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3.5「これは経費で落ちません!」の青木祐子、最新作! 世の中には、お金を払っても「友達(フレンド)」をレンタルしたい人がいる…… Case1:人付き合いが苦手そうな大学4年生・香住。デザートブッフェへの同行を依頼してきた理由は……?(第一話「バニラクッキーは砕けない」)。Case2:ヘアメイクアーティストMISA、38歳。女優志望の若手という設定で、観劇につきあってほしいというが……?(第二話「赤い花に幻の水」)。Case3:常連の翻訳家・野枝、46歳独身。検査入院するため、飼い猫の面倒を見て欲しいと言われたことから本人の過去にかかわることになり……?(第三話「臆病な猫を抱く」)。Case4:いかにもお嬢様然とした女性、26歳の綾音。婚約者の元カノも参加するというパーティに友人として同行してほしいというが……?(第四話「仁義なき女子の歌」)の4編を収録。
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4.0注文されたお菓子はなんでも作る博多の“和洋”菓子店「お気に召すまま」はサボり癖のある店主・荘介とアルバイト・久美のコンビで今日もほっこり営業中。 クリスマスも間近に迫った日。どんなお菓子でも作るという荘介の噂を聞きつけて少年がやってくる。 どうやら彼はおとぎ話に登場する「不思議なお菓子」を作ってほしいようで…? 巻末の「特別編 ジョーカーを握っている」では、荘介の父親が『万国菓子舗 お気に召すまま』を見張る不審人物と出会い…? 大人気シリーズ、ますます美味しい第9弾!
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3.5王朝日記文学の代表作『蜻蛉日記』を、室生犀星の現代語訳で味わう。大政治家の藤原兼家の妻として、波瀾に富んだ生涯を送った道綱母が、その半生を書き綴った回想録。結婚生活の苦しみ、夫兼家とその愛人たちへの愛憎の情念が、流麗にして写実的な筆致で描かれる。作品中の和歌は、一段の精彩を放っている。韻文と散文が互いに交響することで、物語に独特の陰翳を与えている。(解説=久保田淳) (※本書は2013/8/11に発売し、2022/4/26に電子化をいたしました)
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3.8注文されたお菓子はなんでも作る博多の“和洋”菓子店「お気に召すまま」はサボり癖のある店主・荘介とアルバイト・久美のコンビで今日もほっこり営業中。 秋も深まったある日、久美はお使いの帰り道で具合の悪そうな男性を見かけ、声をかけた。 その男性は昼も夜も働きづめで家に帰る時間もないらしく、心配な久美はお店で休んでいくように提案をする。 美味しいお菓子を食べて少しでも元気になってほしい久美は、男性に好きなお菓子をたずねるが……? 大人気シリーズ、ますます美味しい第8弾!
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3.6注文されたお菓子はなんでも作る博多の“和洋”菓子店「お気に召すまま」はサボり癖のある店主・荘介とアルバイト・久美のコンビで今日もほっこり営業中。ぶらりと立ち寄った蚤の市で高額な一丁焼きの鯛焼き器を手に入れた荘介。それを知った久美から「経費節減!」と叱られる。しかしその金型は荘介が幼い頃に祖父に連れられて食べていた鯛焼き店のものだった。荘介は、鯛焼きを焼きながら思い出を語ることに――。 大人気シリーズ、ますます美味しい第7弾! 寂しい思いもお菓子で優しく包み込み、みんなを笑顔にする――。
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3.8荘介と久美の人生が動きだす! 星降る特別な夜にふたりは--!? 注文されたお菓子はなんでも作る博多の“和洋”菓子店「お気に召すまま」は、サボり癖のある店主・荘介と接客兼“試食係”のアルバイト・久美のコンビで今日もほっこり営業中。 『アラビアンナイト』に出てくる“蜂蜜入りの乱れ髪菓子=クナーファ”に群馬の名物“やきまんじゅう”、鮮やかなグリーンが美しい“ライムパイ”など客の本当のオーダーに応えるために、荘介が腕をふるう。 ある日、荘介を「パパ」と呼ぶ少女とその母親が来店、久美は初めて感じるモヤモヤをもてあます(『クリスマスにはまだ早い』)。 少しずつ変わりはじめる荘介&久美の関係から目が離せない。 大人気シリーズ、ますます美味しい第四弾!
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3.6ほっこり&レトロ。運命を変えるお菓子を、あなたに。 梅雨の日に出会ったサンタクロースと、彼が作った色とりどりの花冠のケーキ― 運命を変えるお菓子を、あなたにお届けします。 博多の老舗和洋菓子屋「お気に召すまま」は、今日も店主・荘介と接客兼“試食係”のアルバイト・久美の二人で営業中。 沖縄のかき氷“ぜんざい”、ブラジルのチョコ菓子“ブリガデイロ”、熊本のサツマイモを使った“いきなりだんご”など、客がオーダーする風変わりなお菓子を作る毎日。 そんななか、ある日先代で荘介の祖父が遺した1冊のレシピノートが見つかる。 ノートにはある秘密が隠されていて…? 過去から現代へと受け継がれる、心温まるお菓子のストーリー。
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-力を創れ! 新しくなれ! 掘れ! そして汲め! 強いエッセンスを探れ! 著者は、世にあふれた「詩の作法」を書くことを嫌い、ありのままの自然や事物、事象をとらえ、魂の根源をみつめることが、新しい詩を書く力になると語る。萩原朔太郎、北原白秋、佐藤春夫、正岡子規、山村暮鳥、佐藤惣之助、日夏耿之介……ボードレール、ヴェルレーヌ、デーメル、モレアス、フォール、グールモン、ダンセニイ、メーテルリンク、レニエ、ツルゲーネフ、ソログープ、クラブント、イエーツ、ヴェルハーレン、バリモント、マリネッティ……。叙情詩、叙事詩……耽美派、象徴派、ロマン派、キュビスム、未来派……。あらゆる詩をのみ込み、伝統を破壊しながら、新たな詩を生み出そうとする著者の熱情がほとばしる。 序文 萩原朔太郎。 (※本書は2018/3/23に発売し、2022/3/10に電子化をいたしました)
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3.9生い立ちに数奇な運命をもちながら、文壇に老大家としての地位を築いた作家平山平四郎の生涯と、野性をひそめたその娘杏っ子の生々流転の姿を鮮やかに描く。さまざまな浮き沈みを経た犀星の筆は、父と娘の微妙な情愛と絆を捉え、不幸な結婚にあえぐ杏っ子のなかに女の愛と執念を追究する。人生の底のよどみを苛酷なまでに抉り出し、生涯の情熱を傾けて描ききった自伝的長編小説。 (※本書は10962/6/10に発売し、2022/4/26に電子化をいたしました)
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3.0十六歳の夏、充実していた董子の人生は一変する。父親の浮気が発覚したのだ。両親は離婚し、董子は田舎へ引っ越した。自分の存在など忘れ、夏休みに遊ぶ予定を立ててはしゃいでいる前の学校の友達に、董子はどうしようもないさみしさと苛立ちを覚えてしまう。怒りのままに外へ出て、木を足蹴にして八つ当たりをしていると、どういう理由からか魔女を自称する金髪碧眼の少年に遭遇するが…。
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3.5『水族館ガール』(実業之日本社文庫)で7万部を突破した著者の面白さぶっ飛びのファミリーコメディー。主人公は、バツイチ29歳のサラリーマンの服部。ディスカウントショップ勤務の彼は、仕事で一旗あげて男になって、離婚した妻に復縁を迫ろうとするが……。
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4.0東京都北区・音無橋のそばの定食屋。生死不問でご来店お待ちします――会社になじめず仕事もできず、鬱屈した毎日を送る凛々が野良猫と雨宿りをした「たもと屋」。そこは心残りのある死者が立ち寄る定食屋だった。身も心も疲れ果て死者と勘違いされた凛々は、勧められるまま食事を注文する。懐かしい味に心もお腹も満たされた死者たちはやがて旅立つ。凛々もまた、仏頂面でも面倒見のいい店主の青年のごはんを常連客と食べるうちに、元気を取り戻していく。逝く時も、生きる時も、寂しい人はお越しください……。定食屋を舞台におりなす、ちょっと不思議なごはん物語。
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4.2※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 太宰治の『女生徒』が人気イラストレーターとコラボレーション! 太宰治の『女生徒』が、ファッションブランドAngelic Prettyなど、乙女心をくすぐる作品で知られるイラストレーター・今井キラによって、鮮やかに現代リミックス。全イラスト書き下ろしで贈る、珠玉のコラボレーション・シリーズです。巻末には、『グッドモーニング』『死んでしまう系のぼくらに』などで知られ、今をときめく詩人・小説家である最果タヒのシリーズ共通エッセイを収録。自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊です。
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5.0原点『蜻蛉日記』の中に僅か数十行しか記述はされていない町の小路の女〈冴野〉は、学問も名もない下賤の女ながら己れのすべてを男に与えて消え失せた、妖しい女であった。室生犀星は『日記』の書き手紫苑の上以上にこの女を愛し、犀星自身の消息を知らぬ生母ハルの身の上に重ねて物語り、限りない女性思慕の小説とした。川端康成をして、当時、“言語表現の妖魔”と迄言わしめた野間文芸賞受賞の名篇。 (※本書は1992/10/1に発売し、2022/3/10に電子化をいたしました)
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3.3※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人気シリーズ「乙女の本棚」第22弾は室生犀星×イラストレーター・げみのコラボレーション! 詩集としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。 ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの 故郷・金沢への思いやその風景をうたった作品が中心となった第2詩集。 室生犀星の『抒情小曲集』が、 書籍の装画やCDジャケットなどで活躍し、 本シリーズでは、小川未明『月夜とめがね』、 梶井基次郎『檸檬』、芥川龍之介『蜜柑』を担当するなど 幅広い世代から支持を得ているイラストレーター・げみによって描かれる。 名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。 自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
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-※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 ようふくだんすのとびらの向こうには、別世界があった! イギリスのロンドンから疎開した4人の兄弟が大きなお屋敷で体験する、不思議なお話。兄弟そろってお屋敷を探検すると、大きなようふくだんすがポツンとある部屋を見つける。なんとその奥は、恐ろしい白い魔女が支配するナルニア国へとつながっていた。ナルニア国では「人間の子どもが王と女王になったとき、魔女の支配が終わる」との言い伝えがあった。白い魔女は4人を捕まえて処刑しようと、まずは兄弟のひとりエドマンドを「王子にしてやる」とだまして捕まえてしまう。残された3人は、偉大なる王アスランの元にたどり着き、エドマンドを救う方法をたずねる。ところがそこに、白い魔女の手下のオオカミたちが襲いかかり、姉妹のスーザンとルーシーが殺されそうになる。アスランが見守る中、兄のピーターがそのオオカミをやっつけたことにより、形勢が逆転! 逃げた手下を追って、エドマンドを救いに白い魔女の元へ向かう。兄弟たちは、白い魔女の手からエドマンドを救い出せるのか。ナルニア国に平和をもたらせられるのか? ※この作品は一部カラーが含まれます。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 あの時代の東京がイラストで生まれかわる! 本書は、戦後の昭和の風景、建物、背景をイラストとして描く際に、気をつけなければならないポイント、リアリティを持たせるコツ等を、背景を得意とする人気イラストレーター数名が詳しく解説する技法書です。 また、主に東京オリンピックを境に消えていった背景写真を数多く掲載する資料集としても使用できる「昭和」を描きこなすためのイラスト技法書の決定版になります。
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3.0生涯で膨大な作品を残した室生犀星。大正から昭和初期にかけての著作の中から、結婚や家族を対象したもの、芥川龍之介を中心とした交遊関係に言及したもの、関東大震災を経験し生と死について触れたものを各章に分けて編纂。小説、詩歌のみならず、日記や書簡からも犀星の文学に対する姿勢や精神を読み解く作品集。 (※本書は2012/2/11に発売し、2022/4/13に電子化をいたしました)
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3.4ヒトはすごい生き物だよ。だから、研究のしがいがある──友達はロボットだけ!?超合理主義の天才理系女子がキャンパスの謎を解き明かす!あなたのココロが試される、ほのぼの理系女子(リケジョ)ミステリー!【あらすじ】滋賀県にあるR大学情報理工学部の学生、相川作久良(あいかわ・さくら)は学園祭の中止を企む犯人捜しのため、「画像情報研究室」を訪れる。そこに寝ていたのは中学生にしか見えない女の子。彼女こそ、通称「またたびさん」と呼ばれる、情報科学の天才的な研究者、木天蓼麻美(もくてんりょう・まみ)だった。合理性を優先し人の心を解さない麻美は、お人好しの作久良と共に事件解明に挑んでゆく。
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4.5「夏になると女の人の声にひびきがはいり、張りを帯びてうつくしくなる」。声、二の腕、あくび、死顔、そして蛇。老作家が抱き続ける「女ひと」への尽きぬ思いを、哀しみとおかしみを交えて軽やかに綴る。晩年の犀星ブームを導いた豊潤なエッセイ集。 (※本書は2009/5/15に発売し、2022/3/10に電子化をいたしました)
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4.3中学1年生の由加は、家では優しい家族に、学校では仲の良い友人たちに囲まれ、毎日を楽しく過ごしていたが、ある日を境に突然学校内で孤立してしまう。親友だと思っていた涼ちゃん、毎日おしゃべりが尽きなかった友人たちからも避けられるようになった由加は、同じく一人きりで過ごしている幼なじみの男の子・悠真に話し掛けるようになるが――。世界は「楽しい」ばかりじゃない。世界に満ちているものが「 」なら、私たちはどうしたらいいの――? リアルで胸に迫る、青春小説。 【目次】●1:世界は「愛」に溢れている ●2:世界は「孤独」が潜んでいる ●3:世界は「毒」に侵されている ●4:世界は「無知」で壊れていく ●5:世界は「君」でできている
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-いつもいい子を演じてしまい、そんな自分を好きになれないさくら。(『卒業日カレンダー』川奈あさ)ある秘密を抱え、それを隠しながら生きる美波。(『未完成な世界で今日も』遊野煌)、ずっと押し込めてきた恋心を伝えられずにきた世莉(『桜の樹の下の幽霊』時枝リク)、付き合って一年半になる彼女から、突然「ひとを殺してきた」という手紙をもらった大知(『彼女はもう誰も殺せない』櫻いいよ)。出会いと別れの季節、それぞれの抱える想いからも卒業し、新しい一歩を踏み出す姿に心救われる一冊。
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4.2※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人気シリーズ「乙女の本棚」第31弾は、文豪・森鷗外×イラストレーター・げみのコラボレーション! 小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。 次第に更けて行く朧夜に、沈黙の人二人を載せた高瀬舟は、黒い水の面をすべって行った。 罪人を乗せる高瀬舟の上。弟を殺した喜助の護送を命じられた庄兵衛は、その不思議な様子に興味を持ち、彼に話しかけた。 森鷗外の名作が、書籍の装画やCDジャケットなどで活躍し、本シリーズでは、室生犀星『詩集『抒情小曲集』より』、小川未明『月夜とめがね』、芥川龍之介『蜜柑』、梶井基次郎『檸檬』を担当するなど幅広い世代から支持を得ているイラストレーター・げみによって描かれる。 名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。 自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
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3.0お料理公務員は、仕事もグルメも恋も?大忙し!! 呉市で護衛艦の調理を担当する海上自衛官の利信は、パッとしない艦内の食事、とくに海軍カレーに思い悩んでいた。 改善が必要な食事と調理員同士の微妙な人間関係に苦悩するなか、レストラン・オーナーの友理恵に出会う。 同じ料理を愛する者として悩みを友理恵に聞いてもらいつつ、開催が決まった「呉海自カレーグランプリ」で、艦の名誉をかけた勝負に挑むことに…。 ファン文庫『ダイブ!~潜水系公務員は謎だらけ~』の筆者が、同じ世界観のなか、新たな主人公で新たな成長物語を紡ぎます。
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3.8※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人気シリーズ「乙女の本棚」第11弾は小川未明×イラストレーター・げみのコラボレーション! 小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。 月の光は、うす青く、この世界を照らしていました。 月のきれいな夜。おばあさんの家にやってきた、2人の訪問者。 書籍の装画やCDジャケットなどで活躍し、幅広い世代から支持を得ているイラストレーター・げみが小川未明を描く、珠玉のコラボレーション・シリーズです。 自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
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-自伝的小説で新進作家として文壇に地歩を築いた犀星は、小説、随筆、評論、詩、発句、時評と、書きに書いた。奔馬にごとく疾駆した酬いか、精神的な危機に陥った犀星に追討ちをかけたのが盟友芥川龍之介の自死だった。十年余を過した田端の居を引払い、犀星は心機一転出直しを企てる。本書は、そうした転機に当る時期の随筆を集成したもので、多彩な文業のなかに天翔ける馬を夢見る犀星の真情が仄見える。 (※本書は2010/2/19に発売し、2022/3/10に電子化をいたしました)
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2.8誰かの優しい灯火(トモシビ)があなたの心をあたためる。関東の最東端を走るローカル線「銚電」。小さな列車にまつわる人々の奇蹟の物語。【あらすじ】十五歳の春。その女子高生は、小さな列車に飛び乗った。入学したばかりの高校へ、淡い恋心を胸に―。大正時代から、今も現役で走り続けるローカル線「銚子電鉄」には、乗客の数だけ人生のドラマがあった。歴史を知る老人、倦怠期を迎えた夫婦、夢を追う青年など。彼らは時に交差し、それぞれが誰かの灯火として行く先を照らしながら、やがて一つの奇蹟に遭遇する。心がほっこりと温まる、電車と人々の優しい物語。【文庫書き下ろし】
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4.1※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 やさしくて、せつなくて、うつくしい。小説とイラストのすてきな出会いを、あなたに。 書き下ろし作品を含む短編集。 大人気作家・村山早紀の書き下ろし作品を含む3つの短編に、数多くの装幀で知られるイラストレーター・げみの世界観に寄り添うやさしいイラストが彩る、華麗な1冊。『春の旅人』に続くコラボレーション第2弾。 オールカラー・全イラスト描き下ろし。 【収録作品】 あなたの心に寄り添う、3つの物語----。 「トロイメライ」:近未来、ロボットがぐっと身近になった世界。愛美ちゃんはお父さんと、ロボットのお兄ちゃんと暮らしていたのだけれど......。 「桜の木の下で」:大晦日、久しぶりにゆりちゃんが帰ってきた。同じ年にうまれた猫と女の子の物語。 「秋の祭り」:山奥に捨てられてしまった古いお雛様とお内裏様、三人官女。そんなお人形たちに、ある夜魂が宿ります。
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5.0僕等はツバぜり合ひの刀の下で、永久に黙笑し合つてる仇敵である――北原白秋主宰の雑誌への投稿で知り合い、近代詩を牽引する良きライバルとなった二人。交流を描いたエッセイから互いの詩集に寄せた序文までを集成する。それぞれが語る生涯にわたった友情。 文庫オリジナル 巻末対談 萩原葉子×室生朝子 目次から Ⅰ さびしき友・室生犀星(萩原朔太郎) 室生犀星の印象/さびしき友/田端に居た頃 /移住日記/室生犀星君の心境的推移に就て/室生犀星に与う/室生犀星君の飛躍/室生犀星に就いて/室生犀星君の人物について/室生犀星の小曲詩/詩壇に出た頃/所得人/犀星氏の詩/小説家の俳句/孝子実伝/別れ/室生犀星に Ⅱ 砂丘を登る人・萩原朔太郎(室生犀星) 赤倉温泉/萩原と私/芥川龍之介と萩原朔太郎/萩原朔太郎論のその断片/萩原朔太郎/萩原朔太郎を哭す/『卓上噴水』の頃/萩原葉子 著『父・萩原朔太郎』あとがき/詩人・萩原朔太郎/萩原に與へたる詩/供物 Ⅲ詩集に寄せて 室生犀星『叙情小曲集』序(萩原朔太郎)/健康の都市 詩集『月に吠える』(室生犀星跋)/愛の詩集の終りに(萩原朔太郎)/室生犀星『新らしい詩とその作り方』序に代えて(萩原朔太郎)/珍らしいものをかくしている人への序文(萩原朔太郎『純情小曲集』序 室生犀星)/『室生犀星詩選』推薦文(萩原朔太郎)/『青き魚を釣る人』序(萩原朔太郎)/『青き魚を釣る人』小言(室生犀星)/室生犀星詩集の編選について(萩原朔太郎)/野性の叫び(『室生犀星全集』萩原朔太郎推薦文) Ⅳ詩への告別 詩よきみとお別れする/詩に告別した室生犀星君へ/悲しき決闘/詩への告別に就て萩原君に答う/犀星氏の詩 巻末附録 萩原葉子/室生朝子対談「わたしの朔太郎、わたしの犀星」
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-1巻2,640円 (税込)※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 絵の物語性を生む配色のマジック! 大好評『人気絵師の作品から学ぶ 配色のヒミツ』の続編が登場。前作では、第一線で活躍する人気絵師(イラストレーター)のイラストを取り上げ、効果的な色使い、配色方法について、色彩の専門家が客観的な視点で解き明かしました。 今作では、「情景やシーンが描かれたイラスト」を数多く取り扱い、配色によって生み出される物語性、世界観に着目しています。ロマンチックな情景やドラマチックな光景、季節感や自然の美しさはもとより、懐かしさややすらぎ(情緒)、味覚や香り(五感)、悲しみや嬉しさ(感情)……これらすべてが配色によって物語られています。前作では語り尽くせなかった配色のヒミツ(テクニック)が、世界観構築の視野で明らかにされます。また、色と配色に関する基礎知識と理論も収録しています。 著者は前作に引き続き、日本カラーデザイン研究所の稲葉隆氏が担当。心理学をベースとした色彩の専門家として様々な分野の企業に対する色彩計画業務に携わり、大学での講師も行っています。 掲載作家は、げみ、potg、桜田千尋、あき、ファジョボレ、banishment、寺田てら、木野花ヒランコ、REDUM、RASUKUの10名。韓国や中国で活躍する人気絵師も参加し、より多彩な世界観を持つイラストの解説を収録しています。
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3.0猫は、そこにいるだけで「物語」を生む。 なぜ作家は猫を描くのか。天邪鬼でわがまま、時に甘えん坊。 飄々としたこのいきものに心惹かれ、物語を仕立てようとする作家は多い。 人間より上位の動物として地球に君臨する猫を表現したSF「ネコ」(星新一)や、 飼い猫から見た作家の生態を描く「黒猫ジュリエットの話」(森茉莉)など、9人の作家による個性あふれる猫小説集。 【収録作品】 森茉莉 『黒猫ジュリエットの話』 吉行理恵 『雲とトンガ』 室生犀星 『猫のうた』『愛猫』 佐藤春夫 『猫と婆さん』 小松左京 『猫の首』 梅崎春生 『大王猫の病気』 宮沢賢治 『どんぐりと山猫』 金井美恵子 『暗殺者』 星新一 『ネコ』
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3.8人見知りの会社員・凪紗のもとに、クリスマスも近い夜、元カレから結婚したことを知らせる葉書が届く。落ち込んでいる矢先、ひょんなことから人と人との縁を結ぶお役目を持つという不思議な男子・ショウを拾ってしまう。花の香りが好きだという彼と一緒に、花屋カフェLuneを訪れるが――。やがて、彼と過ごす日々があることをきっかけに変わり始めて……。花屋さんで繰り広げられる、ほろりと泣ける、優しい再生の物語。
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4.1※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『桜風堂ものがたり』のコンビが贈る、小説とイラストの、しあわせな融合。 大人気作家・村山早紀の未発表作品を含む3つの短編を、数多くの装幀で知られるイラストレーター・げみの世界観に寄り添うやさしいイラストが彩る、華麗な1冊。 オールカラー・全イラスト描き下ろし。 どこまでもやさしい、3つの物語----。 【収録作】 「花ゲリラの夜」 さゆりさんは、いつもポケットに花の種や小さな球根を隠し持っている。散歩のふりをして、町中に種をまくのだけれど......。 「春の旅人」 夜のゆうえんち。そこで出会ったおじいさんから、ぼくは星をみながらとあるお話を聞くことになった。 「ドロップロップ」 ドロップロップ かんを ふると ころん----。大人も子どもも楽しめる、カラフルなお話。
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3.6サボり癖のあるイケメン店主×お菓子大好きアルバイト・久美のほのぼのお菓子屋さんライフ@博多 小説投稿サイト「小説家になろう」での『お仕事小説コン』にてグランプリ受賞! ほっこりお菓子屋さんオムニバス。 九州の博多天神から10分ほどの場所にある、客のリクエストになんでも応えてくれるお菓子屋さん「万国菓子舗 お気に召すまま」。一風変わったその店の店主・荘介はイケメンでお菓子職人としての腕は超一流だが、サボり癖があり、しょっちゅう出かけていってしまう。アルバイトの久美はそんな荘介を支えつつ元気よく店を切り盛りしているが、今日も知らないお菓子の注文が入った。お客さんからのオーダーの裏にはいろいろな思いがあって――。 「ダイエットは明日からです!」自称“試食係”のお菓子大好きアルバイト・久美×店主・荘介が繰り広げる、ほのぼのお菓子屋さんライフ。
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3.8注文されたお菓子はなんでも作る博多の“和洋”菓子店「お気に召すまま」はサボり癖のある店主・荘介とアルバイト・久美のコンビで今日もほっこり営業中。 『万国菓子舗 お気に召すまま』という名前だけを頼りにやってきた金髪に緑の目の男性。彼は、どうやら荘介の祖父を知っているようで…? 大人気の菓子店シリーズ堂々完結!!
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3.0室生犀星“初の小説”を含む自伝的作品集。 婚外子として生まれ、生後間もなく養子に出された〈私〉。いつもやさしい義姉を除いて、周囲に理解してくれる人はおらず、小学校では喧嘩を繰り返して先生からも目をつけられていた。 そんななか、実の父親が亡くなり、母が行方不明になってしまう。ますます自棄になって乱暴を繰り返していた〈私〉は、川のなかでその後の人生を変えるあるものを見つける。それは、苔むした地蔵だった――。 自伝的色彩の濃い、著者初の小説「幼年時代」をはじめ、「性に目覚める頃」「或る少女の死まで」を加えた“幼年時代三部作”を中心に、繰り返し映画やテレビドラマになった「あにいもうと」を加えた全4篇を収録。
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4.5恋心と才能への嫉妬の狭間で揺れる青春純愛。 人気絶頂の女性作家、27歳の冬月朧が死んだ。朧が死んだ日、朧と大学文芸部の同期だった朔太郎は、朧に会いたいと言われていたがむげに断っていた。 二人は大学時代、お互いのために小説を書くことがなにより楽しく、夏休みもカフェで小説を書き合い、やがて互いに恋心を抱くように。そんな中、朧だけが小説家デビュー。以来ずっと朔太郎は、朧の才能への嫉妬を抱くようになってしまう。そしてぎくしゃくした関係が何年も続いていたなかでの、朧の死。朔太郎は朧の死をどう受け止めていいのかわからない日々を過ごしていた。そんなある日、朧が死んだ日に会いたがっていたカフェに、朔太郎は足を運んだ。するとそこには朧そっくりの少女がいて…! 恋心と才能への嫉妬の狭間で失った大切な恋を描いた、青春純愛! 小説に引き寄せられ、小説に引き裂かれた恋とは!? 切ない恋に涙があふれる!
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-本を読まない人を馬鹿にしているちず子が久しぶりに実家に帰ると、姉の明子が出迎える。その明子は、実は子供を……。大人の女性たちの心模様を、詩的な風景描写をまじえて描いた、日本を代表する詩人の長編小説。
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4.3※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 猫たちが、そばにいてくれる。人間を愛して、そばにいて、見捨てずにいてくれる。 収録作は猫にまつわる作品のみ! オールカラーでおくる短編集。 大人気作家・村山早紀の書き下ろし作品を含む4つの短編に、数多くの装幀で知られるイラストレーター・げみの世界観に寄り添うやさしいイラストが彩る、華麗な1冊。『春の旅人』『トロイメライ』に続くコラボレーション第3弾は、すべてが猫と人間の物語。 オールカラー・全イラスト描き下ろし。 【収録作品】 4匹の猫が、あなたのもとへ。 「七日間のスノウ」 小学生の真実ちゃんは、公園で真っ白な子猫を拾い、秘密の隠れ家で育てようとするのだけれど......。 「五千年ぶんの夜」 引っ越してきたばかりの街。わたしは出会ったばかりの猫と一緒に、人間と猫の歴史を調べはじめた。 「春の約束」 みいこは、久しぶりに訪れたおばあちゃんの家で、あるお話を聞きます。それは、昔この家に遊びに来ていたという猫のお話でした。 「約束の猫」 頭に星の形の黒いぶちがある「星子」という名前の猫と、大切な「お父さん」の物語。
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4.0宇都宮市の四つ葉通り商店街。何の変哲もない下町だが、このところ事件続き。仕事で訪れた里々香は偶然、聡明な小悪魔中学生・瑞希の謎解きに巻き込まれてしまう。しかし里々香もまた、ある秘密を抱えていて――?
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5.0※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大人気イラストレーター・げみ 最新描き下ろし作品を含む、待望のイラスト集が登場! 書籍の装画などで大人気のイラストレーター・げみ、待望のイラスト集! オールカラー・収録点数80点以上! 描き下ろしのほか、近年の制作イラストから厳選して1冊にまとめました。 さらに、初公開のメイキングや、イラストレーターになったきっかけから創作の秘密までを語りつくすインタビューも掲載した、充実の内容となっており、ファン必携のアイテムです。
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3.7「各詩人の人がらから潜って往って、詩を解くより外に私に方針はなかった。私はそのようにして書き、これに間違いないことを知った」。藤村、光太郎、暮鳥、白秋、朔太郎から釈迢空、千家元麿、百田宗治、堀辰雄、津村信夫、立原道造まで。親交のあった十一名の詩人の生身の姿と、その言葉に託した詩魂を優しく照射し、いまなお深く胸を打つ、毎日出版文化賞受賞の名作。 (※本書は2016/8/11に発売し、2022/3/10に電子化をいたしました)
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