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妖怪が見える少年・夏目が、祖母の遺品の「友人帳」を架け橋にして妖怪たちと心を通わせていく模様を描いた物語です。
妖怪をテーマにした作品は数多くあれど、「夏目友人帳」ほど優しい物語を、私は見たことがありません……!
祖母・レイコの残した「友人帳」は、レイコが妖怪たちと勝負をして、負けた妖怪たちがサインをしたもの。そのサインには契約の意味があり、契約の解除を願う妖怪たちに名前を返していくことにした夏目は、ボディーガードの「にゃんこ先生」と一緒に彼らと触れ合っていきます。
幼いころから、人には見えないものが見えていることで周囲から気味が悪いと言われていた夏目は、妖怪を避け、関与しないように生きてきました。そんな夏目が、友人帳を通してはじめて妖怪たちに向き合うことで、少しずつ、考え方を変えていく様子には、まるで自分の子どもが少しずつ友達を増やしていくような、そんなやさしい気持ちになって嬉しくなります。
名前を返したときに判明する真実は、ちょっぴり切ないことが多いですが、決して悲しい結末ではなく、じんわり心が温かくなるような、そんな物語ばかりです。
ぜひ暖かいお飲み物をお供に、じっくりお楽しみください。
Posted by ブクログ 2014年02月12日
多軌家のお話。
見えないながらも絆を結んでいた多軌のおじいちゃんと妖たちに涙。
そして夏目が昔両親と住んでいた家を訪ねに行くお話。昔の夏目の話はやっぱり悲しい。読んでいて辛い。女の子の気持ちもわかるが、でも気持ちが夏目に同調してしまい好きになれません…。
最後の、藤原家と家族写真を撮るところもよかっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月14日
泣いた、もうボロボロ泣いた。
ちゃんとおかえりが言えるようになった夏目に泣き、タキのお祖父さんと妖とタキの関係に泣き、もう涙腺が限界です。
前半のタキの話も後半の夏目の実家の話も、どちらも大好きだけれど、タキの話が本当に好き。
前の巻で(そういえばこの時もタキの話だった)夏目が妖を見れなくなった時...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年10月06日
今回も、ちょつと長い目のお話が2編です。
前巻ぐらいから、物語の密度がギュッと詰まってきたような気がします。何というか、涙腺がゆるゆるになっているのは、年のせいだけではないと思います。
見えぬけれどもあるんだよ…。
そう歌った詩人が、決して幸せな一生を送ったわけではないことは知っているけど、願...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年07月17日
第42・43話『封じてあるもの』:タキの家の蔵掃除を手伝う夏目と田沼。妖に会いたかったけどかなわなかったおじいちゃんの実は近くにいた妖たち。好きだ・会いたいという思いは通い合う。
第44・45・46話『遠き家路』:両親と住んでいた家が売られることになり、最後に一目見ようと訪ねる。
「――そういうのを...続きを読む
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