【感想・ネタバレ】炎の蜃気楼 邂逅編 真皓き残響9 仕返換生のレビュー

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納得出来るかどうか

レビュー題名にした、その一言に尽きると思います。直江と対峙した彼の人は、自分の生き様の最期を納得出来なかったのだろうな。直江も悩みに悩んで、腹を据えた覚悟が、結果彼を救った。言葉というのは命が、力が、宿るんでしょうね。伝えたい、勇気づけたい、理解して欲しい、届ける言葉に入ろんな想いが篭もりますが、そんな気持ちをぎゅっと詰めたような後半二編だったと思います。

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2022年01月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『亡霊双六』
双六に翻弄される色部さんのお話。いつも冷静でブレない色部さんが、途中ちょっぴり欲に流されそうになったりする様子が新鮮だった。

最後の「やはり貴殿でよかったと思うぞ。景虎殿」って台詞がすごく素敵。

『紅衣観音』
景虎さまと直江が一緒にいるとやっぱりしっくりきますねー。
朝帰りした景虎さまの色香に戸惑う直江はやっぱり直江でこっちがニヤニヤしちゃったよ。
それは嫉妬というやつでは…?

『仕返換生』
まさか宿体の主が怨霊化してたなんて!
換生で追い出した宿主と対峙することになるなんて!
予想外の展開でした。
こんなことも起き得るんだね!

どうやって九郎左衛門と向き合うのか、どう折り合いをつけるのか、とてもどきどきしながら読みました。
そして最後にはまんまと泣かされました。
好きです、このお話。

信仰に疑う心が生じると、これまでの人生を根底から覆されることになるんですね。
信じる心は強いけれど、同時にとても脆いものなんだなあ。

死んでも心残りのために成仏もできず、本来なら見なくてもいい世界を見なければならないのってすごく残酷。
夜叉衆も、九郎左衛門も。

極楽浄土って、本当にあるんでしょうか。
それこそ、死んだ人にしか分からない…ですね。

九郎左衛門の記憶に飲まれそうになりながらも、宿体を失うかもしれない危機にさらされながらも、最後には身体を受け渡す覚悟を決めて九郎左衛門と対峙した直江が、とってもかっこよかったです。

やっぱ直江、いい男!
景虎さまが惚れるのも無理ない!←

直江の窮地にブチ切れてあの猩々をめっためたに打ちのめす景虎さまに痺れ、同じくブチ切れて景虎様を呼び捨てにして罵倒する直江に驚愕しました。
まさかまさか、でした。びっくり。

いつの間にか『長秀』『景虎』呼びの2人、もうすっかり長秀のことを年配者だからって敬う気はさらっさらない景虎さま、すてき。

ここにきて夜叉衆の距離が今までよりも近付いた気がして、読みながら嬉しかったです。
テーマはものすごく重かったけれど…。

ここを乗り越えた直江の今後に注目。

そして框一族しつこいなあ…!!

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2014年08月09日

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