30歳独身男。香川出身で東京在住。実家はうどん屋で、現職はウェブデザイナー。
出身や境遇は違えど、主人公の宗太のように、都会に憧れて、上京して早数年なんて人は、星の数ほどいるんじゃないかと思う。実家近くのスーパーで、子連れの同級生に偶然出会ったりして、いろいろと考えさせられるなんてこともよくある話だ。
自分と重なる部分も多く、親近感を感じずにはいられない本作は、親の葬式を済ませて、空の実家に戻ってきた宗太が、うどん釜の中で眠りこける不思議な子どもと出会ったことで、何も無いと思っていたはずの故郷で、何かを見つける心温まるストーリー。
しかも、宗太が出会ったのは、うどんとかえるが大好きで、耳としっぽがある男の子っていう…!?この冬、ほんわかした2人の日常を温かく見守ってみてはいかがでしょうか?(書店員・新星)
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泣いた
久しぶりに漫画で泣きました。
化け狸だなんてありえないのに……
ポコの愛しさに、抱き締めたときの幸福感に、それを喪ったときの悲しさに、ホロホロ泣けて……
最後に戻ってきたりせんのかな?と少し期待したけど、側にいないことを乗り越えて行く話でまとまってて、もう一度切なくなってホロホロ…
よい、漫画に出会えました。
マンガだから、悲しくない結末にしても良いんだろうけど。ポコちゃんが現れた意味というものがちゃんとあって、狸であるポコちゃんが人間としてそーたの側にいる理由があって。最終巻は泣きました。泣くよね。そーたの気持ちを思うと、胸が痛い。でも、くらげバンヂで番外編『八栗』を読んで、これで良かったんだと思ったよ。ポコちゃんは、ずっとそーたの側にいる。
嗚咽と涙が止まりませんでした。
こんなにも温かい作品に出会えて本当によかったです。読み終わった後もきっとこれからも物語は続いていくという余韻が涙と一緒に止まりませんでした。