穂村弘のレビュー一覧

  • 短歌ください そのニ
    正しく、は覚えていないが
        (覚えられないが。が、正解)

    あの日、穂村さんは
    海がめの背に乗って手榴弾のピンを抜き、
    明けたばかりの空を吹っ飛ばした。

    この目で見たワケじゃないのに、
    しっかり記憶に焼き付けられている
    この光景って一体…

    言葉は不思議で面白い。
    ( )と( )の組み合わせ...続きを読む
  • 短歌ください
    とにかく勉強になる。同時に、打ちのめされてしまって落ち込んでしまう危険性を孕んでいる。というか落ち込んだ。
  • 異性
    穂村弘と角田光代が飲み屋で恋愛談義しているような本。
    どちらも好きな作家!

    割と混んでる電車で読んでいたら、目の前にいた女子高生三人が私を見て?笑っている気がする。
    『ちょっとちょっと、あんな本読んでるよー』みたいな眼?
    えー別にそんな本か、タイトルか。
    自意識過剰かな。。


    モテ、非モテ、恋愛...続きを読む
  • 異性
    わたしが女だからだろうけど、ほむほむの指摘が意外だったり鋭かったりで唸りまくり。雑誌に交代で連載してたのかな、なんかふたりの往復書簡を盗み見てるような感覚もたのしい。
  • にょにょっ記
    『テレビで海の番組を観る。
    画面一杯に現れた大きな烏賊が真っ黒な墨を大量に吐いている。
    ぶわぶわぶわぶわぶわぶわぶわ。
    凄いなあ、と思う。
    あれでお習字をしてみたい。
    なんて書こう。
    「いか」かな。
    それから、蛸が出てきた。
    やっぱり墨を吐いている。
    ぶわぶわぶわぶわぶわぶわぶわ。
    これも凄いなあ。...続きを読む
  • 異性
    おもしろかったー!あっという間に読み終えた。
    角田さんと穂村さんが恋愛談義文通しているのを
    そのまま読んでいるような。


    ただ男の人の見方、視点がわかっただけでなく、
    なんだろう、個人的には対人的なコンプレックスを
    すこしほぐしてくれたようにも思います。

    おふたりの仕事への姿勢が見えたりしたのも...続きを読む
  • 整形前夜
    他の著作と比べ穂村さんの硬派な面がなんとか垣間見える(笑)豊崎由美さんの解説も良い。穂村さんにハズレなしを改めて感じた。
  • 異性
    面白かった~!!
    自称もてるという人の考察本より、もてない((学生時代ね)という二人の掘る掘る。
    どこまで、掘り下げるんだ、という男女の考察が面白すぎた。

    頭の切れる二人が恋愛を考察するとこうなるのか!
    30代で読むと、うんうん。そうそう。と膝をうつ考察ばかり。

    この二人と知り合いになれたら、飲...続きを読む
  • 整形前夜
    講演で穂村さんに会ったとき、この人の人間的豊かさに驚かされたことがある。世界音痴などといいながら、さりげなくこの世界を見事に掌握している人だと思った。なのにそのあとで読んだこれに、また騙されそうな自分がいた。すべてを包み込んで後ろ向きで囁き声の、この人の世界観というか言葉の選び方すべてが好きだ。
  • 短歌があるじゃないか。 一億人の短歌入門
    短歌って面白い!作らなくても読んでるだけでも良いんだな。
    女子プロ短歌が面白すぎてズルい!!と言いたくなる。
  • 整形前夜
    精度のいい好意のセンサーをわたしも欲しかった。こういう計算のできる男の人はいいんでしょうね。悔しいけれど。
  • 整形前夜
    『目先の欲望や安楽に負けるから、そのつけを後で支払うことになるのだ。
    「今」をきっちり生きることができないために、そこから先の未来が次々ち腐ってゆく。』

    『日常的に私がしていることで、女性たちが未体験とか、踏み込めないとか、想像できない習慣や文化って何かあるだろうか。
    ズボンは殆どの女性が穿いたこ...続きを読む
  • 整形前夜
    当人曰く「ぴんとこない戦いの連続」という日常や、言葉や文学に関することごとの集積。
    前者などはうっかり電車内で読んでいると口元が緩んで危ない。
    でも、今回特に惹かれたのは後者のほうだ。
    太宰治やレイモンド・チャンドラーからの引用、考察にはほとんど感動した。

    ほむほむ、かっこいい。
  • 短歌はじめました。 百万人の短歌入門
    ダヴィンチに「短歌ください」を連載している穂村弘らによる短歌本。現代短歌の一つの流れに身を投じるのによい。短歌を作ったことがなければ始めるきっかけになるかも。現代短歌の一つの流れを理解するのによい。多くの短歌会が高齢化で縮小を余儀なくされている中、新しい短歌の流れを作るきっかけになるかも。
  • 短歌の友人
    短歌論。与謝野晶子、斎藤茂吉の時代から現代に至るまで、様々な時代の短歌が取り上げられている。これまで短歌に触れた経験がなかったので、一つ一つの作品が新鮮で面白かった。短歌は言葉遊びやパズルの印象が強かったけど、作者の世界を見る視点、観察眼を垣間見る楽しみもあることを知った。
  • 整形前夜
    ほむほむの文庫化したものはかなり読んでいるが、今回にしてようやく中島らもを思い出した。
    ポップでメロウで唾棄すべき人間への愛と金言に満ちている言葉たち。

    ・好きという気持ちを確認できればセックスなど必要ない。でも確認するにはそれしかない。
    ・逸脱するものこそ本当に生きようとしているのではないか。
    ...続きを読む
  • にょにょっ記
    やられました。にょっ記同様。
    笑いまくりました。
    ホムラとカタカナで書いてドキッとする。
    ホームラン。
  • 整形前夜
    良いタイトル。

    なんだかんだ言って、まともな一人の大人である。

    思春期の心細さを、持ったままきてしまっただけで。
  • 整形前夜
    たいてい、エッセイというと中弛みというか途中でちょっと飽きてしまったりするのだけど、久々に人に勧めたくなった本。

    そうそう。とか、あぁ小学生の時そんなだった。とか共感するポイント満載。でもキレイな文章にすると、こんなにおもしろくなるんだなぁ。

    特に『〆切』『アロマセラピー』オモシロカッタ~
  • 整形前夜
    読み終えた瞬間わたしもほむほむ経。

    誰もが当たり前のようにしていることや、ほとんどの人が経験していることを前に、いちいち驚いたり怯えたりするする著者。そこを笑いや愛嬌の糖衣をかぶせてくる。

    完璧な世界を求めながらも、平凡な日常の暴走に翻弄される生ぬるくも愛らしい記録集。