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立身出世物語として「項羽と劉邦」の部分はやはり面白い。王権の成立とその後の権力争いによる対立と衰退が繰り返される様に飽きが生じるかもしれないが、好きなところから読めば良いと思う。
巨大帝国の盛衰の歴史という視点では「ローマ人の物語」に通じるところがある。
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秦始皇帝から前漢の武帝までの時代を描く。
史記に馴染んできた自分としては、再確認と陳舜臣の人物造形に興味があった。
今回は、張耳と陳余、盧綰、韓王信に注目した。
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漢と楚の劉邦と項羽の戦いに始まり、漢成立後の劉邦の変貌、そして呂太后による悪事の数々。それが庶民レベルには平和な国だったというので、まるで現代を見るような感じである。そして呂太后以後も、文帝の皇后、長女。そして景帝の長女などと女性が権勢を誇る女性優位の時代だったとの歴史に吃驚しながら、惹き込まれる読書となった。文帝の竇(とう)皇后は宮城谷の「花の歳月」のヒロイン猗房。太皇太后として権力を揮ったとは小説とのイメージギャップに戸惑った。武帝の時代は衛士夫皇后の弟・衛青、そして次巻に登場する甥・霍去病たちが武将として大活躍した時代!不運の名将・李広との対比が一方には気の毒ながら、可笑しい。
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秦の始皇帝の死後から漢の武帝の時代までの中国の歴史小説。
人間の憎悪・嫉妬により、時の人があっという間に、粛清を受けてしまうことがたくさん描かれています。
こういう歴史小説を読んで、人間の憎悪・嫉妬の怖さがわかり、自分自身を見つめ直すきっかけとなりました。