【感想・ネタバレ】小説十八史略(一)のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年02月09日

もう2周読んだ。本当に興味深い話ばかり。どうやって極秘の会話を記録することができたのか、どうして王の好みの女性に育て上げることが可能だったのか、実際に見てみたいと思った。
特に面白かったのは、徐福が秦の始皇帝に嘘を言ってお金を巻き上げ、秦の財力を徐々に削いでいく場面だ。厳しかった始皇帝を恐れることな...続きを読むく、自身の財産を獲得していく徐福の芯の強さに憧れてしまったほどだ。
優秀な宰相が予想を見事に的中させたり、逆に味方に裏切られたり、有頂天になり堕落していったりと、人物の細かな心情まで読み取れる。
全6巻読破したい。

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Posted by ブクログ 2022年01月16日

漢文で読む十八史略を、小説で読むことができる。しかも蘊蓄もついており、興味が尽きない。筆者独自の解釈などはあらかじめ断った上でこうではないかと書かれており、親切である。
神話時代の殷以前から少し触れられており、面白い。始皇帝までがこの間で描かれている。
高校生ごろこの本を読んだのを改めて読み返してみ...続きを読むる。印象的な話が多かったせいか、結構覚えていたが、それでも面白い。

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Posted by ブクログ 2021年08月15日

中国の歴史を概観する。こういう小説を日本語で気軽に手にできることの幸せを感じる。著名な故事が記載されており、他の歴史小説に触れる際にも大きな助けとなる。また、中国の故事が日本の文化の根底にも大きく影響していることがよくわかる。
なにより、面白い。

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Posted by ブクログ 2018年08月23日

中国の歴史に興味が湧いて最初はこれが良いという意見を参考に全巻まとめ買いしましたがわかりやすいしとても面白かった…!

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Posted by ブクログ 2017年04月28日

三国志に興味を持ったら次はこれ!教科書の中では単なる固有名詞だった煬帝や趙匡胤が命を吹き込まれ生き生きと登場する。

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Posted by ブクログ 2015年04月02日

陳舜臣『小説十八史略』(全6巻)読み上げました。
史書など18の歴史書を子供用にひとまとめにしたもので、
これは最高に面白かった。

夏王朝から宋までの約3000年余りの中国の国家興亡の様子を概観したものです。
皇帝、皇帝の母、皇帝の親族、重臣、宦官、地方豪族、西方、北方の諸民族などが
入り乱れて、...続きを読む領土覇権を争います。
その中には、親兄弟関係なく、欲望をむき出しにして、
まさに骨肉の争いが展開されています。
人間の欲望ってこんなにすごいのか、人ってここまで残忍になれるのか、
読んでいて本当に考えさせられます。

でも、このシリーズ最後の巻に、文天祥という武人の話が出てきます。
漢民族国家の宋という国はモンゴル人の元という国に滅ぼされますが、
滅亡の時にあって、彼、文天祥は獅子奮迅の活躍をしますが、
やがてとらえられてしまいます。
彼をとらえた敵国元の将校は彼の人柄、人望に惚れ込み、
目に涙して、元の将校となるよう説得します。
皇帝のフビライも彼だけは殺すなと厳命し、自分の配下に望んだほどです。

しかしながら彼は滅亡しつつある宋という国に忠義たて自ら死を望んだのです。
彼が最後に詠んだ、「天地に正気有り」ではじまる『正気の歌』は
後世に多大な影響を与え、吉田松陰もこの歌をもとにその存念を詠んでいます。

こうした本に出会うと、ああ~長生きしてよかった、
いい本に巡りあえてよかったなーと想うことしきりであります。
でも、こうした文章を書くということは結構精力がいりますね。
久し振りに書いた正直な感想です。(笑)

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Posted by ブクログ 2011年12月30日

この本で中国史が断然好きになりました。全6巻の長丁場ですが、読んでる間は登場人物になりきることが出来る数少ない作品だと思います(私の中では・・・)。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

巻数の多い小説ですが、陳瞬臣ファンの私としては、何回読み返しても、飽きません。
通読するのに時間がかかりますが、いにしえの中国の歴史に登場する有名・無名の人物の、政治・思想・賢者・愚者・教え・悟りなど、現代でも通用しますね。
例えば、「酒池肉林」など、人の弱みにつけ込んで、弱体化をはかる政治手法は、...続きを読む秀逸です。
特に、今の日本の政治家達には、自分の政事(まつりごと)を問う「バイブル」として、ぜひ読んで欲しいものです。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

中国好きになった原点。高校時代、中国史はこの本を読むだけで十分だった。
なにより、時代と共に変わっていく登場人物がみんな魅力的だった。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

中国の歴史を分かりやすく説明してくれる小説。
代表的な漢文故事も網羅されとります。
ってもう、これだけ長いと小説じゃないよ。
とりあえず項羽と劉邦がアツい。よんでるとつい主人公に感情移入してしまう。なぜ素性の良い項羽でなくて劉邦が漢王になれたかというのが、必然性をもって理解できた。


ほんとは読ん...続きを読むだのこれと違って全集版なんですが、それに載ってた特別書き下ろし作品山河在り第一回も探偵小説らしく好ましい。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

入手して、一冊の分厚さと巻数に、ちょっと読むのを躊躇していた。
けれど、読み始めると面白い。

昔の伝説の中でしかわからないような人物が、
生き生きと伝わる。

時代の雰囲気も、よく分かるように思える。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

面白いです。中国史を神話の時代から語ってくれます。これを読むと日本の文化がいかに大陸からの文化に影響されてきたかがわかります。分厚い文庫6冊ですが、あっという間に読んでしまった記憶が・・・。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

あくまで「小説」なんで。中国の古代史好きならば、楽しめると思います。「封神演義」から入ってどんどんこっち方面にはまって行くのですよ。楽しいですよ、春秋時代。

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Posted by ブクログ 2018年10月20日

古代中国、特に春秋戦国時代の話を知りたかったので購入。
時代は殷から秦の統一、楚漢戦争の序盤まで。
代表的なエピソードを拾って小説にしてあるので、どれも興味深く読めた。
だが数多ある英雄譚を全て拾うわけにもいかず、後の時代に引用されているような人物が意外と居なかったりする。もっと多くの人物を知りたい...続きを読むとか古代中国を詳しく知りたいと思うなら、別の本で補完するのは必須かと思う。
この本はあくまで小説なので、元の記録から肉付けや脚色をして物語として読みやすくしてある。
それは良い点なのだが、本書を古代中国の入り口にしたのでどこまで史書に書かれていたものなのか、十八史略の時点で追加されたものなのかこの小説で追加されたのかの判断が難しい。既に知っていたエピソードで比較すると、かなり大きく脚色されている気もする。
解説もしっかりされているので、当時の文化や情勢を頭に入れながら読んでいくことが出来る。
これまで興味はあれどよく分かっていなかった春秋戦国時代に、分かりやすく導いてくれた本だと思う。

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Posted by ブクログ 2009年11月05日

古代から13世紀くらいまでの中国の歴史を語った小説。

中国古典は結構好きで読むが、なかなか時代順に1つの小説として取り扱っているものはあんまり読んだことがなかったので、時代背景が整理される気がしていい感じだ。

1巻は秦の中国統一まで。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

長い長い中国の歴史を、要点をおさえつつ、かつ読みやすい物語仕立てで紹介してくれる。三千年を超える(年数は解釈いろいろだろうけど)だけあって登場人物はめまぐるしく入れ替わり、正直、追って行くのは大変だけれど、有名人が多いのでなんとかついていけている。時折、日本語のルーツになっている中国史上のエピソード...続きを読むも、まめ知識的に紹介してくれているのがとても嬉しい。続刊も引き続き読んでいる(さすがに長くて大変)。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

歴史物は、どれも興味深いのですが、
特に中国の歴史物って、
かなり面白いです。

さすが4千年(5千年?)の歴史!

これの1巻が見当たらないんですよね〜。
買いなおしちゃおうかな〜。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

小説だから脚色もあるだろうけれど、中国史好きにはおもしろいシリーズ。

どれも厚めだけど、読みやすい。

1巻は、春秋戦国時代中心。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

歴史書というより、小話のような感があった。まるで古い友人のように語られ情緒溢れる話もあれば、親の仇のようにばっさり切られている話もあった。一貫している部分は、“歴史上の人物”という仰々しさがない点だろうか。ともすれば空想の人物ではなく、身近に感じるのだ。それほど思考や行動が如実に語られてる。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

高校だったか中学だったか忘れたが、布団の中に入って読んだ人生の教科書。読んじゃうともったいないな〜と思って読み控えたこともあったっけな〜♪

もちろん当時はこんな表紙ではなかった!

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

こういう歴史モノ、好きな人とそうでない人があると思いますが、私は最初全巻も読めないだろうなと思っていたのに、以外にわーっと読めました。この巻は春秋時代について。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

いつもベットの隣においてあります。これといってぐっとくるものはないんですが、なぜか、何度も繰り返してよんでしまいます。
この本と読むと、「歴史は繰り返す」というのは本当なんだなぁっと思ってしまう。ちょっと賢くなった気分にもなれますよ。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

就活中に読み始め一ヶ月と少しで全巻制覇。
誰が誰だかわからなくなりましたが、全体を通して中国史の流れを理解できましたし、文が読みやすく面白かったです。

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Posted by ブクログ 2017年12月02日

夏を伝説の国とし、殷の紂王の時代から始まる。この当時はそう考えられていたからやむを得ないか。悪女の第1号、妲己を周の周公旦が育てた!本当!そうであれば稀代の悪女も悲劇の運命。それにしても美女(概して悪女)のオンパレードは凄まじい。ほうじ、夏姫、驪姫、始皇帝の母…。それだけ傾国美女が多いとのことだろう...続きを読む。西施は范蠡が育て、後年は范蠡とともに過ごした!これも驚いたが、実は呉越の話は史記や春秋左伝のような正史には登場せず、呉越春秋などの野史にしか登場しないため、実在人物かどうか不明という。第1巻では秦の始皇帝の全盛時代で終わる。始皇帝がなぜ趙の都邯鄲で生まれ、秦王家とは血の繋がりがないのに、秦王・子楚の子供として育てられ、実の父・呂不韋との関係など実にリアリティがあった。

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Posted by ブクログ 2016年06月11日

中国の古代史が理解できる本。
ややスピードが速く感じるものの、大まかな流れは楽しみながらわかります◎
中国史に興味がある方は是非読んで欲しい小説です。

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Posted by ブクログ 2017年11月05日

新しいカテゴリ追加、こちら方面は、今までまったく興味がなく、知識もない。人物名や国の位置関係など、慣れるまでは、なかなか頭に入らずとまどうが、無視して読み進めても十分楽しめた。文章は小説仕立てなので読みやすい。

1巻は、中国中原に君臨した、神々から秦の始皇帝までと、そのスケールは大きく、登場人物が...続きを読む面白おかしく書かれている。苦労を重ねて、栄華を極めると、人はかならず慢心する。そこに付け入る様に、敵対する者があらわれ、最後には必ず殺される。人の一生はぐるぐるとめぐり、同じことを何度も歴史上は繰り返されるのだった。

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Posted by ブクログ 2009年10月09日

全六巻。
一冊が分厚い。

中国の神話から、モンゴルに支配される元の時代まで
のダイジェスト。
三国志やら史記やら、
それぞれ独立した物語のあらすじを全部読める感じ。

ダイジェストで長いので、
正直もう何があったかは覚えてない。
人とか全然。
でも漠然と時系列は頭に入るので、
今まで読んだ小説の前...続きを読む後関係をつかむことはできる。

文章は本人出てくるタイプ。
けど全くくどくないし、ダイジェスト版という性格上
全然気にならない。

まあ、つまんなくはないけど、
結局覚えきれてないので星3つ。
中国の話を読んだことがなかったら、
これ読んでからだと分かりやすいかも。
まあ。
これ読むのが大変だけど。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

考えてみれば、これが古代中国の小説に転がる原点だった。
高校時代に何巻目かを友達に貸して戻ってきてないな・・・4巻だったかな・・・

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

全6巻、中国の殷時代から梁辺りまでだったかな?が怒涛のように詰め込まれてます。読み応えたっぷりの歴史小説。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

妄想時代…。秦王政はそれまでの国という概念をぶち破った破壊者であり、帝国の創造者でもある中国史上最高の皇帝…だと思うのは私だけでしょうか

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