現代語訳 蜻蛉日記

現代語訳 蜻蛉日記

1,144円 (税込)

5pt

3.5

王朝日記文学の代表作『蜻蛉日記』を、室生犀星の現代語訳で味わう。大政治家の藤原兼家の妻として、波瀾に富んだ生涯を送った道綱母が、その半生を書き綴った回想録。結婚生活の苦しみ、夫兼家とその愛人たちへの愛憎の情念が、流麗にして写実的な筆致で描かれる。作品中の和歌は、一段の精彩を放っている。韻文と散文が互いに交響することで、物語に独特の陰翳を与えている。(解説=久保田淳)
(※本書は2013/8/11に発売し、2022/4/26に電子化をいたしました)

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現代語訳 蜻蛉日記 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2020年08月08日

    夫・兼家との結婚生活での苦悩やささやかな喜びを描いた、回想録。
    己のプライドの高さゆえに、兼家の浮気が許せず嫉妬に苦悩する。
    現代の恋愛にも通じる文学を、室生犀星の現代語訳で楽しめる。


    熱烈にアプローチしてきたのは向こうなのに、溺れて苦しむ道綱の母の苦悩は、現代の私たちにも痛いくらいわかります。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年03月09日

    道綱母は女性性そのものなのではないか。受け身で自分勝手な一方で、感受性が豊かで他人に対する思い遣りや同情心が強い。息子への愛情は特別に深い。およそ一般的に女性性と言われるものが、見事にそのまま具現化したようで驚いてしまった。この人の女性としてのあり方に非常に高い普遍性を感じる。
    生活の不安や仕事の煩...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月29日

    かなり正直に気持ちをぶっちゃけていて、心配になってしまうほど。当時、周りの反応はどうだったのかしら。その分、平安時代を身近に感じられた。

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    Posted by ブクログ 2023年03月04日


    開始:2023/2/20
    終了:2023/3/4

    感想
    宮廷の煌びやかさと人の想いの瞑さ。それでも歌に乗せてしまえばどこか清々しさすら感じさせる。女性の心情の変化はまるで秋の空。

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    Posted by ブクログ 2020年10月05日

    源氏物語の空想的・独善的な男の見方より、この方が真実味がある。が、独りよがりにみえて、興ざめである。物語ではなく日記。

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    Posted by ブクログ 2013年09月24日

    いまさらかもしれませんが、とてもおもしろかった。
    現代なら「めんどくせぇ」女・・・という感じもする。
    もてあまし気味の兼家もおもしろい。
    すねて可愛げのある女性でもある。
    息子が父と母の間を取り持って右往左往する姿も面白い。
    道綱母が予期したとおり、千年後の今、「門地の高い人の暮らしがどんなだか」よ...続きを読む

    0

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