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【ネタバレあり】アニメやってる『BLEACH』ってどんな作品?第1回“死神代行篇” 筋金入りの『BLEACH』フリークが教えちゃいます!!

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BLEACH

7/8から、TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-』が放送されています(毎週土曜23時より、テレビ東京ほかにて)。
“千年血戦篇”は原作における最終章、コミックスでは55巻以降にあたります。アニメでは4クールにわたり制作されますが、今回の“訣別譚”は第2クールとなります。

今回は、コミックス全巻、ノベライズ版も全部所有し、アニメも劇場版も全部見ている『BLEACH』信者が、そもそも『BLEACH』ってどんなお話なの?という方にもわかりやすく作品解説しちゃいます!ヨロシクドーゾー!!

【1】『BLEACH』とは

『BLEACH』は、週刊少年ジャンプにて2001年から15年間連載されていたマンガ。主人公・黒崎一護の「死神」としての成長と活躍を描く物語です。コミックス累計発行部数は1億3千万部を突破。TVアニメ化・実写映画化・ロックミュージカル化など様々なかたちで展開しています。

BLEACH

『BLEACH モノクロ版』
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原作は大きく分けて、
(1)死神代行篇(コミックス1巻~8巻)
(2)尸魂界(ソウルソサエティ)篇(コミックス9巻~21巻)
(3)破面(アランカル)篇(コミックス22巻~48巻)
(4)死神代行消失篇(コミックス49巻~54巻)
(5)千年血戦篇 ※アニメ放送中(コミックス55巻~74巻)
の順番で構成されています。

この記事では、物語の始まり(1)死神代行篇を解説します。

【2】あらすじ

現世に現れる霊たちを、あるべき世界「尸魂界」に送る「死神」。彼らは黒い着物に、悪霊「虚(ホロウ)」と戦うための斬魄刀<ざんぱくとう>を携えて、しばしば現世にやってきます。
主人公・黒崎一護は、空座町<からくらちょう>に住む高校生。一護はある晩、虚に襲われている家族を救うべく、死神・朽木ルキアからその力を分け与えられるのでした。
以後、一護は町に現れる虚たちを倒しながら、より大きな力に目覚めていきます。

【3】登場人物

●黒崎一護<くろさきいちご>

オレンジ髪・瞳はブラウン、ちょっと(?)ヤンチャ、だけど根は優しい高校生。空座町で父と双子の妹とともに暮らしています。物心ついた頃には、あたりまえのようにユウレイが見えていて、妹いわく「見れる触れる喋れる上に超A級霊媒体質」。
黒崎家に襲来した虚を自らの手で倒すために、ルキアに自らの胸を斬魄刀で貫かせて、死神となります。死神の斬魄刀は、持つ者の霊力に呼応し姿を変えますが、一護の斬魄刀はルキアのそれとは比べ物にならないほどの大きさに。強大な力を予感させます。

●朽木ルキア<くちきるきあ>

死神です。小柄で華奢、古風な喋り方が特徴。空座町での虚との戦いの中で重症を負い、やむを得ず一護に死神の力を与えます。
死神の力を一護に与えてしまったことで尸魂界に戻れなくなり、現世での滞在を余儀なくされます。一護の家族や高校の友達にキッチリ取り入るしたたかさを持っており、一護の知らないうちに彼の部屋の押し入れに寝泊まりしていました(ドラ◯もん…)。ファンシーなイラストセンスの持ち主。

●井上織姫<いのうえおりひめ>

一護の高校の友人。兄を亡くして一人暮らしをしています。天然&巨乳。虚に襲われていたところを一護に助けられます。
その後、一護の強大な霊力に触れることで、眠っていた能力に目覚めます。

●茶渡泰虎<さどやすとら>(チャド)

一護の高校の友人。皆からは“チャド”と呼ばれています。身体が大きく頑丈。虚に襲われ、最後には一護に助けられるのですが、持ち前の怪力で木製電柱をへし折り、それを振り下ろして虚に一矢報いたことも。
彼もまた織姫同様に霊的な力を覚醒させることになります。

●浦原喜助<うらはらきすけ>

空座町の駄菓子屋「浦原商店」のあやしい店主。いつも下駄を履いて帽子を目深に被っています。
尸魂界から生活品を仕入れて現世滞在中のルキアに提供しており、虚にも詳しそうな彼ですが、その正体はなんと……?

●石田雨竜<いしだうりゅう>

一護と同じ高校に通う秀才で、その正体は200年前に滅亡した「滅却師(クインシー)」の生き残り。
滅却師とは、死神と同じく虚と戦う一族。しかし死神と滅却師は対立しており、かつて滅却師を滅ぼしたのは、他でもない死神達だったのです。
雨竜は死神である一護に「僕は死神を憎む」と言い放ち、勝負を持ちかけます。撒き餌で無数の虚を呼び寄せ、より多くの虚を倒せたほうが勝ち、という危険な勝負を…。
死神は斬魄刀=刀を用いますが、雨竜ほか滅却師は霊力の弓矢を使います。
※アニメ放送中の“千年血戦篇”は、一護らと滅却師との戦いを描いています。200年前の因縁は“千年血戦篇”にも大きく関わっています。

【4】一護の「戦う理由」

死神の仕事は先述のとおり、現世に迷う霊を尸魂界に送ること。これを「魂葬(こんそう)」と言います。害の無い通常霊・「整(プラス)」であればたやすいものの、虚であれば、斬魄刀を抜いて戦わねばなりません。たとえ命を賭すことになっても。
死神となった一護ですが、行きがけ上の、しかも代行です。仕事だからといって、命懸けの戦いにすぐ身を投じられるものでしょうか。

しかし、彼には、死神としての仕事だというだけではなく、もとより「人々を守りたい」という想いがあったのです。
雨竜との勝負の最中、一護はその理由を話します。

「俺は…俺の同類を作りたくねぇんだ。」

一護は、虚によって母親の命を奪われています。幼い彼の目の前で。

自分と同じ目に合う人を作りたくない、その為に虚と戦い人々を「守る」――。彼が虚との戦いを覚悟したのは、自分の体験から来る強い想いがあったからでした。

「俺はスーパーマンじゃねぇから
世界中の人を守るなんてデケーことは言えねぇけど
両手で抱えられるだけの人を守ればそれでいい・なんて言えるほど控え目な人間でもねぇんだ
俺は山ほどの人を守りてえんだ。」(コミックス6巻 第47話より)

等身大で、彼なりでいて、だからこそ強い気持ちが感じられるシーンです。

【5】さまざまな虚たち

虚たちはそれぞれ違う姿かたちをしていて、ちゃんとそれぞれに名前もあります。黒崎家を襲った虚「フィッシュボーンD」、織姫を襲った「アシッドワイヤー」、かつて一護の母親を殺した因縁の虚「グランドフィッシャー」など。
万別の虚たちですが、「胸に空いた孔<あな>」と「髑髏を模した白い仮面」が共通した外見特徴。
実は、虚とは元は普通の人間の魂だったものです。
「胸に空いた孔は中心(こころ)を亡くし本能の塊となったことの徴<しるし>」であり、「白い仮面はその剥き出しになった本能を外界から守るための盾」なのだそう。
倒さねばならない虚が、もとは人だった魂と知り、複雑な感情を抱く一護。ルキアは言います。

「案ずるな 虚を“斬る”ということは“殺す”ということではない
罪を洗い流してやるということだ」(コミックス1巻 第6話より)

『BLEACH』というタイトルに込められた意味は、このあたりにあるのかもしれません。
※虚の「仮面」と「孔」はその後の篇にも繋がるキーワードですのでお忘れなく!

【6】最後に

『BLEACH』の始まり、“死神代行篇”解説、いかがだったでしょうか。
アニメで興味を持った人は、ぜひ原作をチェックしてみてください!!

次回は“尸魂界篇”の解説をお届けします!ヨロシクドーゾー!!

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