地の果ての獄(上) ――山田風太郎明治小説全集(5)

地の果ての獄(上) ――山田風太郎明治小説全集(5)

1,045円 (税込)

5pt

4.3

明治19年、薩摩出身の有馬四郎助は、北海道月形の樺戸集治監の看守に着任した。そこで青年看守の目にしたものとは? 次々とおこる奇怪な事件の裏に明かされる意外な事実……。「愛の典獄」と呼ばれた有馬四郎助の若き日の姿を描く。

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山田風太郎明治小説全集 のシリーズ作品

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  • ラスプーチンが来た ――山田風太郎明治小説全集(11)
    1,100円 (税込)
    日露戦争中、ロシアの内乱を企て日本を勝利に導いた男、怪男児明石元二郎の若き日の物語。明治23年、ひそかに来日し暗躍していた怪僧ラスプーチン。彼はロシア皇太子襲撃を画策していた! チェーホフ、二葉亭四迷、乃木希典、森鴎外までをも巻き込んで日本とロシアの大怪物の対決は続く。
  • 明治バベルの塔 ――山田風太郎明治小説全集(12)
    935円 (税込)
    大衆新聞「万朝報」社長、黒岩涙香は発行部数を伸ばすため、紙上で暗号解読による懸賞クイズを始めたが……。気の効いたアイデアで権力者の腐敗を告発しようと試みる表題作。李鴻章暗殺を謀った犯人を主人公に、漱石の文体を模写した『牢屋の坊ちゃん』。牛鍋屋チェーンのオーナー木村荘平が始めた火葬場の顧客第一号をめぐる人間模様『いろは大王の火葬場』。大逆事件の首謀者、幸徳秋水を異なる四つの角度から描いた『四分割秋水伝』。以上に作者自身の後口上を付した短編集。
  • 明治十手架(上) ――山田風太郎明治小説全集(13)
    1,155円 (税込)
    明治初頭、かつての人足寄場、石川島は大牢獄と化していた。その地獄絵図を目の当たりにした元八丁堀与力、原篤胤は美しいクリスチャン姉妹とともに、出獄人保護を行う仕事を始める。多くの囚人を更正させようと奮闘する彼らのまわりに集まる犯罪者たち。彼らの前に立ちふさがる冷酷非道な看守や巡査。それらはやがて一つに繋がり自由民権運動の闘士たちを巻き込む事件に発展してゆく。岸田銀行、小林清親、星亨、ドクトル・ヘボンらも登場し繰り広げられるロマンの決定版。
  • 明治十手架(下) ――山田風太郎明治小説全集(14)
    1,155円 (税込)
    出獄人保護の仕事を行う熱血漢、原胤昭は悪逆な巡査たちの謀略により獄囚の身になってしまう。一方、無私の魂を持った姉娘の死をさかいに、原に恨みを持つ犯罪者たちの心は大きく揺り動いていく。十字になった秘密の十手架を持つ原の運命は? 幼き日の一葉、漱石、子規らも姿を見せ、奇想天外の物語は意外なクライマックスを迎える。他に大津事件関係者の後日譚を描いた『明治かげろう俥』、ロンドンを舞台にした『黄色い下宿人』の二篇を収録。

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地の果ての獄(上) ――山田風太郎明治小説全集(5) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    10年ぶりくらいに再読。北海道の樺戸監獄の初代典獄で月形潔の話を聞く機会があり、なんかひっかかるなあと思ったら、樺戸監獄がこの作品の「地の果ての獄」の舞台だった。ちょうど月形潔が辞めた翌年から話が始まるんだな。山田風太郎の明治物には珍しく、救いがあるラスト。「大奇跡」って、章のタイトルがすばらしいよ

    0
    2019年02月20日

    Posted by ブクログ

    山田風太郎といえば娯楽時代小説の大家。
    近年は「甲賀忍法帖」が「バジリスク」のタイトルで漫画化・アニメ化したことでも記憶に新しい。
    四郎助の赴任直後から監獄では度々不審な事件がおきる。
    囚人が有り得ない不可能状況から脱走を図る。横暴な看守が変死を遂げる。
    呑んだくれのアイヌ医者、人間の良心を信じ続け

    0
    2017年08月24日

    Posted by ブクログ

    全集の中では最も暗い作品かも知れません。北海道にある二つの監獄を舞台にした刑吏小説。山田の明治シリーズは、明治直後の「警察と刑吏」をテーマにしているのですが、ずばり監獄を、それも最果ての地にある監獄を舞台にしたすごい一編です。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    後に監獄の改良に努めた薩摩出身の若き有馬四郎助の物語。北海道月形の樺戸集治監の看守に着任した四郎助と、虐待異常者たちともいえる看守長たち、そして1000人を超える囚人たち。耶蘇教教誨師の原胤昭や医師の休庵先生。そして売られてきた酒場の女たちが時に絡む。

    囚人たちの話を聞く四郎助は、監獄で起こる様々

    0
    2023年12月17日

    Posted by ブクログ

    北海道。彼の北の大地はどうやって日本の一部となっていったのか、
    気風のいい主人公と、一癖も二癖もある囚人たちの、地の果ての獄での明け暮れ
    飄々としていながら骨太な作品です

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    山田風太郎明治小説全集の第五弾。明治初期、苛烈な樺戸監獄に赴任した若き有馬四郎助が監獄の中で起こる事件に巻き込まれながらも、懸命に職務を果たしてゆく姿を描く。
    山風らしいハチャメチャさは相変わらずだが、この上巻を読む限り明治物の中では評価は低い。なにせ女を見れば犯すという筋立てが多すぎて少し辟易する

    0
    2021年08月16日

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