幻燈辻馬車(下) ――山田風太郎明治小説全集(4)

幻燈辻馬車(下) ――山田風太郎明治小説全集(4)

935円 (税込)

4pt

4.8

「父!」と助けを呼ぶお雛の前に突如現れた西南の役で死んだ父の幽霊。その父が呼ぶと祖母の幽霊も出現。嘉納治五郎、山川捨松、三島通庸、自由党の壮士らに幽霊も加え多彩な人々が時代の波にのみ込まれていく。虚実織りまぜて描かれる明治を生きた人々の哀歓。他に短篇『天衣無縫』『明治忠臣蔵』『絞首刑一番』を収録。

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山田風太郎明治小説全集 のシリーズ作品

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1~14件目 / 14件
  • ラスプーチンが来た ――山田風太郎明治小説全集(11)
    1,100円 (税込)
    日露戦争中、ロシアの内乱を企て日本を勝利に導いた男、怪男児明石元二郎の若き日の物語。明治23年、ひそかに来日し暗躍していた怪僧ラスプーチン。彼はロシア皇太子襲撃を画策していた! チェーホフ、二葉亭四迷、乃木希典、森鴎外までをも巻き込んで日本とロシアの大怪物の対決は続く。
  • 明治バベルの塔 ――山田風太郎明治小説全集(12)
    935円 (税込)
    大衆新聞「万朝報」社長、黒岩涙香は発行部数を伸ばすため、紙上で暗号解読による懸賞クイズを始めたが……。気の効いたアイデアで権力者の腐敗を告発しようと試みる表題作。李鴻章暗殺を謀った犯人を主人公に、漱石の文体を模写した『牢屋の坊ちゃん』。牛鍋屋チェーンのオーナー木村荘平が始めた火葬場の顧客第一号をめぐる人間模様『いろは大王の火葬場』。大逆事件の首謀者、幸徳秋水を異なる四つの角度から描いた『四分割秋水伝』。以上に作者自身の後口上を付した短編集。
  • 明治十手架(上) ――山田風太郎明治小説全集(13)
    1,155円 (税込)
    明治初頭、かつての人足寄場、石川島は大牢獄と化していた。その地獄絵図を目の当たりにした元八丁堀与力、原篤胤は美しいクリスチャン姉妹とともに、出獄人保護を行う仕事を始める。多くの囚人を更正させようと奮闘する彼らのまわりに集まる犯罪者たち。彼らの前に立ちふさがる冷酷非道な看守や巡査。それらはやがて一つに繋がり自由民権運動の闘士たちを巻き込む事件に発展してゆく。岸田銀行、小林清親、星亨、ドクトル・ヘボンらも登場し繰り広げられるロマンの決定版。
  • 明治十手架(下) ――山田風太郎明治小説全集(14)
    1,155円 (税込)
    出獄人保護の仕事を行う熱血漢、原胤昭は悪逆な巡査たちの謀略により獄囚の身になってしまう。一方、無私の魂を持った姉娘の死をさかいに、原に恨みを持つ犯罪者たちの心は大きく揺り動いていく。十字になった秘密の十手架を持つ原の運命は? 幼き日の一葉、漱石、子規らも姿を見せ、奇想天外の物語は意外なクライマックスを迎える。他に大津事件関係者の後日譚を描いた『明治かげろう俥』、ロンドンを舞台にした『黄色い下宿人』の二篇を収録。

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幻燈辻馬車(下) ――山田風太郎明治小説全集(4) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    一気に結末に向かってゆく展開は、上巻の時間の流れとは違い少し急ぎすぎの感じ。赤井の豹変ぶりも唐突すぎる気がする。
    しかし記憶に残る娯楽小説で評価は星5つ。

    0
    2021年06月12日

    Posted by ブクログ

    感想は概ね上巻の方に書いてしまいました。
    下巻、この物語のエンディング、決着のつけ方がいい。
    痺れました。
    上下巻、読んでよかった。楽しませてもらいました。

    ちくま文庫版の下巻には3つの短篇が収録。
    なかでも「絞首刑一番」がおもしろかったです。
    構成の妙。
    読み終えて、あらためてタイトルに唸りまし

    0
    2011年12月19日

    Posted by ブクログ

    下巻に入り物語はさらに加速。自由党を巡る騒動が激しさをます中、登場人物の意外な正体が明らかになり、干兵衛の過去の因縁にも決着が。
    自由民権運動という革命の正体や、それをも利用する政府の非情さを暴き立てる批判精神も素晴らしい。

    0
    2011年11月10日

    Posted by ブクログ

    幻想ホラー歴史スパイ小説!? すげー贅沢。

    歴史の波に乗り遅れた人々の哀愁。死に場所を求める哀しい男達。

    0
    2011年09月24日

    Posted by ブクログ

    山田風太郎の明治モノは、「シリーズ」でひとくくりに出来ない
    特に秀逸なのがこの『幻燈辻馬車』です。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    うぉおそうくるか!

    なんか、なめててごめんなさい。ぼんやーりしたまま終わるんだと思ってた。ていうか上巻と雰囲気が全然違う。歴史上の人物がちらりちらりと登場するのが「幻燈」のような明治を浮かび上がらせるのに一役買ってる感じがする。
    明治って何だったんだろうね。

    全集だからか、短編が三編ほどあ

    0
    2011年12月13日

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