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Posted by ブクログ 2015年02月15日
表題の「人斬り以蔵」こと、岡田以蔵を見出だした土佐勤王党の武市半平太、目当てで本書を選んだ。
中短編、八編 収録。
そのなかでも、「お お、大砲」と「美濃浪人」が良かった。
「お お、大砲」の中書新次郎と平山玄覚房との"奇縁さ"には、ほくそ笑んでしまう。
両者とも縁があっても...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年01月23日
代表作に複数の長編小説を持つ作家の、短編小説が見逃してはいけない面白さである事例が存在する良い見本かもしれない。
さらにこの人の場合、土方歳三や石田三成ら実在の人物に独自の歴史観を塗した人物像を加味することを得意としているが、フィクションの人物を主人公とした話の方が面白いかもしれない…。
本作収録の...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年01月28日
司馬遼太郎は長編もさることながら、この短編ももう本当に面白い。歴史の端々に、偉人や英雄のように光り輝く巨魁ではなく、鋭い破片のように刻み込まれた「人」の記録。歴史から見ればほんの小さなエピソードからここまで浪漫譚を描き出せる筆力には恐れ入ります。史上、井上馨の手術をした「だけの」所郁太郎を題材にした...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月04日
人斬り以蔵と呼ばれる、岡田以蔵の長編かと勘違いして購入。短編集でした。でも結果的には良かったかも…
岡田以蔵が悲しすぎて切なすぎて。
以蔵は以蔵なりの正義があり、頭の悪さ、口下手さにつけ込んだ武市半平太が悪いと思いました。最後の拷問場面や武市に毒薬を渡された場面は本当に辛かった。泣きそうでした。
他...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月08日
「名プロレスラーはパイプ椅子とでも、名試合ができる」
記憶は曖昧ですが、いぜんどこかで聞いた言葉です。
司馬遼太郎に掛かれば、どんな市井の人物でも名ストーリーにできそうです。それこそ、うちの父親でさえも(笑)
節目がなかったり、上官とそりが合わなかったり、伝え方が下手だったり、人間っていつの時...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月19日
短編集。大村益次郎、岡田以蔵、古田織部正、塙団右衛門、後藤又兵衛など。
司馬遼太郎は、書くときに、その人間の顔だとか、その人間の立っている場所だとか、そういうものが目の前に浮かんで来ないと、なかなか書けない、との事。なるほど、短編でありながらも、他の歴史物と違い、人物が目の前に現れてくるようではある...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年05月30日
表題作の他、大村益次郎さんなど歴史上の人物を題材にした短編が合わせて8篇収められていました。
特に人物の妙を感じたのが古田織部さんを扱った『割って、城を』でした。
織部焼が好きってのもあるんだけど、そこらへんに転がっているたいしたことのない茶碗を織部さんが己の手に納めて「たいしたもの」と言うこと...続きを読む
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