森見登美彦のレビュー一覧

  • 夜は短し歩けよ乙女
    中学二年生の頃初めて読んだ時の衝撃が忘れられない。私が森見登美彦作品を読み始める"きっかけ"になった本だ。

    森見登美彦の癖のある文体と奇想天外な脳内、何故森見登美彦の描く大学生はこんなにも愛おしいのか...

    大学二年になった今でも、何回と読み直している人生のバイブルの様な作品。
  • 新釈 走れメロス 他四篇

    原作が読みたくなる

    走れメロス意外は原作を読んだことはないが、思い返せば、走れメロスも結構、はちゃめちゃな内容だったかもしれない。大学生に置き換えて、中には他の話で出てきた登場人物などもあり、全体を通して楽しめました。
  • 聖なる怠け者の冒険
    これぞ!好き!
    マッソウ、なーる、まだまだかぶは抜けません
    森見ワールド!
    そして一日の物語
    人間である前に怠け者なのだ
  • 四畳半神話大系
    タイムループ系かと思いきや、パラレルワールド
    入るサークルによって人生がかわる??

    前情報なしだったので最初?だらけだったけど、そういうことか!と分かってからは不思議な世界に入り込んで楽しめました!

    あの時こうしておけば。。。と悩んだことがある人ならよりおもしろいかもです!

    なにげない日常をこ...続きを読む
  • 四畳半神話大系
    運命の黒い糸にぎうぎうに縛られ不毛で赤裸々な学生生活を送ってしまう「私」だけど、憎みきれない小津との友情も黒髪の乙女明石さんへの恋心もどのみちひっくり返せない運命···こわいよ無限四畳半!バラバラがひとつになる妙味とセルフつっこみ的文章が快感。
  • 有頂天家族 二代目の帰朝
    有頂天家族二作目。もう一度一冊目を丁寧に読み返したい。ファンタジーなんだけれど置いてけぼりにされないありそうな世界観がとても好き。毎度読むたびに、京都のあの独特の雰囲気が読むだけで伝わってきて、没入できるのがとてもいいなと思わされる。
  • シャーロック・ホームズの凱旋
    舞台をロンドンから京都に移して違和感無くビクトリア朝の雰囲気そのままに進む物語、その技に感服しました。竹取物語や二重人格、作中劇や並行宇宙的な世界を取り込んでどんどん広がる世界が無事着地した時はホッとしました。
  • シャーロック・ホームズの凱旋
    シャーロックホームズの凱旋。ホームズの冒険、帰還、などシリーズをモチーフ、オマージュした作品ながら、ぶっ飛んでいる京都を舞台に、異世界に飛びながら、シャーロックホームズのスランプという謎に挑む、助手のワトソンを主役としたストーリーに仕立てている。
    ストーリーももちろん、ホームズシリーズの重要なキャラ...続きを読む
  • シャーロック・ホームズの凱旋
    楽しかった~

    京都なのか?ロンドンなのか?
    あのシャーロック・ホームズがスランプ!
    謎を解かないホームズさん
    森見さん節炸裂です

    原作の話のさわりもちゃんと出てきてよかった!
    (赤髪連盟、ボヘミヤの醜聞、四つの署名…だったかな?)

  • 四畳半神話大系
    大学生活を終えて、あのときあのサークルに入っていたら、あのときもしこういう経験をしていれば人生違っただろうかと、考えたことがある人におすすめする。

    だんだん分かっていく感じも面白いし、「世のため人のためということを考えたとたん手足の関節が動かなくなる」小津と彼のことを妖怪みたいだと思い、うっとうし...続きを読む
  • 夜行
    仲間が一人一人不思議な出来事を語っていく形式で、かつそれに対する仲間のツッコミも不在なまま次に進んでいくので「え?!どういうこと?!」と非常にモヤモヤした。

    明らかに異質なことが起きているのに何も説明がなく過ぎ去っていくので、ある種の狂気を感じでゾクゾクした。

    正直何が起きていたのかの全体像はま...続きを読む
  • シャーロック・ホームズの凱旋
    とてもいい"物語"を読んだ
    京都とロンドンが舞台のファンタジー
    ホームズは勿論、語り部のDr.ワトソン、ハドソン夫人、モリアーティ教授と本家の登場人物が勢揃い
    シャーロキアンもそうでない人も楽しめると思います
    製本と表紙の素材も良く、中世の本みたいにカッコイイからカバーを外して置いておきたい
  • 夜は短し歩けよ乙女
    可愛い装丁とタイトルからは想像も出来ないくらい、奇想天外で摩訶不思議な物語。

    夢か現実か、何なのか全然わかんないし、どこをどう進んでいるのか突拍子もない展開なんだけど、なんか読んじゃう。
    なぜか止まらない。

    好き嫌いハッキリ分かれる世界観かなと思うけど、私は大好きでした。
  • 夜は短し歩けよ乙女
    とても好き。読んでいて心躍りました。そして、あの頃の自分は、とうしてピュアな感情を置き去りにして穿ってしまったのかを悔いました。
    もしかしたら身近に樋口さんや羽貫さんはいたのかもしれない。
  • シャーロック・ホームズの凱旋
    待望のモリミーの新作は、摩訶不思議な“森見版ホームズ譚”でございます。
    さぁ、どんな仕上がりになっていることやら・・とワクワクして本を開きました~。

    舞台はヴィクトリア朝京都。
    洛中洛外に名を轟かせた名探偵シャーロック・ホームズ。
    その栄光が、ホームズ氏の次のようなつぶやきで砂上の楼閣のごとく崩れ...続きを読む
  • 太陽の塔(新潮文庫)
    (再読)
    「高校の時に読んで、京都にある大学へ進もうと決めたんだ。」と、先生から勧めてもらった。
    大学一年の初夏だった。
    京都でもなんでもない、某県の大学生になってしまった後に。よくぞ。
    たしかに、京都へ進学したくなるほど面白かったので、まあよしとした。
  • シャーロック・ホームズの凱旋
    実に面白かった。まず、舞台設定が、シャーロックホームズやワトソンたちが闊歩する京都(のようなもの)というのが実にユニークであり、そしてそこにいるホームズはスランプの真っ只中という、これまたユニークな、引き込まれる設定である。

    (小説世界の)現実と妄想がごっちゃごっちゃに入り乱れ、大団円へと向かう、...続きを読む
  • 熱帯
    この本は一つの本だが一つの本ではない。複数の物語が収録されている訳ではなく一つの物語に様々な物語が内蔵されているのだ。
    この本の最初の主人公は著者、森見登美彦である。彼は昔読みきれなかった「佐山尚一によって書かれた熱帯」を思い出し、それを所持する白石さんによって再会する。だがその本を読むことはできず...続きを読む
  • 四畳半タイムマシンブルース【電子特典付き】
    大好きな森見さんの代表作。
    壊れたクーラーのリモコンを救うために、タイムマシーンに乗ってドタバタ劇を繰り広げる様が、非常に馬鹿馬鹿しくも面白すぎる。森見さんならではの文体が心地よく読み進められる作品でした。
  • 宵山万華鏡
    森見登美彦ワールドにハマるきっかけとなった本
    当時京都に引っ越ししたてで京都生活への夢が広がった思い出の一冊
    短編集(一応)なので言い回しが難しい森見登美彦作品の中では読みやすい、かも、、、?