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Posted by ブクログ 2020年08月08日
夫・兼家との結婚生活での苦悩やささやかな喜びを描いた、回想録。
己のプライドの高さゆえに、兼家の浮気が許せず嫉妬に苦悩する。
現代の恋愛にも通じる文学を、室生犀星の現代語訳で楽しめる。
熱烈にアプローチしてきたのは向こうなのに、溺れて苦しむ道綱の母の苦悩は、現代の私たちにも痛いくらいわかります。...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年03月09日
道綱母は女性性そのものなのではないか。受け身で自分勝手な一方で、感受性が豊かで他人に対する思い遣りや同情心が強い。息子への愛情は特別に深い。およそ一般的に女性性と言われるものが、見事にそのまま具現化したようで驚いてしまった。この人の女性としてのあり方に非常に高い普遍性を感じる。
生活の不安や仕事の煩...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月24日
いまさらかもしれませんが、とてもおもしろかった。
現代なら「めんどくせぇ」女・・・という感じもする。
もてあまし気味の兼家もおもしろい。
すねて可愛げのある女性でもある。
息子が父と母の間を取り持って右往左往する姿も面白い。
道綱母が予期したとおり、千年後の今、「門地の高い人の暮らしがどんなだか」よ...続きを読む
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