【感想・ネタバレ】全集 日本の歴史 第14巻 「いのち」と帝国日本のレビュー

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Posted by ブクログ

「いのち」の序列化を主題に明治中期から大正期を扱う。どういう背景から「いのち」は序列化されたのか、どのような抵抗があったのか、戦争や政治・思想・文化に分け入り解明する。現在にまで通じる事象も明かされ価値ある一冊と思うが、この本には限界がある。徹底した弱者視点により、権力の影の部分を極大にして描いている点である。権力の意味を問う時、歴史に向き合う時、これはあまりに不公正と言わざるを得ない。また運動家のナイーブな理想に共感を寄せすぎている点、歴史的事象に対する著者個人の価値判断が強く出てしまっている面がある。

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2020年10月26日

Posted by ブクログ

[ 内容 ]
日清・日露戦争で序列化された人びとの「いのち」。
帝国主義の発展と重みを失う一人ひとりの生命。

[ 目次 ]
はじめに 「いのち」の序列化
第1章 「いのち」と戦争(向田邦子の祖父の体験;日清戦争―文明国への「入学試験」 ほか)
第2章 「いのち」とデモクラシー(川岸きよの米騒動;足尾銅山鉱毒事件―もうひとつの「近代」 ほか)
第3章 「いのち」とアジア(霧社に立つ;韓国併合― 植民地帝国へ ほか)

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[ おすすめ度 ]

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2010年08月03日

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