アルバイトの面接で名前の「のぶこ」を「モブ子」と聞き間違えられても、「たしかにそうかも」と自分で思ってしまうくらい、脇役でいるほうが落ち着く田中信子、大学2年生。その面接で決まったスーパーでのレジ打ちのアルバイトも、1年ほど続けてやっと少しずつ慣れてきたところ。そして、アルバイトを始めたばかりの頃に困っているところを助けてくれた入江君のことをひっそりと心の中だけで好きでいる。そんな田中さんが入江君と距離を縮めていく様子を、アルバイト先のスーパーや田中さんが通う大学などでの生活と一緒に、大きな事件が起こったりはしないけれど、コツコツと描いているのが本作です。
お話の合間にちょいちょい書き込まれている「モブ子の習性」が、いろいろな場面を的確に表現していて、非常に納得させられます。また、ちょっと多めのモノローグが、田中さんと入江君という主人公2人が初恋に翻弄されながらもいろいろと考えたり悩んだりしている心の中を読者に見せてくれて、自分の初恋を思い出す人も多いのではないでしょうか。
個人的には、アルバイト仲間がみんないい人なのがすごく癒されます。特に、入江君に「誰かの事を考えてニヤニヤしちゃったら それが恋だよ」と言ってくれる金子先輩がいい人過ぎて、イケメンポジションなのにいい人で終わっちゃうのかなぁ…とちょっと心配になったりもしますが、そんな風に優しくてにぎやかな周りの人たちと一緒に、田中さんと入江君の恋の行方を見守りたくなる作品です。
感情タグBEST3
頑張ったね
信子さん頑張ったよね。
私は就活ってしたことなかったから、こんなに大変なのか…って改めて思ったよ。
新卒の子達のそこまでの頑張りを知れて良かった。
これからまた新たな一歩。
がんばれのぶちゃん。
就活
就活の大変さがすごく伝わってきました。周りが内定もらっていく中自分の失敗ばかり、ついつい強い口調になってしまいまた自己嫌悪する信子さんが切なくて泣いてしまいました。同じ年でも入江君は院へ、違う立場ですれ違いそうになるけど、ちゃんと話をして解決していく2人が素敵でした。
就職活動
今回は、就活がメインの回で就職活動をしている人には読んで欲しい巻になってます。かなり丁寧に書いてあるので就職活動が上手くいかない人には励みになると思います。
泣きました~!
就活の話なので、それも信子ちゃんの就活なので、予想はしていました。そして案の定、泣きました。自分が途中まで全く内定が貰えなくてボロ泣きしたのを思い出してしまいました。ちゃんと頑張ってるつもりでも、やることやってないんだと思い知らされる感じがとてもリアルに描かれて胸に迫ります。でも今思うと、何をすべきかなんて分かりっこないですよね。なんとか就職出来たらその後はどうとでもなるけど、それまでのハードルが高く感じられ過ぎて・・。信子ちゃんも自信をなくしてしまいますが、入江君がいてくれて本当に良かった(;_:)入江君をきっかけに、たくさんの支えてくれている人達のことに気付けた信子ちゃん。努力が実り、やっと就活を終えることができました(1巻分なのに長く感じてしまいました)。次巻もとっても楽しみ。
就活と遠距離恋愛
就職活動の難しい中二人で支え合っていて改めていいカップルやなあと思いました。結果的には主人公は地元に就職で卒業後は離れての恋愛になりそうですが、二人のなら大丈夫やと思いますので今後の展開が気になる11巻でした。
入江くんは院へと進むということですが、信子ちゃんは就活をする日々に突入。
周りが内定をもらっていく中…という、話にはよく聞くエピソードを信子ちゃんを通して体感するような気分で、こちらも胃が痛くなりそう。
いちゃいちゃを求めると物足りない巻にはなりますが、見守り支えてくれる、惜しみない入江くんの愛情がとてもあたたかいです。
人生は…
信子さん、就活お疲れさまでした。そして田中信子さん、入江博基さん、進路決定おめでとう。 よかったね! 博基君が落ち込む信子さんを一生懸命支えようとしている姿は思わずホロリ…大切にしようという想いがあふれてすてきでした。
ふたりの未来はまだまだこれからですね。
人生は…汗かきべそかき歩こうよ これからのふたりに バイト仲間のみんなに…信子さんの友人や博基君を慕っていたあの子に エールを送ります。