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『鬼滅の刃』とは?兄妹と仲間の絆が胸を打つ!悪鬼滅殺の超人気漫画

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『鬼滅の刃』とは?兄妹と仲間の絆が胸を打つ!悪鬼滅殺の超人気漫画

独特の作風で連載開始時からじわじわと人気を伸ばし、2019年のアニメ放映をきっかけに大ヒット、今やジャンプ随一の人気作品となった『鬼滅の刃』。本編はラスボスに肉薄するスリリングな展開が続き、アニメは「無限列車」編の劇場映画化が決まるなど、その勢いは留まるところを知りません!
漫画『鬼滅の刃』が多くの読者を虜にし続ける理由を、いちファンとして徹底的に分析いたします! ……させて下さい!

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※当記事に記載の内容は全て「ぶくまる編集部調べ」です。また、当記事にはネタバレを含みます。

『鬼滅の刃』とは?

主人公・竈門炭治郎(かまどたんじろう)が、鬼に襲われ息絶えている家族の悲惨な姿を目の当たりにする衝撃の第1話。唯一生き残った妹・禰豆子は、鬼へと変貌してしまっていて……。
大切な妹を人間に戻すため、炭治郎が「鬼狩り」への道を突き進む物語です。

累計発行部数4000万部を突破! 少年ジャンプで連載中の超人気漫画

2016年11月から『週刊少年ジャンプ』にて連載がスタート。2020年2月現在で19巻までが刊行されているのですが、その累計発行部数はなんと4000万部を突破! さらに、最新19巻は初版発行部数が150万部にものぼるそう。さらに、2019年度の発行部数はあの『ONE PIECE』を抜いて、コミック売上数トップに躍り出たといいます。
作者である吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)先生は、なんと本作が初連載作品。これを天才と呼ばずしてなんと呼ぶ……!
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『鬼滅の刃』のあらすじ

物語の舞台は大正時代の日本。
主人公である炭売りの少年・竈門炭治郎は母親と5人の弟妹たちと、山奥で貧しいながらも幸せに暮らしていました。しかし、ある日仕事から帰ってくると、何者かに殺された家族の無惨な遺体が……。唯一生き残った禰豆子を背負い医者に見せようとするも、禰豆子は鬼化して炭治郎に襲いかかってきます。
そこに現れたのが“鬼殺”の剣士、冨岡義勇。彼の導きによって、家族の仇を討ち、禰豆子を人間に戻すための炭治郎の旅が始まる――。

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2019年にTVアニメ化、2020年に劇場版が公開予定

TVアニメ

『鬼滅の刃』大ヒットの一翼を担ったのが2019年のTVアニメ化。「空の境界」シリーズや「Fate」シリーズなど、映像美で知られるアニメ作品を代表作に持つプロダクション・Ufotable(ユーフォーテーブル)が原作の世界観そのままに映像化を実現してくれました! ありがたや〜〜〜〜〜。
さらに、炭治郎を人気声優・花江夏樹が演じるほか、櫻井孝宏、下野紘、花澤香菜、杉田智和ら豪華声優陣が脇を固め、鬼との闘いに生涯を捧げる鬼殺隊の気迫がビシバシと伝わってきます。「お堂の鬼」「手鬼」など名もなき鬼を、緑川光や子安武人らベテランが演じているのは、鬼を単純な悪として切り捨てない本作だからこそのキャスティングではないでしょうか。
また、2020年1月21日(火)〜3月15日(日)にはスイーツパラダイス店舗でコラボカフェ「KIMETSU CAFE」が順次開催されるなど、放映終了後も盛り上がりは衰え知らずです!

劇場版

詳細情報はまだ発表されていませんが、2020年には「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」の公開が決定しています!
炎柱・煉獄杏寿郎に会うため、無限列車に乗り込んだ炭治郎と善逸と伊之助。しかしそこは行方不明者が多発している鬼の“狩場”――そこで「下弦の一」の鬼に遭遇し、4人は死闘を繰り広げることに……。
プロダクションも監督もTVアニメシリーズから続投。あの映像美が大スクリーンで楽しめます。劇場版で初披露となる杏寿郎の迫力あふれる戦闘シーンにも期待が高まりますね!

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『鬼滅の刃』のキャラクター

『鬼滅の刃』最大の魅力といえば、なんといっても個性豊かな登場人物たち! 曲者揃いの主要人物たちを紹介します。

竈門炭治郎(かまど・たんじろう)

鬼滅の刃のキャラクター:竈門炭治郎(かまど・たんじろう)

父亡きあと家族を支えて働いていた心優しき少年。人間離れした嗅覚を持っていて、人や動物の匂いを嗅ぎ分けられるだけでなく、怒りや悲しみといった人間の感情を察知することもできる。鬼舞辻無惨によって鬼化させられた妹・禰豆子を人間に戻すため、鬼殺隊の剣士となりました。
性格的な意味でも物理的な意味でも石頭で融通がきかないところがあるものの、素直で優しく誰からも愛される性格の持ち主。長男なのでかなり我慢強い。

竈門禰豆子(かまど・ねずこ)

鬼滅の刃のキャラクター:竈門禰豆子(かまど・ねずこ)

炭治郎の妹。自分のことよりも幼い弟妹を気遣う優しい性格の少女だったが、襲われたときに傷口から鬼舞辻無惨の血が入ったことにより、鬼になってしまいます。しかし、他の鬼とは違い、飢餓状態でも人を襲って喰らうことはなく、炭治郎たちと共に人間を守るために戦う。体のサイズを子ども〜大人まで伸縮できるほか、血を爆ぜさせた炎で敵を攻撃する「爆血」といった能力を持つ。
普段は太陽光を避けるため、炭治郎が背負っている箱の中に収納されています。

■鬼殺隊、鬼殺隊関係者

我妻善逸(あがつま・ぜんいつ)

鬼滅の刃のキャラクター:我妻善逸(あがつま・ぜんいつ)

「選別試験」を生き延びた炭治郎の同期剣士の1人。雷に打たれて変色した金髪がチャームポイント。惚れっぽく女性に対して強い執着を持つ性格で、今は禰豆子に片思いをしています。非常に耳がよく、相手の声色から感情や言葉の真偽が分かるが、「信じたい人を信じる」ため、女性に騙されてしまうことも。
性格はネガティブで臆病。恐怖やプレッシャーで失神すると、本来持っている実力を発揮することができる。

嘴平伊之助(はしびら・いのすけ)

鬼滅の刃のキャラクター:嘴平伊之助(はしびら・いのすけ)

育手を介さずに「選別試験」を受け、一番に下山したという異端の同期剣士。赤ん坊の頃に山に捨てられ、イノシシによって育てられたため、イノシシの被り物をしている。強い相手に巡り合うと重傷を負っていようが戦おうとする好戦的な性格の持ち主。その反面、メンタル面では打たれ弱いところがあり、こっぴどく負けると落ち込んで、別人のようにおとなしくなってしまいます。
野生育ちのせいか、非常に触覚に優れており敵の殺気や、離れた場所にいる存在を完治することもできる。触覚を鈍らせないため、常に上半身は裸。
毒に耐性があり、しのぶから「ミツアナグマ※と同じ」と分析された。

鬼滅の刃のキャラクター:嘴平伊之助(はしびら・いのすけ)

野蛮な性格によらず、被り物の下の素顔は少女のように美しい。

※イタチ目に属する動物で別名ラーテル。ヘビ毒に強い耐性を持つため、猛毒のコブラすら捕食する。この何でも食べる生態から「世界一怖いもの知らずの動物」と呼ばれている。

冨岡義勇(とみおか・ぎゆう)

鬼滅の刃のキャラクター:冨岡義勇(とみおか・ぎゆう)

水の呼吸を使う「水柱」。炭治郎が初めて出会った鬼殺隊剣士で、最初は禰豆子を鬼として討伐しようとした。しかし、飢餓状態にあっても炭治郎をかばう禰豆子の姿に新たな可能性を感じ、炭治郎を鬼殺隊入隊へと導くことに。無表情で無口なため誤解を受けやすく、しのぶ曰く「そんなだからみんなに嫌われるんですよ」。しかし本人は嫌われていることを認めていない。好物は鮭大根で、「食べたときに微笑んだ」という噂があるとかないとか。

煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)

鬼滅の刃のキャラクター:煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)

炎の呼吸を使う「炎柱」。明朗快活で面倒見がよく、隊員たちの兄貴的存在として慕われている。汽車の車内五両間を一瞬で駆け抜けるほどの強靭なフィジカル、血鬼術によるトリッキーな攻撃を受けても動揺しないメンタルを持ち合わせる優れた剣士。酒に溺れる父の体を気遣いつつ、弟の模範となろうとする家族思いな一面も。
好きな食べ物はさつまいもで、さつまいもを食べる時はわっしょいわっしょいと言うそう。

宇髄天元(うずい・てんげん)

鬼滅の刃のキャラクター:宇髄天元(うずい・てんげん)

音の呼吸を使う「音柱」。元忍だが、宝石付きの額当てを付け、左目の周りに化粧をほどこした派手な身なりをしている。口癖は「派手」で、自称「祭の神」。しかし、素顔は遊郭の女将がポッとしてしまうほどの男前な上に嫁(くノ一)が3人もいて、善逸に激しく嫉妬されている。
刀だけでなく特殊な火薬玉を使って鬼と戦ったり、忍獣「ムキムキねずみ」を使役したりといった元忍らしい特技を持つ。

時透無一郎(ときとう・むいちろう)

鬼滅の刃のキャラクター:時透無一郎(ときとう・むいちろう)

霞の呼吸を使う「霞柱」。修行を始めてからわずか2ヶ月、14歳にして柱となった天才肌。無表情で他人に無関心、徹底した合理主義、歯に衣着せぬ発言などから冷たい性格だと思われがちだが、本人に悪気はない……はず。
柱合会議で竈門兄妹の処遇についても「僕はどちらでも…すぐに忘れるので…」と発言したように、記憶を保持することが難しく、入隊以前の記憶も持っていませんでした。しかし、炭治郎のある言葉がきっかけて記憶と生来の優しさを取り戻します。

胡蝶しのぶ(こちょう・しのぶ)

鬼滅の刃のキャラクター:胡蝶しのぶ(こちょう・しのぶ)

蟲の呼吸を使う「蟲柱」。物腰が柔らかく誰に対しても敬語と微笑みを崩さないが、両親と最愛の姉を殺した鬼に強い怒りを常に抱いている。
身長151cm、体重37kgと小柄な体躯ゆえに鬼の首を切り落とすことができませんが、その代わりに針のように尖った刀と自ら調合した毒を使って鬼を倒します。薬学の知識を活かして、彼女と継子たちが暮らす「蝶屋敷」を鬼殺隊専門の医療施設として運用している。
善逸によると、「顔だけで飯食っていけそう」なくらいかわいい。

甘露寺蜜璃(かんろじ・みつり)

鬼滅の刃のキャラクター:甘露寺蜜璃(かんろじ・みつり)

恋の呼吸を使う「恋柱」。添い遂げる殿方を見つけるため鬼殺隊に入り、より強い男に出会おうと鍛錬を重ねた結果柱となった、究極の恋愛脳の持ち主。誰にでもすぐキュンとときめくクセが。優しく人懐っこい性格で、禰豆子のことも可愛がっている。
筋肉の密度が常人の8倍という特殊体質を活かしてムチのようにしなる薄く柔らかな刀を操り、その技の速度は宇髄をも上回るという。特殊な肉体を維持するため、ものすごく大食い。

伊黒小芭内(いぐろ・おばない)

鬼滅の刃のキャラクター:伊黒小芭内(いぐろ・おばない)

蛇の呼吸を使う「蛇柱」。鏑丸と名付けた蛇を連れ、顔の下半分を包帯で覆い隠しているミステリアスな人物。ネチネチとした喋り方や「信用しない」という口癖、ナチュラルな上から目線ととっつきにくい要素満載ですが、意外と他の柱とは仲が良さそう。特に蜜璃には靴下をプレゼントするなど気にかけている様子が見受けられる。オッドアイは生まれつき。川柳や俳句を詠むのが趣味。

不死川実弥(しなずがわ・さねみ)

鬼滅の刃のキャラクター:不死川実弥(しなずがわ・さねみ)

風の呼吸を使う「風柱」。鬼だけでなく仲間に対しても攻撃的な態度をとるため、隊員からも非常に恐れられています。鬼化して玄弥以外の弟妹を殺した母を討った過去を持ち、鬼への怒りや憎悪は鬼殺隊の中でも一際強い。炭治郎の同期剣士・不死川玄弥の実兄だが、ある思惑から「俺には弟なんていねェ」と彼を拒絶している。
おはぎが大好物だが、いじられると激怒する。趣味はカブト虫を育てること。

悲鳴嶼行冥(ひめじま・ぎょうめい)

鬼滅の刃のキャラクター:悲鳴嶼行冥(ひめじま・ぎょうめい)

岩の呼吸を使う「岩柱」。身長220cm体重130kgの巨漢で、鬼殺隊随一のパワーを誇る。常に数珠を手に携えて念仏を唱えており、念仏は修行や戦闘の際に瞬時に集中を極限まで高めるのにも役立っている。修行の一環として、丸太と岩を背負ったまま燃え盛る火の中に素足で立つ姿が炭治郎と善逸をドン引きさせた。
柱の中で最年長であること、盲目を悟らせない圧倒的な強さから、産屋敷耀哉の信頼も厚い。

不死川玄弥(しなずがわ・げんや)

鬼滅の刃のキャラクター:不死川玄弥(しなずがわ・げんや)

炭治郎の同期剣士の一人で、風柱・不死川実弥の実弟。剣士としての才能に乏しく、呼吸も使いこなせないが、鬼の肉を喰らうことで一時的に鬼と同等の力を使えるという特異体質を持っています。戦闘の際は、鬼喰いの能力と特製の鉄砲と変色しない日輪刀を使用する。
選別試験時は尖っていて、鎹烏を殴ったり産屋敷の娘に暴力をふるったりしていたが、思春期に突入した今は反省し、女子と接近すると赤面するように。

栗花落カナヲ(つゆり・かなを)

鬼滅の刃のキャラクター:栗花落カナヲ(つゆり・かなを)

炭治郎と同期剣士ながらも、すでに蟲柱の継子となった実力の持ち主。花の呼吸の使い手。
幼少期に親に売られ、死と隣合わせの劣悪な環境に置かれていたせいで、感情を抑制するクセがつき、しのぶらから指示されたこと以外はコイントスで自分の行動を決めていました。炭治郎に出会ってから自分の意志を表すことが増えてきたが、まだ感情表現は大人しめで、炭治郎が昏睡状態から目覚めても人を呼ばずにいた際には、「隠」の後藤さんに「もっと騒げやアアア!!!」と激怒されてしまった。

鱗滝左近次(うろこだき・さこんじ)

鬼滅の刃のキャラクター:鱗滝左近次(うろこだき・さこんじ)

鬼殺隊元水柱で現在は剣士候補を育てる「育手」として鬼殺隊に協力している。常に天狗のお面をつけている老人。現水柱・義勇の師匠で、炭治郎にも剣術の基本と呼吸法を教えた。
炭治郎が修行や最終選別に挑んでいる間、自宅で禰豆子を預かるなど竈門兄妹との絆は深く、禰豆子が人を襲った時には義勇と共に腹を切る覚悟で彼女の助命を願った。

 

■鬼

鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)

鬼滅の刃のキャラクター:鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)

平安時代の貴族で、最初に“鬼”となった人間。人間に自分の血を与えることで鬼に変えることができる。鬼舞辻の血には呪いが仕込まれており、鬼たちは彼の名前や情報を口にすると直ちに死んでしまう。さらに彼の前では思考を完全に読まれてしまうので、鬼舞辻の意に染まない考えを持つ鬼も即殺される。そのため下弦以下の鬼からは「あの方」と呼ばれ恐れられている。
太陽の光が唯一の弱点で、それを克服するために鬼を生み出して、太陽光克服の手がかりを探す。普段は人間社会に溶け込んで暮らしており、妻子持ちの実業家・月彦、着物姿の女性、裕福な家の養子など、いくつかの姿を持っています。

黒死牟(こくしぼう)

鬼滅の刃のキャラクター:黒死牟(こくしぼう)

上弦の壱。腰に刀を帯びた侍風の出で立ちの鬼。言葉は少ないが、3対6つの眼を持つ異形も相まって、上弦の参・猗窩座(あかざ)を一言で制すほどの迫力を持つ。もとは戦国時代の武家の長男で、100年間入れ替わりのない上弦の鬼の中でもかなりの古株と考えられる。
炭治郎の記憶に登場する「始まりの呼吸の剣士」となにやら関係があるよう。

童磨(どうま)

鬼滅の刃のキャラクター:童磨(どうま)

上弦の弐。いつも微笑みを絶やさず一見快活な人物に見えるが、その明るさは上辺のもの。鬼たちの中では浮いた存在です。猗窩座からは特に嫌われていて、肩に腕を乗せただけで下顎を吹き飛ばされたりしている。
新興宗教の教祖として人間の中で暮らし、「救済」と嘯いて信者の女性を喰らう。しのぶの姉、胡蝶カナエを殺した仇でもあります。

猗窩座(あかざ)

鬼滅の刃のキャラクター:猗窩座(あかざ)

上弦の参。強者を愛し、弱者を嫌悪する“拳鬼”。杏寿郎と相対したときにはその力量を称え、鬼となって至高の領域を目指そうと誘うなど、敵であっても強さを認めた相手を仲間にしようとすることも。軽薄なノリの童磨のことは嫌い。
生前、悪童だった自分を救ってくれた恩人・慶蔵と、その娘で想い人の恋雪を守れなかったことから、強さを求めるようになった。

半天狗(はんてんぐ)

鬼滅の刃のキャラクター:半天狗(はんてんぐ)

上弦の肆。常に何かに怯えているような言動や、か細い老人のような外見からつい侮りがちですが、刀で首を落とす度に攻撃力の高い分身を作り出すという厄介な能力を持っています。さらに本体はネズミのように小さくてすばしっこく、頸は日輪刀をへし折るほど硬いため、地味な苦戦を強いられた。
生前も盲目のふりをして盗みを働く卑劣な人間だったという、珍しく救いようのない鬼。

玉壺(ぎょっこ)

鬼滅の刃のキャラクター:玉壺(ぎょっこ)

上弦の伍。壺から飛び出した体には小さな手が生え、目の部分に口が、口と額に眼がある最も人間離れした容姿を持つ。独特の言葉遣いや芸術家ぶった発言もあって、刀鍛冶の里の子ども・小鉄からは「絶対独身だよ」と気持ち悪がられていました。壺をはじめ“芸術作品”を創るのが趣味で、それらを馬鹿にされると激昂する。
自分の攻撃を受けても刀を研ぐ手を休めない鋼鐵塚に、「芸術家として負けている」と対抗意識を燃やしていた。

堕姫(だき)

鬼滅の刃のキャラクター:堕姫(だき)

兄である妓夫太郎と2人で上弦の陸の階級を与えられている。見た相手がたじろぐほどの美貌を持つ鬼で、その時々で名前を変えながら花魁として100年近く吉原で暮らしています。気に食わないことがあるとお付きの少女に辛く当たるなど、驕慢かつ残忍な性格。不細工な人間を嫌い、若くて美しい女の肉ばかりを好んで食べる偏食家。
彼女自身は上弦としては少し力が足りず、妓夫太郎のほうが真の「上弦の陸」。窮地に陥ると子どものように泣きじゃくり、兄に助けを求める。

妓夫太郎(ぎゅうたろう)

鬼滅の刃のキャラクター:妓夫太郎(ぎゅうたろう)

上弦の陸。妹の堕姫とは対象的に、痣のようなまだら模様が浮かぶ肌、極端に痩せこけた腹部という異様な容貌を持つ。普段は堕姫の体内で眠っていて、彼女が追い詰められるとその体から分離して現れます。頭脳もパワーの妓夫太郎のほうが数段上で、堕姫をフォローしながら宇髄と渡り合うほどの実力を持つ。
生前は遊郭で呼び込みや集金を請け負う「妓夫」という職についていて、職名をそのまま名乗っている。口癖は「取り立てるぜ」。

魘夢(えんむ)

鬼滅の刃のキャラクター:魘夢(えんむ)

下弦の壱。人の不幸や苦しみが夢に見るほど好きという歪んだ性格の持ち主。血鬼術で敵を眠らせて、手下の人間をその夢の中に侵入させ、「精神の核」を壊して廃人にするという戦法を取ります。彼の術から逃れるには、夢の中で死ななければならない。
下弦の鬼が粛清される際、無惨の手にかかることを喜ぶほど彼に心酔している。それを気に入った無惨に血を与えられ、柱と炭治郎を倒すよう命じられた。

累(るい)

鬼滅の刃のキャラクター:累(るい)

那田蜘蛛山に住まう鬼の一家の末子であり首魁。見た目は子どもだが、下弦の伍で一家を支配しています。「家族の絆」に強い執着を持ち、「父母は子を守る」「兄姉は弟をかばう」といった役割を他の鬼に強いていた。その執着の元凶は、人間から鬼に変わったときに両親に殺されそうになったという思い込み。しかし、死の直前に両親の真意に気付き、魂は両親との再会を果たしました。

珠世(たまよ)

鬼滅の刃のキャラクター:珠世(たまよ)

鬼でありながら鬼舞辻無惨と敵対し、彼の呪いも解除している女性の鬼。鬼を人間に戻す治療方法を探ることで炭治郎に協力する。人の血を少量飲むだけで生命維持できるように、自分で体を弄っているため、医師として人間に紛れて暮らしている。行動を共にしている少年・愈史郎は、珠世自らが鬼化したイレギュラーな存在。
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『鬼滅の刃』の魅力

「友情・努力・勝利」というジャンプ漫画の王道を踏襲しながらも、その枠に収まりきらない『鬼滅の刃』。ファンを牽きつけてやまないその魅力を5つのポイントから読み解きます!

家族愛

この漫画は一貫したテーマとして「家族愛」を描いています。いつの時代も、どんな世代にとっても「普遍的」な存在だからこそ、多くの共感を呼ぶ「家族」の物語。それはもう冒頭話から「ずるいって…」と思ってしまうほどに、主人公・竈門炭治郎の家族(とりわけ鬼と化した妹の禰豆子)を想う気持ちに引き寄せられてしまいます。好奇心とか野心とかではなくて、底なしの深い愛情から走り出す物語って、なんだか美しいなぁと思うのです。

「家族愛」と一口に言っても、そのカタチは様々。自分の手で鬼化した家族を倒した剣士、すれ違いのまま家族を失った鬼――この漫画は、普遍的な家族愛を描きながら、その在り方の多様性を考えさせてくれる。心にじんわりと響く、家族愛の物語なのです。

仲間同士の絆

炭治郎、善逸、伊之助の同期3人組をはじめ、仲間同士の絆があたたかに描かれているのも本作の特徴。鬼との戦いは苛烈を極め、一瞬の迷いや判断ミスで多くの剣士たちが命を落としていきます。だからこそ、そんな修羅場で育まれたゆるぎない信頼、互いを励まし合いながら成長していく姿に胸が熱くなる……!

仲間との友情

産屋敷耀哉という優れた統率者がいるからか、大きな組織にありがちな足の引っ張り合いや裏切りが一切なく、一丸となって鬼に立ち向かう鬼殺隊の有り様にも尊みを感じます。しかし同時に、みんな二十歳前後の若い組織なのに一つの目的に命を燃やす姿に一抹の悲しさも覚えるのです。
また、戦いと戦いの間の機能回復訓練や柱稽古で、わちゃわちゃしている姿が本当にかわいくて、「早く鬼のいない平和な世界になってくれ!!」と祈らずにいられません(でも、そうすると話が終わってしまうというジレンマ〜〜〜〜〜)。

キャラクターが背負う過去

「鬼と仲良くしたい」という想いを持っていた姉を鬼に殺され、姉の遺志と憎しみの間で揺れる胡蝶しのぶ。鬼となって弟妹を殺した母を討った過去を持つ不死川実弥。彼らに限らず、多くの隊員の「なぜ鬼殺隊にいるのか」「なぜ鬼と戦うのか」が作中で語られています。そして、各々の戦いにかける様々な思いが物語に奥行きを与えるのです。しかし、皆が皆重い過去を背負っているわけではなく、中には蜜璃のように「生涯の伴侶を見つけるため」という隊員も。物語を単にシリアスで重いだけのものにしない吾峠先生のバランス感覚に脱帽するしかありません。

鬼滅の刃の家族愛

また、「鬼」側の視点に立って彼らが背負う過去にも焦点を当て、決して「鬼」=「悪」という一義的な描き方をしないところにも粋を感じます。禰豆子がそうであるように、鬼にだって人間だった過去があるのです。
人間だった頃、彼らにもそれぞれに愛すべき家族や抱えている事情があって――鬼となるに至った人間臭いドラマに、複雑な思いを抱かされます。

鬼殺隊の能力

肉体の強靭さでは鬼に遥かに劣る人間が彼らと対等に戦うための武闘術、「呼吸」。その流派は「炎」や「水」といった基本形から「蟲」や「恋」「蛇」など様々です。この呼吸法を使いながら、特殊な鉱物を原料に作られた「日輪刀」を振るうことで鬼を倒すことができます。
水の呼吸なら、水面が広がるように水平に刃を振るう「壱ノ形:水面斬り」や、龍がうねるように回転しながら敵を切りつける連続技「拾ノ型:生生流転(せいせいるてん)」など、オタク心をくすぐってやまないかっこいい技の数々よ……。

拾ノ型:生生流転(せいせいるてん)

そして呼吸法を極めれば、大きな岩を刀で両断したり、目にもとまらない速さで攻撃をしたりといったこともできるようになります。
キャラクター造形や敵の描き方がトリッキーな本作において、シンプルに「くぅーーーーかっけーーー!!!!」と熱くなれるのが、こうした鬼殺隊の特殊技能ではないでしょうか?

対決シーン

前述したように、本作では鬼を単なる悪として描いていないため、鬼殺隊と鬼の対決シーンも単なる力比べでなく、互いの思想や美学がぶつかり合うものになっています。
例えば、炭治郎と禰豆子が、恐怖で仲間を支配し「家族」を形成した鬼・累と対決したシーンでは、「本物の絆とは何なのか」という、本作を貫く“家族愛”にもつながる命題が提示されます。

鬼・累と対決したシーン

吾峠先生の力強いタッチで描かれるバトルシーンは迫力満点で、それだけでも“見どころ”なのですが、同時に戦いの意味や、それぞれの事情がまざまざと突きつけられる場面でもあるのです。

『鬼滅の刃』のおすすめシーン【ネタバレあり】

胡蝶しのぶが本音を吐露するシーン

いつも穏やかな微笑みを浮かべているしのぶですが、炭治郎は彼女から「いつも怒ってる匂いがしていて」と言います。
その理由は、同じく鬼殺隊隊員だった姉を鬼に殺されたという悲しい過去ゆえ。

胡蝶しのぶが本音を吐露するシーン

非常に優しい性格をしていた姉・カナエは自分の死に際ですら鬼に同情し哀れんでいました。「大好きな姉の想いを継がなければ」「しかし鬼が憎い」というジレンマはしのぶを苦しめます。鬼殺に深く関わる者ほど大きな悲しみを抱えている――どうして多くの柱が柱合会議で「禰豆子を処刑しろ」と主張したのか、その一端が垣間見えたような気がします。

炭治郎が夢の中で自分の首を切るシーン

眠り鬼・魘夢の血鬼術で夢の世界に閉じ込められてしまった炭治郎。目覚めるためには夢の中で死ななければならないと気付きますが、それが現実にどう影響するかはわかりません。

炭治郎が夢の中で自分の首を切るシーン

それでも炭治郎は仲間や乗客を守るため、心地よい夢の世界を捨てて自らの頸に刃を突き立てる……! その一瞬に込められた覚悟の重さに思わず鳥肌が立ってしまいます。

禰豆子が太陽を克服するシーン

上弦の肆・半天狗を追い詰める炭治郎と禰豆子ですが、長い戦いの果てに夜が明けてしまい、朝日が禰豆子の肌を焼きます。鬼を追うべきか禰豆子を守るべきか決断できずにいる炭治郎を、禰豆子は半天狗の方へ蹴り飛ばし、骨まで燃え尽きて――と思いきや、なんと炭治郎の元へ歩み寄り「おはよう」と微笑むのです。

これで禰豆子は初めて太陽を克服した鬼となります。鬼舞辻の唯一の弱点を禰豆子が克服したことで、鬼と人間の戦いの流れに大きな変化が訪れる……!?

煉獄と猗窩座の対決シーン

煉獄と猗窩座の対決は、「老いることも死ぬことも人間の美しさ」「老いて死ぬ人間は醜いものだ」というそれぞれの思想が火花を散らしました。

煉獄と猗窩座の対決シーン

煉獄が研ぎ澄まされた技を猗窩座に叩き込もうとも、その傷は瞬時にふさがってしまうのに対し、人間である煉獄の体は徐々にダメージに蝕まれていく――人間と鬼が戦うことがいかに苛烈で残酷なことかを物語るかのような描写に、まるで読者もその現場に立っているかのような絶望感に飲み込まれそうになる緊迫のシーンです。

猗窩座が人間の心を取り戻すシーン

炭治郎たちの目の前で、煉獄を殺した上弦の鬼・猗窩座。強さだけを追い求める無慈悲な彼にも当然、人間だった過去があります。それが明らかになるのは炭治郎と義勇に追い詰められたとき。「なぜ自分は強さを求めるのか」「なぜ弱い者が嫌いなのか」、そこには誰よりも人間らしくて泥臭い思いがありました。

猗窩座が人間の心を取り戻すシーン

読者に「果たして自分は鬼にならないと言い切れるのか?」と問いかけてくるような切なく悲しいエピソードです。

『鬼滅の刃』の感想【ネタバレあり】

実際に『鬼滅の刃』を読んで心震わされた読者の方の感想をご紹介します!

『鬼滅の刃』全体の感想

ジャンプ連載作品としてはテーマ的にかなり重たいどころか、「努力」が必ずしも報われないことをいともあっさり描いてしまうし、もっと青年誌寄りになってもおかしくない設定なのに引き込む力が凄く、いい意味でギリギリで「ジャンプの漫画」というステータスから零れ落ちないバランス感覚。吾峠先生もだけど担当さんの手腕もすごい。2019年いちばんハマった漫画。

ずっと売れるのをまっていました
鬼を倒すストーリーではあるものの、ただの鬼退治じゃない。
勧善懲悪で解決できるはずがない、どんな悪人にも、いろんな悲しい過去があふれていて。
炭次郎の優しさがただただ胸に響きます。時折お茶目な皆さんの掛け合いも楽しく、殺伐とした世界で、精一杯生きようと貫く姿に、目を奪われました。

相反する面白さ
鬼が存在し、人を害する湿った暗闇のような世界観。でもその中で主人公の少年の、独特な考え方や優しさがほのかに明るく、一話一話のエピソードも残酷なようで慈悲がある。絵が荒い部分があるけれど、主人公の妹に起こった変化の描写は、荒さを含めて美しかった。
己を鼓舞する台詞の数々に励まされ、脇キャラクターが増えるにつれて笑える場面も増えていきます。
長く読みたいときっと思える漫画です。

独特なセリフ回しがクセになる
この漫画の一番の魅力は独特のセリフ回しだと思います。私が鬼滅にハマったきっかけも主人公である炭治郎のセリフが毎回面白くそこから引き込まれていきました。話もギャグとシリアスがうまく噛み合っており、心に残るような話が多いのも魅力です。毎週、毎週面白くなっていくのでこれからも期待して読んでいきたいです。

『鬼滅の刃』1巻を無料で試し読みする

『鬼滅の刃』最新19巻の感想

涙腺崩壊した(´;Д;`)改めて思うのは鬼滅の刃自体が鬼の過去、鬼殺隊の過去両方から書かれているところがいい!次の20巻が気になって仕方ありません!!

今回も最高でした。
戦うシーンだけでなく、人の温かみを感じられるシーンがたくさんあるのが鬼滅の刃の魅力だと思います。今回は風柱と岩柱の戦闘まで見れて、本当に贅沢な1冊でした!

常に誰かの死が隣り合わせであって、私の好きなキャラがどんどんいなくなってく。私はみんな生きてるハピエンが好きだけど、この作品を読むことをやめられない。悲しいけど、でもそれ以上に惹かれるものがあって、、、このもどかしい気持ち誰か分かって!!!

全巻大人買いしました。
戦いの最中やあとに必ず鬼や鬼殺隊の過去などの背景を描いてくれるので、感情移入しやすく、何度読んでも面白い。
続きが気になって早く読みたい!

『鬼滅の刃』19巻を無料で試し読みする

1万字を尽くしても『鬼滅の刃』は語りきれない……

少年マンガらしい途方も無い熱量と青年マンガにも通じるシビアな残酷さでもって、唯一無二の世界観を描き出す『鬼滅の刃』。かなりの長文で語らせていただきましたが、刀鍛冶・鋼鐵塚さん(37)の恐るべき癇癪玉っぷり、愈史郎くんの珠世さんへの忠犬ぶり、蜜璃ちゃんの可愛さなど、まだまだ伝えきれていない魅力がてんこ盛りなのです……。
ここで推し作品の魅力を惜しみなく伝えたいオタクの定番の台詞を言わせてください。
「もう、とにかく面白いから一回読んで!!」。

鬼滅の刃
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鬼滅の刃 1~19巻 吾峠呼世晴 / 集英社

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