サッカー日本代表の試合を見て、「長友と本田だけ、なんか違う」と思ったこと、ありませんか?または一昔前の日本代表を見て、「中田英寿だけ、なんか違う」と思ったことは?
フットボールネーションには、その「なんか」の理由がきっちり描かれています。
あくまで科学的に、なぜ日本のサッカーは世界のトップレベルではないのか、その原因はどこにあるのかを描いており、とんでもないスーパープレーや努力・友情を描くこれまでのサッカーマンガとは一線を画した内容に目から鱗です。
ドラマチックな試合展開、エキサイティングなスーパープレー、個性的なキャラが描かれているわけではありませんが、「科学的に」サッカーを読み解くことに興味がある方は、必読です。
このマンガをきっかけに、歩き方一つとっても「あの人、なんか違う」と思われることがあるかも!?
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
加熱していく決勝戦
今回の指南は『肩甲骨と腕の使い方』…上半身を正しく使えれば、下半身、キックのパワーも増す。言われてみればなるほどと納得するのですが、物理で説明してくるあたりがこの作品らしいところ。
『立甲』とはまた初耳の言葉が出てきました。毎回知見が広がります。
巻を重ねるにつれ、サッカーは脚だけでやるスポーツではないことが立証されていくよう。巻末の対談も興味深いです。
一方の決勝戦は、47番筧の投入により一ノ瀬がFWとしての才能を発揮。これまでとは打って変わって間宮にも強気のアピール。接戦の末に決着は延長戦へ。
東クルは「記憶」と「記録」に残らなければ存在意義がないチーム。つまり勝つしかない。厳しいけれど現実的な台詞が盛り上げてくれます。
そして東クル初の円陣から、ついにTIPSの「P」を手に入れた沖。
本気を見せ始めた一ノ瀬との、これからが真のライバル対決でしょうか。次巻に期待が高まります!
分析的な漫画
言葉で表現するならフットボールを科学する漫画という感じでしょうか?
今までのサッカー漫画(スポーツ漫画)とは異なるから勉強になるし、ヨーロッパサッカーを観てると自身の視点が変わった印象がある。