果心居士の幻術

果心居士の幻術

572円 (税込)

2pt

超人的な力の持主であるがゆえに、戦国時代の武将たちの運命を左右しながらも、やがては恐れられ殺されていった忍者たちの不可思議な生き様を描いた「果心居士の幻術」「飛び加藤」。そのほか、日本建国の神話に題材を取った「八咫烏」から、幕末・新選組の裏面史を扱った「壬生狂言の夜」まで、歴史の中に埋もれた興味深い人物・事件の数々を掘りおこした作品集。

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果心居士の幻術 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2010年01月30日

    忍者、新選組、古代史とおいしいモノがつまった、巨匠・司馬遼太郎氏による「呪術もの」「奇譚もの」的短編集です。

    本書の「壬生狂言の夜」が、司馬御大が初めて手がけた新選組もの、らしいです。ここから「燃えよ剣」などにつながって行ったんですねー。

    表題作の「果心居士の幻術」は、室町~安土桃山時代の怪人兼...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年06月29日

    著者の別作品[(空海の風景)を読んだ後だったので、さくさく読めた。それでも、一文の情報量が多いので、読み応えは十分。

    歴史の大河の亜流を集めた、短編集。アヤしい話なので文献が豊富なわけでもないため、司馬史感で補強されている。しかし、記録が残っているということは、それだけ人々が信じ、言い伝えられてき...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年02月10日

    前にも読んだことはあるが、最近、司馬遼太郎記念館へ行った際に、ちょうど忍者や異能の者を特集展示していて、この『果心居士』も取り上げられていた。再読したくなったもの。
    『一夜官女』のあとがきにもあったとおり、司馬はさまざまな歴史の精霊たちとつきあっていたが、そのうち、妖かしに類するものの特集だ。

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    Posted by ブクログ 2011年12月16日

    国盗と言う位置ゲームに現れた果心居士と言う歴史上の人物に関心を持ち、確か司馬遼太郎さんが書いていたと思い出し本屋で探しました。異色作を集めた短編集です。

    果心居士の幻術、飛び加藤は、何も超能力を持つ忍者、または婆羅門の幻術士。前者は秀吉(和州大峰山の修験者 玄嵬)に、後者は武田信玄に殺される。

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    Posted by ブクログ 2011年04月06日

    ☆☆☆2011年4月レビュー☆☆☆
    司馬遼太郎の初期の短編集。
    なかでも、戦国時代の幻術使いを描いた『果心居士』の幻術が面白かった。司馬の考えでは、人の迷信にすみつく幻術使いは、戦国時代までは存在し、記録にも残っているらしい。筆者の手で、その不気味な姿がありありと浮かんでくる。司馬氏は『妖怪』という...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    司馬遼太郎のかなり初期の短編小説集。忍者の世界はおもしろく読めたが、時代がそれよりも前になると、ちょっとぴんとこなくなる感じだった。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    司馬遼太郎の短編集。前半は戦国時代の忍者のお話。中ごろにある『八咫烏(やたがらす)』がオススメです。

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    Posted by ブクログ 2020年02月11日

    2020.2.11完了
    司馬氏の話がはずすわけがない
    最後の話はおぞましかった
    子を成さなければ坊主の手も借りるというのが、文字通りで気味悪い
    実際もそうだったのかと思わせる内容

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    Posted by ブクログ 2014年12月17日

    ・果心居士の幻術
    信長の時代
    松永弾正小弼久秀の使われ者「悪人の手伝いをしたい」
    天竺人と倭人との混血
    婆羅門教

    ・飛び加藤
    忍者
    五尺にみたぬ小男
    永江四郎左衛門が連れてきたが上杉謙信は召抱えず

    ・壬生狂言の夜
    新撰組=壬生浪
    土方歳三(副長)が松原忠司を暗殺する

    ・八咫烏
    海族×出雲族の混...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年03月27日

    司馬遼太郎の短編集全六編からなる。

    表題の「果心居士の幻術」は、戦国時代の有名な居士が起こす幻術に翻弄される戦国大名たちの姿を描く。
    松永久秀、筒井順慶、豊臣秀吉など、果心居士を通したそれぞれの個性が描かれており、非常に面白かった。

    また、戦国時代の有名な忍者を描いた「飛び加藤」も素晴らしい。
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