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Posted by ブクログ
続いていた忠臣蔵も終わり、通常運転に戻ったよう。4話の短編集で、各短編は読切で繋がりは無し。剣での活躍は弱目で、全く登場しない短編も有る。
第一話 路地の女侍
細い路地で左近にぶつかった逃走中の侍は女性。この女性を守る商人風の侍を助けたことから、ある藩の争いに巻き込まれる。
第二話 乱れ普請
甲州藩の作事奉行に採用した文左衛門が、江戸の藩屋敷の改修に呼ばれて巻き込まれる事件。町場で不正の普請を指摘した文左衛門に恨みに思った材木屋が、左近の友人の権八まで巻き込んで罠に嵌める。
偶然にも前回読んだ「拵屋銀次郎」での吉宗の若い時(越前葛野藩)に、左近との出会いも出てくる。
第三話 命喰い
元赤穂藩の浪人の恋の物語。恋人が悪辣な悪人達の餌食にされる。浪人の知り合いとして、岩城道場の泰徳が登場するが、活躍は薄い。
第四話 孝の心
ある藩の若い藩主が家出をして、左近に町歩きの指南を求める。死んだと言われた実母探しの為。祖母に知られ、甲州藩に長逗留する。紆余曲折の結果・・。 人情噺で、左近の出自と併せて、ジーンとさせられる。