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『灼熱カバディ』が面白すぎる! ハマる人続出の熱血スポーツ漫画

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「カバディ、カバディ」と声を上げながらプレイするスポーツ、カバディ。その名を聞いたことがあっても、ルールまで知っている人は少ないのではないでしょうか? そんなカバディを題材にした漫画が、なんとあるんです! しかもキャラクターは個性豊かで、描写はスピーディかつハード。そして物語は熱血にして青春! スポーツ漫画のあらゆる要素を詰め込んで、マイナースポーツであるカバディを盛り立てる、それが『灼熱カバディ』です。本作の魅力を、ぶくまる書店員が徹底解説します!

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※当記事に記載の内容は全て「ぶくまる編集部調べ」です。また、当記事には一部ネタバレを含みます。

『灼熱カバディ』とは?

とある高校のカバディ部が、旋風を巻き起こす! 『灼熱カバディ』の基本情報やあらすじを、まずは紹介します。

灼熱カバディ

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『灼熱カバディ』 1~16巻 武蔵野創 / 小学館
『灼熱カバディ』を試し読みする

TVアニメはいつから?話題の『灼熱カバディ』

『灼熱カバディ』の作者は、武蔵野創先生。小学館のスマホ用漫画アプリ『マンガワン』にて2015年7月から連載され、ウェブコミック配信サイト『裏サンデー』でも読むことができます。単行本は、2021年3月段階で、16巻まで発売されています。
そして、TVアニメが2021年4月から、テレビ東京ほかでスタートします。『名探偵コナン』などを手掛けるトムス・エンタテインメントがアニメ制作を担当し、内田雄馬さん、岡本信彦さんといった人気声優が出演。注目作になること間違いなしです。

『灼熱カバディ』のあらすじ

『灼熱カバディ』のあらすじ

主人公は、高校1年生の宵越竜哉(よいごしたつや)。中学まではサッカーをやっていて、全国大会の準決勝に出場した有名選手でした。しかし、高校入学を機にスポーツと縁を切る……つもりだったのですが、カバディ部から勧誘を受け、練習を見学にいったときの賭けに負けたことで、入部することになります。
最初は、マイナースポーツとバカにしていた宵越でしたが、カバディというスポーツの持つ激しさと戦略性に惹かれ、どんどん夢中になっていくのでした。

『灼熱カバディ』1巻を試し読みする

それぞれの奮闘が光る!『灼熱カバディ』のキャラクター

主人公・宵越竜哉をはじめ、個性派揃いの私立能京高校カバディ部。日本一を目指して、練習や試合に打ち込む彼らを紹介します!

宵越竜哉(よいごしたつや)

『灼熱カバディ』のキャラクター:宵越竜哉

主人公。中学時代はサッカーの名選手で、全国ベスト4まで進出。誰にも倒されないプレイスタイルで、『不倒の宵越』と呼ばれていました。高校入学時はあらゆる部活からの誘いを断っていましたが、ひょんなことからカバディ部に入部。攻撃手(レイダー)としての才能を発揮していきます。
人並み外れた「回避の目」と走力が武器。全国大会を知る経験値もあり、超負けず嫌い&何事にも手を抜かないマジメな性格で、サッカーとは別の魅力を持つカバディにハマっていきます。

王城正人(おうじょうまさと)

『灼熱カバディ』のキャラクター:王城正人

3年生でカバディ部の部長にしてエース。カバディ歴は10年以上で、細くて非力なのにも関わらず、部で一番の実力者です。普段は穏やかですが、カバディのプレー中は表情が一変。かつて日本代表として国際大会に出た、「世界組」と呼ばれる各校の有力プレイヤーのうちのひとりです。

畦道相馬(あぜみちそうま)

『灼熱カバディ』のキャラクター:畦道相馬

最初に宵越を勧誘しにやって来た1年生。実家は山の中にある窯元で、生活の全てが筋トレのような環境で育ってきました。そのため、背は低いがパワーは相当。また、味方や敵との距離感に敏感なのも、カバディ向きです。素直な性格で、地元には長身で美人の彼女がいます。

井浦慶(いうらけい)

『灼熱カバディ』のキャラクター:井浦慶

3年生で副部長。カバディ歴は部長の王城に続いて長い6年です。身体能力は他の部員よりも劣りますが、敵の動きを読むのが上手い策士タイプで、パソコンにも通じている優等生。にっこり笑って、相手を策にハメる油断ならない先輩です。

水澄京平(みすみきょうへい)

『灼熱カバディ』のキャラクター:水澄京平

2年生。中学時代はスポーツ経験がなく、ケンカに明け暮れる不良でした。高校入学とともに不良は辞めて楽しく過ごすはずが、井浦の計略によって、カバディ部に入部します。不良の頃と変わらない闘争心と長いリーチが武器。同学年の伊達とのコンビネーションは見事です。

伊達真司(だてしんじ)

『灼熱カバディ』のキャラクター:伊達真司

2年生。中学では野球部でピッチャーをしていましたが、故障によって精密なピッチングが出来なくなり、カバディ部へ。部で一番のパワーを持つ、ガチなマッチョです。口数は少なく、普段は穏やかな性格。しかしプレイ中は熱く、特に他校のマッチョ系の選手に対抗心を燃やします。

伴伸賢(ばんのぶかた)

『灼熱カバディ』のキャラクター:伴伸賢

1年生。見た目はヤンキーですが、声が極端に小さくマジメな性格の持ち主。子どもの頃に宵越と出会い、自分もサッカーを始めたという過去があり、高校でカバディ部に入ったのも、宵越がいたからです。身長も速さもチーム上位で協調性もあり、カバディを覚えるとめきめき上達していきます。

関隆太(せきりゅうた)

『灼熱カバディ』のキャラクター:関隆太

1年生。伴に誘われてカバディ部に入りますが、入部当初は80kgを越えており、80kg以下が条件である対外試合には出場できませんでした。中学時代は相撲部で、実は元からスポーツマン。練習している内にやせて、試合に出ることが可能になり、見た目も少しかっこよくなります。

人見祐希(ひとみゆうき)

『灼熱カバディ』のキャラクター:人見裕希

伴に誘われて入部した、もう1人の1年生。女の子と間違えられるほどのルックスと細身の体の持ち主。家では母や姉に着せ替え人形のように扱われていて、そこからの脱却を目指してカバディを始めます。チーム一非力ではありますが、やる気に溢れている少年です。

久納栄司(くのうえいじ)

『灼熱カバディ』のキャラクター:久納栄司

夏の大会の1ヵ月前に就任したカバディ部の新監督。元日本代表の主将で、5年前まではカバディの本場インドでプロとして活躍していました。実力は文句なしですが、女性口調で、お調子者の一面も。そのギャップが魅力です。

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胸が熱くなる!『灼熱カバディ』の面白さのポイント

他のスポーツでは一流の主人公が、カバディという新しい競技に打ち込んでいく『灼熱カバディ』。その面白さを解説します!

カバディのルールを知ることができる

『灼熱カバディ』の面白さ:カバディのルールを知ることができる

まず大切なのはこれ。マイナースポーツのカバディを取り上げているので、プレイの仕方やルールについて、丁寧に描かれています。1巻で最初にあるのは、副部長・井浦によるルールの解説。カバディは、いわば「鬼ごっこ」。攻撃手(レイダー)が1人で敵の陣地に入り、より多くの敵にタッチして自陣に戻ってくれば、それが得点になります。タッチすることを、「ストラグル」と言います。
有名な「カバディ、カバディ」という掛け声は、攻撃手が発します。掛け声は途中で息継ぎすることなしに繰り返す必要があり、この行為をキャントと呼びます。息が続いて掛け声をかけられている間が、一回の攻撃時間となります。
逆に守備手(アンティ)は仲間と共同して、敵の攻撃手を自陣内で捕まえれば得点に。逆に攻撃手に得点を許すと、その度に守備手の数が減らされて、守りづらくなっていきます。
他にも細かいルールがありますが、物語が進む中でじっくりとそれが描かれていくことに。カバディならではの用語も、自然に読者の頭に入っていきます。

迫力の試合に圧倒される

初心者の宵越がカバディ部に入部するところから始まる本作。序盤は部内での練習や、他校との合同練習といった練習シーンが続きます。部内での練習は、最初は5人からスタート。道具を一切使わず、選手の手足だけで繰り広げられるカバディは、ストラグルの数を競い合う激しいスポーツ。汗がほとばしる肉弾戦と、1プレイごとに戦略が張り巡らされる頭脳戦の両方が魅力です。また、練習試合では、攻撃手として活躍する宵越ほか、各キャラのかっこいい姿がたくさん描かれます。

『灼熱カバディ』の面白さ:迫力の試合に圧倒される1

9巻からはいよいよ公式戦がスタート。今まで登場してきたライバル校のキャラとの真剣勝負は、迫力満点です。カバディの部のある高校が少ないため、公式戦はいきなり関東大会から。能京高校は1回戦で、世界組の1人、外園丈治が率いる伯麗インターナショナルスクールを相手にすることに。欧米人ばかりで体の作りが違う伯麗を相手に、正面からぶつかっていきます。ここでも宵越の見せ場が。

『灼熱カバディ』の面白さ:迫力の試合に圧倒される2

キャラクターの成長に刺激される

スポーツ漫画の醍醐味のひとつ、それは主人公の成長です。宵越は中学時代にサッカーで全国区の選手だったという設定。カバディは初心者ですが、もともとの身体能力の高さに加え、サッカーで培ってきた試合勘も持っています。ある意味チートなキャラクターで、選手としての成長ぶりにもすごいものが。スポーツは嫌いだと言いながら、実は勤勉に取り組んでいるところが、彼の面白さです。

『灼熱カバディ』の面白さ:キャラクターの成長に刺激される1

もちろん成長を見せるのは、宵越だけではありません。同じ1年生の畦道や、2年生コンビの水澄と伊達、また他校の選手の成長も、しっかりと描かれていくことに。キャラクターが巻を追うごとに頼もしくなっていきます。

『灼熱カバディ』の面白さ:キャラクターの成長に刺激される2

『灼熱カバディ』1巻を試し読みする

『灼熱カバディ』ファンの間で話題!ヒーリング効果ありのキャント動画

アニメの公式チャンネルがアップした「【1時間キャント動画】耐久カバディ!」が話題に。一度聴けばクセになってしまう、その魅力とは?

2021年4月からスタートするTVアニメ『灼熱カバディ』。そのPRのためにYouTubeの「灼熱カバディ」チャンネル内にアップされたのが、「【1時間キャント動画】耐久カバディ!」です。
その内容とは、宵越役の内田雄馬さんほか6人の声優さんが、自らのキャラクターになりきって「カバディ、カバディ」と連呼するだけの映像が1時間も続くという前代未聞の構成。ファンも予想の遥か先をいくユニークなPR方法に応援コメントを寄せています。
キャラクターはすべて静止画で、キャントするキャラが交互に前に来るだけ。延々と繰り返される「カバディ、カバディ」の声がヒーリング効果をもたらすという声もあり、不思議な盛り上がりを見せています!

『灼熱カバディ』の感想【ネタバレあり】

巻ごとに死力を尽くした激闘が繰り広げられる『灼熱カバディ』。読者はどんな反応を寄せているのでしょうか? 感想を掲載します。

熱くなる!
正直、マイナーな競技であるカバディだが、シンプルなようで複雑な要素を含む競技のため、少年マンガにはぴったりの題材である。ルールも、初心者の主人公に合わせ作中で次々とわかりやすく説明されるので、読者が置いてけぼりになることもない。スポーツマンガが好きな人、最近の野球やサッカーマンガは複雑になりすぎてつまらないと思っている人、必読のマンガ。

一番熱いスポーツ漫画
主人公と同じくカバディをネタスポーツだと思っていた私ですが、それを題材にここまで熱い漫画が描かれるとは思いもしませんでした。
カバディを知らない方でも楽しめるほどに作者のストーリー作りや盛り上げ方が天才的な作品です。

最高に熱くて面白い!
カバディの漠然としたイメージをいい方向に覆してくれた漫画です。ストーリー展開がとにかく熱くて、天才の部類に入る主人公が最強展開にならないところもいい。キャラクター全てにドラマがあると思います。

おもしろい
カバディを初めて知りましたが、知性と野性を使うって、面白い。このスポーツを通して宵越君が成長していく過程も面白いです。

終わりに

『灼熱カバディ』の魅力をひと通り紹介してきましたが、本作の熱さは、武蔵野創先生の作画に負う部分がかなり多く、文章では説明しきれません。カバディとは、これほどまでに肉体を酷使するスポーツだったのか、そして仲間の力を信じるスポーツだったのかと、驚くことばかり。宵越をはじめとする能京高校カバディ部の活躍には、誰もが生きる勇気をもらえるはず。アニメ化直前の今が読むチャンスです!

『灼熱カバディ』1巻を試し読みする

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