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気鋭の東洋史家による渾身の書き下ろし!
教科書では教えてくれない真実の中国史
・黄河文明はどのように生まれたか
・中華思想が誕生した理由
・気候変動と遊牧民がつくる歴史
・ソグド人が支えた唐の繁栄
・「唐宋変革」で激変した中国社会
・モンゴル帝国は温暖化の産物
・なぜ「満洲」と表記するのが正しいか
・明治日本の登場が中国の歴史を変えたetc.
驚くほど仕事に効く知識が満載!
現代中国を理解する最高の入門書
現代中国とは、過去の歴史の積み重ねの決算であり、通過点でもあります。そこに至るプロセスを知ることなしに、「中国人の考え方は理解できない」「中国の存在は日本にとって脅威」などと評論しても意味がありません。問題はそのプロセス・歴史をうまく捉えていない、そのため偏見に満ちた見方になっていることで、そういう〝偏見〟の自覚すらないのが、一般的な日本人の姿ではないでしょうか。
日本人の多くが、中国は太古より強大な統一国家だったとか、中国は常に強大で、常にアジアの覇権国家だった、という印象を持っています。「中国は異質」「理解できない」といった印象を持ってしまうのは、こういう下地があるからなのです。そこで重要なのは、リアルな中国史を認識することです。それを通じて、はじめて現代中国が抱える問題も、その本質を理解することができるでしょう。
歴史といっても、細かい年号や人名、事件などにこだわる必要はありません。何よりも時代の特徴、ならびにその流れを摑むことが大事です。本書では、文明の発祥から今日に至るまでの中国史の展開を一気呵成に描いて、現代につながるリアルな中国の姿を浮き彫りにしていきたいと思っています。(「まえがき」より要約抜粋)
Posted by ブクログ 2024年04月16日
1725
262P
岡本隆司(オカモト タカシ)
京都府立大学教授。1965年、京都市生まれ。現在、京都府立大学教授。京都大学大学院文学研究科東洋史学博士後期課程満期退学。博士(文学)。宮崎大学助教授を経て、現職。専攻は東洋史・近代アジア史。著書に『近代中国と海関』(名古屋大学出版会・大平正芳記...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月31日
黄河文明から現代までの中国史を大掴みできる良書。
明朝を契機とする多元化と官民の乖離が、現代中国まで及ぶ構造的課題であると理解した。そして、漢人・満洲人・モンゴル・チベット・ムスリムそれぞれの在地在来システムをほぼそのまま活かして統治を行う、清朝の「因俗而治」というのはなかなかの知恵だったのだと思う...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月10日
「あなたは中国が好きですか?」
この質問に答えづらい日本人は多いのではないだろうか…
中国の歴史や多くの遺産に魅力的なものが多いのも事実なのだが、実際感情面ではどうだろうか
しかしながら中国はもはや国際社会の中で避けて通れない大国である
どこかの政治家のセリフじゃないが日本は中国から離れるために引...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月24日
かなりおもしろかった!!
中国史を何一つ知らないので、全てにおいてなるほど〜!と思えて好奇心が満たされた…。
歴史的出来事を羅列していくのではなく、気候や西洋・日本の動き、世界情勢と絡めて広い視野で話が進んでいくためとても面白いし分かりやすい。中国はその領土の広さゆえ、東西南北で格差が生じ多元化・複...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月27日
地球の寒冷期に中国も欧州も乱世となり、存亡掛けた戦いに全てが投じられるため一般人の生活もテクノロジーの進化も停滞するという。つまり寒冷期に文明が後退するという主張だ。一方で温暖期は食料が満たされ、政権も比較的安定し、生活の安定がテクノロジーの発展に寄与しやすいという。
ーーでは現代はどう見ればよい...続きを読む
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