花神(上)

花神(上)

781円 (税込)

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周防の村医から一転して討幕軍の総司令官となり、維新の渦中で非業の死をとげたわが国近代兵制の創始者大村益次郎の波瀾の生涯を描く長編。動乱への胎動をはじめた時世をよそに、緒方洪庵の適塾で蘭学の修養を積んでいた村田蔵六(のちの大村益次郎)は、時代の求めるままに蘭学の才能を買われ、宇和島藩から幕府、そして郷里の長州藩へととりたてられ、歴史の激流にのめりこんでゆく。

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  • 花神(上)
    781円 (税込)
    周防の村医から一転して討幕軍の総司令官となり、維新の渦中で非業の死をとげたわが国近代兵制の創始者大村益次郎の波瀾の生涯を描く長編。動乱への胎動をはじめた時世をよそに、緒方洪庵の適塾で蘭学の修養を積んでいた村田蔵六(のちの大村益次郎)は、時代の求めるままに蘭学の才能を買われ、宇和島藩から幕府、そして郷里の長州藩へととりたてられ、歴史の激流にのめりこんでゆく。
  • 花神(中)
    825円 (税込)
    長州──この極めてアクティブな藩に属したことが、蔵六自身の運命と日本史に重大な変化をもたらしてゆく。“攘夷”という大狂気を発して蛤御門ノ変に破れ、四カ国連合艦隊に破れて壊滅寸前の長州に、再び幕軍が迫っている。桂小五郎の推挙で軍務大臣に抜擢された蔵六は、百姓兵たちに新式銃をもたせて四方からおしよせる幕軍と対峙し、自らは石州口の戦いを指揮して撃滅する。
  • 花神(下)
    869円 (税込)
    百姓が武士に勝った。幕長戦での長州軍の勝利は、維新史の転換点となり、幕府は急速に瓦解へとつきすすむ。この戦いではじめて軍事の異才を発揮した蔵六こと大村益次郎は、歴史の表舞台へと押し出され、討幕軍総司令官となって全土に“革命”の花粉をまきちらしてゆく。──幕末動乱の最後の時期に忽然と現れた益次郎の軍事的天分によって、明治維新は一挙に完成へと導かれる。

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花神(上) のユーザーレビュー

4.3
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    Posted by ブクログ

    日本の幕末史の知識が浅かったのでちょっと勉強も兼ねて。(あくまで時代”小説”ではあるが)
    司馬遼太郎の描く歴史上の偉人たちの中でも、なんとなく筆者のお気に入りかなと思われる人々はだいたい無骨で偏屈な奇人が多い気がする。それがなんともまた魅力的なキャラクターに思えるが。
    長州、宇和島、長崎、大阪、どこ

    0
    2022年11月24日

    Posted by ブクログ

    この本を読むまで、大村益次郎という人物は名前を聞いたことがある程度だった。

    西南戦争を含む明治維新を、合理主義に徹して締めくくった姿は感動的でさえあった。

    「西郷隆盛とは相打ち」という表現が印象的だった。

    0
    2020年03月25日

    Posted by ブクログ

    なかなか知られていない大村益次郎が題材。
    萩の町医者だった村田蔵六が医者修行で緒方洪庵の適塾に行ったことが彼の運命を変えてしまう。

    技術者であり続け、目立ちたがることなく、ひたむきに技術を極めようとした村田蔵六に日本人の美学を感じた。

    0
    2019年08月24日

    Posted by ブクログ

    学生時代、チリで知り合った銅鉱山の技術者から「これを読まずして日本人じゃない」とまで言われて読んだ本。

    結果、司馬作品の中で最も好きな本となった。天才的な技術者・大村益次郎(村田蔵六)。

    大きな船が動くことに感動した殿様に向かって「技術とはそういうものです」というくだりが一番のお気に入り。

    0
    2018年04月16日

    Posted by ブクログ

    うーん、これはすごい。技術者としての生き方を極端に振り切るとこうなるのか… しかしそれを見抜いて適所につけた人々のすごさ。司馬遼なので、蔵六の学問のどこがすごかったかとか、どうやって見抜いたか、というところのエピソードは抑制気味で、物足りない気もするけど、そういうとこは抑え気味で余談山盛りが司馬遼だ

    0
    2017年06月13日

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