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Posted by ブクログ
好きな作品だ。
とりあえず、1~3巻までを読み終わったので、そこまでの感想を。
40前、独身、東京から故郷に帰ってきたヨリ。
イケメン、T大卒、精神科医の美人妻を持つ真木。
2人共魅力に溢れている。
だからこそ、この作品にぐんぐん引き寄せられる。
ヨリは、どことなく孤独で、けれどそれぐらいの寂しさをなんとかできる年齢になっている。
自分の好きなものもわかっている。
今以上を望むのではなくて、これから静かに暮らしていくことを望んでいる。
この故郷で静かに老いていく。
本が好きで、その方面の能力には長けている。
けれど、それを誇示するでもなくて。
真木もまた、孤独である。
お金もある。地位もある。立場もある。
執筆した本も人気で、医者としての評価も高い。
ただ、ズレている。変人である。
中学の時にいじめられており、その時ヨリに激しく恋をする。
その感情を忘れられず、大人になる。
いや、その感情を中心として生きていく。
だから、結婚もする。政略結婚。
ヨリと結婚できないなら、再会できることがないなら、
父親を救うために自分を犠牲にする。
「人生のほとんどをヨリさんを愛したこと冥土の土産にするのです」
ヨリから成り立つ人生なのだ。
だからヨリも真木に惹かれる。
ただ、不倫、自分が傷つくこと、裏切られることを恐れ
自分が真木を好きだということをごまかし続けようとする。
歳をとるにつれ、
「好き」だけでは行動できない。
多くのシガラミが二人をそれぞれに絡め取る。
真木は少女漫画の登場人物だから
女性が描く男性の理想像なのかもしれない。
こんな一途な男性はきっといない。
だからこそ、とっても惹かれる。
ヨリはどこかにいそうな、
多くの女性が共感する感情を持つのではないだろうか。
大人の少女漫画。
フィクションとわかってはいても
現実的ないくつもの部分でありそうと思ってしまい、
それが故にとっぷりとこの世界へ入り込んでしまう。
Posted by ブクログ
1、2巻は前作に似てる感があって残念だなあとおもって読んでいましたが、3巻面白かった。
個人的には仮病を使った回、萌えでした。
最後ハッピーになる気がしない、出口が無い感じなのに、読むのをやめられません。西先生どうやって最後まとめるのか楽しみです。
二人の男
東京から地元に戻って来て数年の岩谷ヨリは図書館で働くアラフォー女性。
穏やかなプチ老後を過ごすつもりの彼女に年の離れた妹が押しかけて来たり、中学時代の同級生の男と肉体関係を持つことになったりと波風立たない日々とはかけ離れた毎日を過ごしている。
元同級生の真木誠はヨリに執着するあまりに彼女に瓜二つな女性と結婚していた。
しかし妻をそんなに愛していない事や妻も不倫していることからヨリに猛アタックしている。
悩んだ末にファッションを変えたヨリは割り切った不倫関係を真木と持つ事を決断。
カフェやホテルで定期的に密会することになった。
それだけではなく中学の担任を偲ぶ会で一晩過ごしたり、彼が密会のために知り合いから家を借りたりとどんどん進んでいく。
しかしヨリは仕事で知り合った新聞社の川原洋一郎ともいい雰囲気になっていた。
仕事の関係で東京に行った時に同じく東京に出張中だった彼と偶然会ったヨリは彼と居酒屋で飲みその後彼に誘われ短期契約している部屋に行き関係を持つ。
そして一晩明けた後川原からプロポーズをされ自分は自由なのだと涙するのだった。
川原さんがすごく好感の持てる人なだけに今後どうなるのか楽しみ。
Posted by ブクログ
真木はうまいねぇwうちだったらコロっといっちゃうかもwww
まぁ結婚してるってのがやっぱりネックだけれども。
ヨリの返事が気になる。
Posted by ブクログ
「あなたには自己の認知について歪みがある」。
あなたには言われたくないな、真木誠。
はたして,自己の認知に歪みがないヒトなどいるのだろうか。
自己評価高くしすぎて痛い目にあうくらいなら自己評価の低さゆえの不当な扱いを許すほうがましなんじゃなかろうか。などとつらつら考えてしまう。
もはや、精神科医でも司書でもなんでもいいけど、「誠」と「より」でなければイヤだなっていうくらいこの話にこの二人はぴったりだ。
まさに「より」と「誠」(笑)
「難しいんですね。結婚がこんなに個人を絡めとるものだとは 結婚するまで知りませんでした 財産 扶養 相続 貞操 まで オールインワンで 部分的にも一方的にも解約ができない」
誠が父親に話すこのセリフこそが 結婚生活の最大の悩み。
モラルとインモラル。結婚と不倫。夫と妻。彼と彼女。どれについても深く深く考えちゃうな。
そういう年頃なのかもしれないけれど、そう、アタシが。
Posted by ブクログ
登場人物それぞれの結婚観が見えてくる。結婚に対するそれぞれの姿勢も見えてくる。相変わらずヨリを翻弄する真木の読めない行動がいい。最初はなんやこの人と思っていたけどこの巻ではヨリ同様慣れてきたのか、かわいらしいとまで思えるようになった。ヨリの真木に対する気持ちの変化はいまいちよくわからないけれど、なんなのだろう?心を許したくないのに、安心してしまうのがいやなのかな?
登場人物の絡み具合が面白い。中崎が狭い町なのか、世間が狭いのか、はたまたそういう「運命」なのか。なんにしろ、話の動かし方がうまい。まーわたしはそんな偉そうなこと言えるような奴じゃないけど!なんかそんな気がする。
あ、あと今回新たに登場したヨリの同級生が好きです。円熟した大人の女性って感じ。酸いも甘いも知り尽くした、みたいな。大人っぽくって、うっとりしちゃう。
Posted by ブクログ
ヨリと真木の背景がじわじわ見えてきた3巻目。2人ともねじれた環境の中にいたんだろうな、とは思っていたけれど・・・。
ヨリの自尊心が人並みにならないことには何を選択するにせよ、まっとうな幸せを得るのは難しそうだな、という印象。
それぞれ「結婚」に絡めとられ苦しむ中、新川さんが大人で安心した。結婚に正解はなさそうです。
Posted by ブクログ
男性が隣で寝て、包み込んでくれる安心に対する不安。
行ってはならぬ方だというのに、流れてしまう弱さ。
自己評価が低い"振り"のプライドの高さ。
似て非なる者として、2巻まではここまで引き込まれるとは思いもしなかった。
自分で選び取ってる"つもり"って、イタイなぁ。。。
昔の経緯がどうであれ。
他人と契約を交わした真木さんはやっぱりズルいと思うのだけれども。
そこに愛情があろうとも、安心があろうとも。
納得いかないなぁ。。。
謎
なんで39歳のヨリがこんなにモテるんでしょうかねw
河原さんもあからさまに当て馬なのがわかってるし。
高齢独身女性向けのファンタジーなんでしょうか。