ねこさんのレビュー一覧
ブロンズ
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怒涛の幼少期の感覚
自分の幼少期の記憶で強く残っているものはなんだったか思い出すきっかけをくれる作品。
幼少期の記憶というのは大人になって繰り返し思い出すたびにちょっとずつ改ざんされたりしていくものだと思う。
この小説では5歳の男の子のお話だけれども、改めて
ああ、自分の幼少期にもこんな感覚になった、と思い起こさせてくれるところがある。
解説にもあったが、身体の感覚を伴ってが書かれている文章なので、
比較的(もう確認しようがないので)改ざんされていない、無垢に近い思い出がよみがえるのかなと思った。
自分も幼少期、こんな風に感じたことがあったな、と思いだせる、
まだ人生経験が浅いのでわからなかったけれ...続きを読む