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芽野史郎は全力で京都を疾走していた――無二の親友との約束を守「らない」ために!(「走れメロス」) 表題作の他、近代文学の傑作四篇が、全く違う魅力をまとい現代京都で生まれ変わる! こじらせすぎた青春は、こんなにも阿呆らしく、そして気高い!! 滑稽の頂点をきわめた、歴史的短編集!
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Posted by ブクログ
走れメロス、藪の中、山月記など有名古典を題材にした短編集。森見の作品は鬱屈とした大学生活描写がリアルで面白く、非モテで遊びも勉強もぱっとしない生活を送った人なら「わかる」と頷く事でしょう。どの古典も私自身お気に入り、森見登美彦作品が好き、という事もあってかなり楽しめました。
森見登美彦さんの作風は個性が出て好きです。 奇怪で面白いけども筋が通っていてかっこよさがあります。読みやすくいい意味で漫画を読んでる気分でした 山月記で好きな表現は、 ・こうして溜め込んだおびただしい言葉にのうのうとあぐらをかいて、それで自分が本当に何事かを語ると信じていたのか。 ・それらの言葉は...続きを読むてん(転?)で勝手に散らばってるだけで一向に繋がろうとはしなかった ・言葉への信頼… 言葉への信頼は最近考えさせられることなので興味深かったです。言葉の儚さをある意味感じられました。 走れメロスでの名場面はみんな同じだと思います ・約束を守るも守らないも問題ではないのだ、信頼するも信頼しないも問題ではないのだ。迷惑をかけていいだろ。裏切ってもかまわん。助け合いたいければそれもいい。何であってもいいのだ。そんなことはどうでもいいのだ。ただ同じものを目指していればそれでいい。 なぜならば、だからこそ、我々は唯一無二の友なのだ この言葉を聞いて友達の概念を考えさせられました。例え裏切られようともそれを受け止められる友人を作りたいと思いました。 桜の森の満開の下は、 桜に埋もれた自分自身が怖かったのかなと思いました。 降り積もるアイディアや楽しさが埋もれてしまい綺麗になるのが耐えられなかったんだろうと私は考えました。 解説では、 山月記⇒唐代伝記を中島敦が改作 藪の中⇒芥川が今昔物語の一挿話をビアスの短篇「月明かりの道」の手法でマッシュアップしたもの 走れメロス⇒ギリシア神話を元にしたシラーの詩を題材とした、リブート作品 ⇒だからこの本では森見登美彦さんが独自にもうひと手間改変した 藪の中 強盗殺人事件を複数の話者の証言で語る。 その手法を学生映画サークル内の切ない恋愛模様へと写像している。 山月記 プライドの高い詩人希望者を現代の遅れてきた文学青年のプライドに置き換え 桜の森の満開の下 青春の鬱屈という主題を掴みだし、枯れきった平成の世に再生させた。 女を背負う。。 背負うものがある 解説の感想をメモみたいに書いてしまったですが、学ぶことが多く私の捉え方と文学的な捉え方の違いを知ることができ面白かったです。 この本はなにか障壁が続いた時に読みたいです。 滑稽な人生にも笑えるような感じをさせてくれます。それは自虐ではなく楽しんでるのです
これはおもしろい! 太宰治の走れメロスを読んでからこの作品を読んでみた。 現代の阿呆な大学生が痛快にメロスとなる。どのように話が転回していくのか…ここでこのセリフ来るのか!とか感じながらも太宰治の描いたメロスと同じように疾走していく物語! その他の作品も世間で文豪と呼ばれる人達が書いた作品をもう一度...続きを読む読み直したくなる
めちゃくちゃおもしろかった! それぞれの短編に出てくる登場人物が全編で繋がっていたのもおもしろかったし、「聖なる怠け者の冒険」を彷彿とさせるお話もあっておもしろかった! 特に「藪の中」は秀逸だった! 本当にすごい短編集!
中島敦『山月記』、芥川龍之介『藪の中』、太宰治『走れメロス』、坂口安吾『桜の森の満開の下』、森鴎外『百物語』という名作文学5篇を下敷きに……「アレンジ」、「リライト」、「本歌取り」、「換骨奪胎」、「翻案」、「パロディ」……いろんな言い方があると思いますが、千野帽子氏が巻末の解説(これまた夏目漱石『夢...続きを読む十夜』を下敷きにした手の込んだもの)で使っていた「再起動(リブート)」という表現が、僕はとても好きです。なんと言っても勢いがある。 何しろ森見氏は名作5篇全部を仮想京都の自堕落大学生の話にしてしまったわけですから。若さと、それゆえのお馬鹿と自意識過剰と屁理屈のエネルギーがみなぎる連作短編集でした。 なかでも『走れメロス』の暴走っぷりはすごかった。原作では親友のところに戻る救出劇だったのが、森見版では親友のところから離れる逃亡劇に反転。オチは秀逸! その次に置かれた『桜の森の満開の下』に漂う寂しさは、胸にじんときました。 ところで、祥伝社文庫版も持ってたはずなんだけど、どこにいっちゃったんだろう? 記憶違いかな……?
面白かった。 メロス、山月記は話覚えてたけど他は原作うろ覚え。 元になった作品も読みたくなった。文章も軽快で気持ちいい。
教科書で読んだ「走れメロス」がこんなことになるなんて(笑)同じく腐れ大学生として無為に過ごしていたあの頃の自分までもが愛おしい。
「山月記」「走れメロス」など、有名な文学をオマージュした短編集。 走れメロス以外は知らないor覚えてない作品だったので、実際の話を調べて比較しながら読んだ。 しっかり森見登美彦節が効いているが、普段通りのくだらない内容の中に切なさが感じられてよかった。 最終話でみんな出てくるので、登場人物を覚え...続きを読むておかないとごっちゃになる。
面白いけど、言葉遣いが独特だったり古風で読むのに苦労する。 名作とされる文学のオマージュで、原典を読みたくなった。 でも、この本の何倍も読みづらいんだろうな。 この四畳半神話体系の世界観は、アニメがあるから想像しやすくて楽しめてる部分があると思う。
森見登美彦節が走れメロスの枠組みの中に散りばめられていて、むかし教科書で読んだ記憶の中のメロスを呼び起こしながら楽しめた。 読んだことない作品も含めて、日本の文豪たちの作品ももっと読みたいなと思えるような一作。
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新釈 走れメロス 他四篇
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