【感想・ネタバレ】こちら葛飾区亀有公園前派出所 82のレビュー

1976年から2016年まで、40年ものあいだ週刊少年ジャンプで連載されていた「こち亀」。
なんとこの間1度も休載していないというのだから驚きです。
時事ネタや雑学、生きていくうえで大切なノリと勢いは、両さんに教えてもらったような気がします。
スカイツリーの建設についてのエピソード(174巻1話)など、今となっては歴史的に価値のある話を読むことができるのもこち亀の魅力です。
東武伊勢崎線のホームから、少しずつ高くなっていくスカイツリーを眺めていたことを思い出します。生活や思い出の中に両さんを感じるポイントがあると嬉しい。

全200巻と膨大なボリュームを誇る本作ですが、どこから読んでも面白いのがいいところ。自分だけのお気に入りの1冊を探してみるのも良いのではないでしょうか。
私のお勧めは「光の球場!の巻」を収録した82巻。

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両さんのビジネスセンスさえてる

このコミックスの中に、両さんが もんじゃ焼き屋(駄菓子屋)の店頭でおにぎりショップを開くという話があります。

このとき、両さんの顧客の行動の分析はびっくりするほど鋭いです。いわく、

ここは駅から離れているが、工場が近くにあり、ランチで皆苦労しているはずだ。

であるがゆえに、もんじゃ焼き屋の目の前にあるハンバーガーショップは売れている。

そこで両さんは、さまざまな種類のおにぎりの販売を皮切りに、

タイ焼き型おむすび製造機を開発、投入、

自分でおにぎりを作るセット

や、

2か月間保つ冷凍おにぎり

といった斬新なランナップを次から次へと投入し、おにぎりショップを繁盛させていきます。

それを目の前で見ていたハンバーガーショップの店長は、

まずは自店でもおにぎりを売り始めます。しかしかなわないと見るや、

うどん、おでん、ドーナツなど手広く売り始め(いわゆる競争戦略、多角化というやつですね)

しまいに自分自身を見失って、

ロレックス、ゲームソフト、ラーメン、ビデオテープなど

手当たり次第に製品をふやしていきます。

このときの両さんの洞察も慧眼です。

「タコのように手を広げると自滅する恐れがある。

ファーストフードの原点はおにぎりにある。

うちはおにぎり一本でいい」

で、ここがギャグマンガこち亀の真骨頂なのですが、

いろいろ手広くやったにもかかわらず、両さんについにかなわなかったのでしょう、

目の前のハンバーガーショップはつぶれて、最終的に

駐車場になってしまいます……。

何十年か前に、最初に読んだときは、腹の皮がよじれるほど笑いましたが、

これ、まじめな話、いまでも現実に見かけませんか?

なんでまた、スポーツジムがジーンズ売っているの?

それとは逆に、なんでまた、紳士服のメーカがジムを経営しているの?

街中歩いていて、「え??」と戸惑う瞬間、ありませんか?

餅は餅屋に任せればいいのに、なぜ、ラーメン屋が餅を売ろうとするのでしょうか?

#笑える

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2021年11月27日

Posted by ブクログ

今更ですが、「こち亀」は面白いです。登場人物の個性の強さも、1話1話の話の展開も、よくネタが尽きないなあと読んでいて常に唸らされます。僕のドンピシャこち亀時代はだいたい60巻くらいから100巻くらいまでなのですが、特にその辺りの巻は繰り返し読んだものです(今もたまに読み返しますが)。

今年は連載30周年で、また再び盛り上がりを見せていますよね。4年おきに登場する日暮さんが、すでにレアキャラでなくなっているところがすごいです。

0
2009年10月04日

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