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三国の成立から晋、混乱の時代を経て隋による統一まで。
三国志のその後が、こんなにグズグズだったとは。平和な世の中がいかにありがたいことか身に沁みる。
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吉川英治の三国志などは劉備の徳を強調しすぎて彼に魅力を感じず、なんで関羽がこんな奴について行くんだと思いながら読んでいた。しかし陳舜臣の描く劉備は、諸葛亮と出会うまで関羽、張飛、趙雲ら戦しかできない武人たちをまとめて、一人で戦略を立て、乱世をしぶとく生き抜いてきた英雄という感じがした。徳とか宗室の末裔とかを前面に出すより、大将としての劉備をしっかり書いた方が面白くなると思う。
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この巻の前半は三国志から始まるのだが、
巷で語られてるような内容と、少し違う。
面白く脚色してあるんだということが分かった。
この時代はまだ、強くなければならない。
強い者が良き心の持ち主で善政を
行ってくれれば良いが、そういう人物は
生き残れない。
どの派閥に属するか、どの権力者を担ぐか
それで将来が決まる。
権力を持つ側についても、
謀反やら謀略で叩き落とされ
奈落の底に落とされる。
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漢の後、三国志の時期を経てから、なかなか世の中が定まらなかったとは記憶していたが、思わず世界史資料集を見返す。
こんなにも乱れた時期が長かったとは思わなかった。隋、唐に至るまでの歴史は骨肉合い争い、家臣が(ほとんどが丞相)が皇帝に取って代わるの繰り返し。
なるほど、だからこんなにも姓の入れ替わりが激しかったのか、と改めて知る。
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普通に高校を卒業する過程では確実に興味が湧かない時代(晋統一~隋)までを丁寧に綴った本。ごちゃごちゃしている時代をすっきりさせるのにちょうど良い(そして3回ぐらい読み直す)。私は拓跋の所が面白かった。筆者にやや南朝びいきな所があるが北朝と民族を違えていたということを理解すれば寧ろ納得がいき、それが理解を促す。異民族家系の隋唐皇帝がなぜ漢民族の後継者となり得たかはこの本を読まないと(大学教養程度では)全くわからないだろう。
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後漢から、三国時代、そして隋の統一まで。
吉川英治の三国志に慣れ親しんでいる身としては、諸葛孔明の書きっぷりは物足りないかもしれないが、史実により近い形だろうな。
三国時代後の晋から、またバラバラになって隋として統一されるまで、あまりにも多くの国や人物が出ては消えでちょっと大変。それにしても、よくまぁ、殺すこと、殺すこと。殺さねば殺される乱世ならではの醍醐味なのかもしれないが・・・
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日本では一番人気のある『三国志』の時代から大分裂を経て隋の大統一までを描いた巻。小説という立場を生かした劉備・関羽・張飛などの描き方が気に入ってます、実際はあんな感じでしょう。
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魏蜀呉の三国志から五胡十六国までの歴史である。
三国志は横山光輝のマンガを読んでからだとわかりやすい。
と同時に本書とマンガで若干の違いがある。
歴史は複数の文献を参照した方が良いということに実感できる。
五胡十六国は高校時代の世界史の授業でも混乱したが、やっぱり複雑。。。
同時期にいろいろな国が乱立し、各々が独立的ではなく複合的に建国しては滅亡しの繰り返し。
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三国志から晋(短命政権)をへて南北朝時代へ、中国を統一する隋が現れるまでに300年以上待たなければいけない。隋建国以前の時代は皇帝が臣民の生活をかえりみず、身内の争いに明け暮れ国の疲弊が著しく、この時代はあちこちで小国が乱立している状況がつづいた。
儒教の教えに従い献身的に主に仕えても、嫉妬や陰謀が渦巻く荒廃した時代、命さえとられかねない。当時インドから仏教が伝来し、この時代の世相を反映してか信者が爆発的に増える。5巻ではいよいよ、唐の時代をむかえる。隋では倭の国から使者(小野妹子)が使わされたとある。唐になり本格的に交流がはじまるのだろう。