明治断頭台 ――山田風太郎明治小説全集(7)

明治断頭台 ――山田風太郎明治小説全集(7)

1,045円 (税込)

5pt

役人の腐敗がきざし始めた明治2年、ひそかに輸入されたフランス製ギロチンが小伝馬町の斬罪状に据えられた……。太政官弾正台(役人の汚職を調べ糾弾する役所)の大巡察官、香月経四郎と川路利良がフランス人美女エスメラルダの力を借りて次々とおこる謎の事件を解明していく。明治開花期の時代相に維新政府の裏面を背景にした探偵小説の魅力と、緻密なトリックを多用した本格推理の醍醐味とを併せ持つ風太郎ミステリの傑作。

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山田風太郎明治小説全集 のシリーズ作品

1~14巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~14件目 / 14件
  • ラスプーチンが来た ――山田風太郎明治小説全集(11)
    1,100円 (税込)
    日露戦争中、ロシアの内乱を企て日本を勝利に導いた男、怪男児明石元二郎の若き日の物語。明治23年、ひそかに来日し暗躍していた怪僧ラスプーチン。彼はロシア皇太子襲撃を画策していた! チェーホフ、二葉亭四迷、乃木希典、森鴎外までをも巻き込んで日本とロシアの大怪物の対決は続く。
  • 明治バベルの塔 ――山田風太郎明治小説全集(12)
    935円 (税込)
    大衆新聞「万朝報」社長、黒岩涙香は発行部数を伸ばすため、紙上で暗号解読による懸賞クイズを始めたが……。気の効いたアイデアで権力者の腐敗を告発しようと試みる表題作。李鴻章暗殺を謀った犯人を主人公に、漱石の文体を模写した『牢屋の坊ちゃん』。牛鍋屋チェーンのオーナー木村荘平が始めた火葬場の顧客第一号をめぐる人間模様『いろは大王の火葬場』。大逆事件の首謀者、幸徳秋水を異なる四つの角度から描いた『四分割秋水伝』。以上に作者自身の後口上を付した短編集。
  • 明治十手架(上) ――山田風太郎明治小説全集(13)
    1,155円 (税込)
    明治初頭、かつての人足寄場、石川島は大牢獄と化していた。その地獄絵図を目の当たりにした元八丁堀与力、原篤胤は美しいクリスチャン姉妹とともに、出獄人保護を行う仕事を始める。多くの囚人を更正させようと奮闘する彼らのまわりに集まる犯罪者たち。彼らの前に立ちふさがる冷酷非道な看守や巡査。それらはやがて一つに繋がり自由民権運動の闘士たちを巻き込む事件に発展してゆく。岸田銀行、小林清親、星亨、ドクトル・ヘボンらも登場し繰り広げられるロマンの決定版。
  • 明治十手架(下) ――山田風太郎明治小説全集(14)
    1,155円 (税込)
    出獄人保護の仕事を行う熱血漢、原胤昭は悪逆な巡査たちの謀略により獄囚の身になってしまう。一方、無私の魂を持った姉娘の死をさかいに、原に恨みを持つ犯罪者たちの心は大きく揺り動いていく。十字になった秘密の十手架を持つ原の運命は? 幼き日の一葉、漱石、子規らも姿を見せ、奇想天外の物語は意外なクライマックスを迎える。他に大津事件関係者の後日譚を描いた『明治かげろう俥』、ロンドンを舞台にした『黄色い下宿人』の二篇を収録。

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明治断頭台 ――山田風太郎明治小説全集(7) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    短編集なれど最後に仕掛けが...。まさか◯◯が◯◯とは...。反則すれすれのところ、動機に説得力あってセーフ。

    0
    2011年09月23日

    Posted by ブクログ

    上手く史実を盛り込んだ時代小説。歴史の勉強になります。
    明治に輸入されたギロチンにまつわるお話。
    最後のどんでんある程度予想できたものの、
    その予想の上をいく感じだった。

    0
    2010年02月15日

    Posted by ブクログ

    文春文庫
    20090412-20090420
    great!!!!!!!!!!!!!!
    香月経四郎、川路、エスメラルダ、羅卒、明治開化期、ギロチン、斬罪etd

    0
    2010年01月12日

    Posted by ブクログ

    めちゃ山風でした。明治時代の人物にもっと詳しければさらに面白かっただろうと勉強不足を悔やんだ。

    一最後は見事です。話完結かと思いきや最後のあのどんでん返し。やられたー、と思う反面実に山風らしいと思いました。しかし推理面に関しては珍しく物理トリック満載。心理トリックじゃないミステリは珍しいなぁ。山風

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    同じく、山田風太郎の明治全集の中で二番目に好きなのがこちら。明治初頭、警察の前身として一時期復活した律令制度の「太政官弾正台」を取り上げた小説なのですが、冒頭からゾゾゾッと来ます。明治という時代には、この作品のようなどうしようもない<非情さ><冷酷さ>があったのでしょう。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    明治初期の東京を舞台に太政官弾正台の役人が活躍する一級の本格ミステリ。もうそれ以外に言いようはない。明治の初期という舞台が単なる話題づくりとしてではなくそのミステリとしての構成の上で欠かせないものになってる。また実在の事件や人物を巧みに組み合わせてその上で架空の殺人事件を違和感なく起こしてしまう筆力

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    これぞ山田風太郎という、バカミスぎりぎりの連作ミステリだった。書こうと思えば、もっと重々しくもかけるはずだが、どこかユーモアをもってサラッと書くのが山田風太郎っぽい。

    0
    2014年08月18日

    Posted by ブクログ

    山田風太郎の中でも傑作ミステリーと名高い本作。明治シリーズでおなじみ川路利良が登場。
    巫女エスメラルダのトリック解説が全てカタカナで読めない漢字の読みがそこで分かったりした^^;

    0
    2013年03月27日

    Posted by ブクログ

    人物描写、ストーリー展開、すべてが小さくはまとまらない過剰な演出。
    読者の想定をはみでてくるモヤモヤがたまらない。

    0
    2010年06月08日

    Posted by ブクログ

    混乱の続く明治初期の江戸を舞台にした小説。江戸時代から明治への移行には当然多くの混乱があったのだが、その中の警察組織に関する話である。不可解な事件を西洋人女性の祈祷師が解いていく。

    0
    2009年10月04日

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