアの論理 日中韓の歴史から読み解く
    大変同意する。が、日本を韓国から向こう側と違うというなら、なんでベトナムと違う位置づけにするかはわからなかった。私はそちらに入れていいと思ってたのだけれど。
  • 世界史とつなげて学ぶ 中国全史
     中国というと我々の多くのイメージは中国共産党とか、共産主義とか、中華料理とか、門切り型のイメージを持っていることが多いと思います。
     本作はそのような通り一辺倒な中国のイメージを壊すとともに、作品名にある通り、日本やその他の諸国の歴史と関連付けることで中国史をより理解しやすくする作品と言えます。
    ...続きを読む
  • 世界史とつなげて学ぶ 中国全史
    気候変動が中国はもちろん世界の動向に大きく影響していたとか、中国は実は異民族系が支配していた時代の方が民族間の関係も良好で、版図が拡がり経済的にも活況であったとか、色々興味深い内容が分かりやすくまとめられている。良書。
  • 世界史とつなげて学ぶ 中国全史
    歴史的に見れば、中国全体が統一国家であった時期は短く、むしろ、各地域ごとに群雄割拠し(多元化)、とくに明朝以後は時の政権が掌握できたのは一部の上層階級だけで庶民は政権と没交渉であった(上下乖離)と著者は説く。これは国全体の均一性が高く国としてのまとまりが強い日本や欧州とは異なるのだという。
    本書は中...続きを読む
  • 増補 中国「反日」の源流
     「西洋の衝撃」(ウェスタン・インパクト)に対して、東アジアの国々はどう対処したのか。開国から明治維新を経た日本においては、明治以降の近代化の過程として捉えられてきたが、隣国の中国(清朝)では、どうだったのか。 

     本書において著者は、中国と日本の関係について、互いの統治構造や社会構造、経済・財政...続きを読む
  • 「中国」の形成 現代への展望
    「中国」を知るために「歴史」を紐解くシリーズの最終巻。明末清初から現代までが対象。僥倖により明の継承者となった清は自己の非力さを実感しており、「因俗而治」により多元的な世界を統治した。そうした統合の成功と限界が指摘されている。官と民の乖離、諸民族・地域等々、多元的世界は現在まで一元化は果たされないま...続きを読む
  • 教養としての「中国史」の読み方
    <目次>
    序章  中国は「対の構造」で見る
    第1部  「中国」のはじまり~古代から現代まで受け継がれるものとは
     第1章  なぜ「一つの中国」をめざすのか
     第2章  「皇帝」はどのようにして生まれたのか
     第3章  儒教抜きには中国史は語れない
    第2部  交わる胡漢、変わる王朝、動く社会~遊牧民の...続きを読む
  • サクッとわかる ビジネス教養  中国近現代史
    この著者に中国史を語らせたら右に出るものはいないのでは?

    中国全史も読んだが、教科書の説明以上のロジックで歴史を解説してくれる。
  • 教養としての「中国史」の読み方
    中国がなぜ中国なのかがよくわかる本。中国との付き合い方について考えさせられる。また、歴史が気候変動で動くことがよくわかる。その時その時の気候をチャンスにした者が頂点に立つ。恐らく今の気候変動も変えることはできないから、戦争、革命、そこまでいかないケースでも大がかりな政権交代が世界のあちこちで起こるは...続きを読む
  • サクッとわかる ビジネス教養  中国近現代史
    挿絵が豊富かつ説明が平易で非常にわかりやすい。情報も新しく、中国の近現代史についてゼロから学習する読者にはためになる本。他方内容はかなり薄い。
  • 東アジアの論理 日中韓の歴史から読み解く
    連載コラムを集めたものなので、一つの作品、論考と思わないで読んだ方が期待を裏切らないと思います。中国が一国二制度を嫌がる理由(かつて列強侵略の足掛かりとなったという認識)、中国の法治主義(rule by law)、韓国の党派抗争とイデオロギー至上主義。ここら辺はなるほど、と思いました。
  • 世界史序説 ──アジア史から一望する
    アジアから世界史を見る。

    東洋史を勉強してみようと思い、手に取った。

    知識があまりなくても読めるが、ヨーロッパ史になると、私自身の弱さが出て、難しいと感じた。

    グローバルヒストリーをどう考えていくのかを今一度見つめ直す一冊になった。
  • 世界史とつなげて学ぶ 中国全史
    アメリカ大陸の歴史を扱った1491や1493が面白かったので、その中国版を読もうと思い本書を読みました。地理と歴史、周辺国との関係、貿易、土木、気候変化、経済、思想などについて簡潔に書かれていてとても勉強になりました。この著者の別の本も読んでみたいと思います。グラフや図が多いのも良かった点です。
  • サクッとわかる ビジネス教養  中国近現代史
    さらっと知りたい私の需要と本の内容が、ガチッと合った。これくらい知っとけば、スナックに行ってもできる人感出せそう。
  • 「中国」の形成 現代への展望
     シリーズ最終巻。 
     明清交代を経て、以降清朝は最大の版図を獲得し、中華民国を経て、現在の中華人民共和国へと繋がっていく。

     中国の度々の王朝交代を見てきたから、明清交代もそういうものかと思ってきたが、著者は言う、明清交代は、よく考えてみれば、奇蹟ともいえる。明朝は、当時の東アジアで圧倒的な大国...続きを読む