【感想・ネタバレ】チェーザレ(3) 破壊の創造者のレビュー

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イタリア半島の縮図

大学がイタリア半島と縮図として描かれていたりするのかな。
闘牛風シーンやマキャベリとの接触も興味深いですが、個人的にはミゲルがとても気になります。

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2022年06月03日

Posted by ブクログ

借りたもの。
ドミニコ修道会の怪僧・サヴォナローラの台頭。
そして大学の学生団の派閥争いがそのままルネサンスの縮図となっている。フランス団が幅をきかせはじめている。「フィレンツェの軍事力が脆弱なせい」という台詞は、国防において軍隊の重要性――それを持たず傭兵で賄っていたが故に独立した立場が不安定な商業都市国家であるフィレンツェ――を浮き彫りにする。
ニッコロ(マキャヴェリ)が指摘する、共和制の人間であるアンジェロと君主制の人間であるチェーザレ…相いれない立場の二人が語る互いの正論は、民衆の視点だったという言葉に、国を動かす人間が求められている姿勢を垣間見る。
アンリに純粋に否を説くアンジェロ。
その後に発生するアンジェロ、チェーザレ達とアンリの追いかけっこ(笑)に抱腹絶倒。
その後のシリアスな展開にも唸らせられるけれど…
イベリア半島のレコンキスタが世界や後世に及ぼした負の遺産は数多あれど、あの時スペインが優れたものに触れ「学んだ」のは事実。
中世の価値観を一蹴し、現実的(現代的)なものの見方をするチェーザレに魅了される。
そして釘を刺すように「あれに傾倒すればするほど――」「おまえはいずれチェーザレに失望する」と最後のページは締めくくられる。上手い。

解説には、今回でてきたピサをはじめとする建築物とその写真を合わせた解説つき!

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2022年04月08日

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マキャベリ登場

現代でも大変に有名な政治&人間学に関する本を書いたマキャベリが登場する。早熟な政治的天才であるチェーザレとのやり取りがなかなかに面白い。外交 政治に関しては、現代でも参考にすべきことは多いが、キリスト教に関することが大変に重要な位置を占めているところが要注意である。華麗な絵柄はこの巻でも当然健在である。

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2022年02月16日

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KiKi が歴史上の人物の中でもっとも魅了されている男がチェーザレ・ボルジアであることは以前にもお話しましたが、同時に興味がありつつもまったくその正体が見えない男で、魅力的なのかどうかの評価さえできない人物の1人がチェーザレの腹心・ドン・ミケロット(漫画上のミゲル)です。  いわゆる「暗殺者」という形以外でドン・ミケロットについて触れた日本語の作品を KiKi は見たことがありません。  そういう意味で、この漫画でのミゲルの人物設定には非常に興味を覚えます。  チェーザレの影に常に寄り添い、ダークサイドの仕事を粛々とこなしていく人物。  そんな彼が「ユダヤ」という出自を持ち、あのキリスト教絶対の世界の中で改宗を拒み、チェーザレの傍にいるというその一点でのみ有形・無形の迫害からの解放を見出すことができると感じられるという立場の設定。  これは深いなぁと。  と同時にこれは惣領氏の創作なのかもしれないけれど、こうであって欲しいなぁと KiKi に思わせる説得力を感じます。

(全文はブログにて)

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2010年09月12日

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ニッコロ・マキャベリが、ピサ大学の神学部の学生で登場します。ロレンツォ・デ・メディチがピサへ放った諜報員?チェーザレは、フランス団アンリと大乱闘。学生らしい(?)大騒ぎです。

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2010年04月30日

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相変わらず素晴らしい。
チェーザレの生涯は伝奇小説などで知っているので、アンジェロが物語の中でどんな役割を果たしていくのか、楽しみです。

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2009年10月04日

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情報収集が困難な時代にあって、各地方のエリートが集まる大学は、各地域の特色、情勢を体感、収集するには有益な場所であったのか。

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2022年02月28日

Posted by ブクログ

ただただチェーザレがかっこいい。アンリとの戦いで「人種が違おうが信仰が違おうが優れたものは優れているのだ 学んで何が悪い。」というセリフが痺れる。あいかわらず、アンジェロがいいコントラストを生んでいる。

そしてついにマキァヴェッリ登場。

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2022年01月16日

Posted by ブクログ

第3巻。ドメニコ会のマキャヴェッリ、フランス団アンリ対スペイン団チェーザレ、ピサの街での工場建設計画。

フィレンツェの実質的支配者ロレンツォが病床に就いたことから、フィレンツェに陰りが生じ始めます。
イスラム勢力による侵略は学習でもあり文化の融合となったと寛容さを持つチェーザレと、対抗組織は蛮族と呼び徹底的に敵視・排除しようとする強硬派のアンリの関係は、現代でも対立の火種を生む普遍のきっかけだなと思います。

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2016年01月22日

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正直、雑誌の連載はよみ飛ばしてしまう。
だが、単行本でじっくりと読むと、止まらなくなる。

アンジェロという架空の人物の視点で語らせることで、物語によりのめりこみ易くなっている。

ついつい時間を忘れる、危険な漫画。

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2012年03月17日

Posted by ブクログ

チェーザレを取り巻く人物が優秀すぎるため、アンリのバカさがえらく強調されているように感じる。
ジョヴァンニも初期に比べると小者臭が強くなった。
マキャヴェッリもこの時代の人だったんですねぇ。

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2010年08月15日

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ニッコロ(マキャベリ)登場の第三巻

アンリ(フランス団)VSチェーザレの闘牛シーン(?)はあんなに頁を割いて描く必要があるのか…と、思ったけど漫画的には美味しいシーン(チェーザレカッコいい!!)

この巻はニッコロ視点の解説が入るのもあってか、チェーザレが如何にお坊ちゃまで我侭っ子なのか(育ちのせいで当然なんだけど)という部分が描かれていて、これまでのヒーローチェーザレではない側面が見えてきて歴史物として面白くなってきました。
(正直、漫画的には2巻までのほうがチェーザレカッコいい!って、ミーハー視点で読めた方が面白いといえば面白いのですけど。)
アンジェロのチェーザレへの陶酔もここがピークになるのかな。

巻末に時代の解説と現在の建物の写真と絵が比較解説されているのですが。こんなに綿密に考察を加えて描かれているとは!全然分かってなくて、なんとなくで読んでて申し訳ないわ。凄い!
それで、なんでフィオレンティーナはみんな帽子かぶっているんだろうなぁ

それにつけても、ジョヴァバンニ閣下がこんな可愛いキャラになるとは…いい意味で予想外だ。
ロベルトも素直でイイヤツだし。

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2009年10月07日

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闘牛。
文化がぶつかって成長する。レコンキスタも十字軍も。(あれ?キリスト教徒しか成長してないような)
白くて弱いマキァヴェッリ登場!
男殺しチェーザレ

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

再びチェーザレ。だんだんと悪人ぽくなるチェーザレですが、やはりカッコいいものですね。イタリア史ってすごいなー。

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2009年10月04日

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「自由は人の心の中にあるのですね!」
中世にこんなことを言える人がいたのだろうか。それはとても幸せなことだ。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

個人的に惣領さんに贔屓目だというのもありますが(高校のOBなので)
この本は文句無しに面白い。
惣領さんの漫画は多分ほぼ全部読んでますが、コレはかなりオススメ。
いままで少女漫画で描かれてましたがこれは青年誌です。
あ、EASも青年誌か。あれも面白かった。
チェーザレ=ボルジアは歴史上の人物でかなり興味のある人物なので、
惣領さんに料理されるのが非常に嬉しいです。
本の装丁も無駄がなく帯にだけイラストが印刷されています。
外すと白地に黒い文字だけってのもオシャレで良い。

内容も、変に創作されてなくしっかり描かれており当時の歴史上の人物が次々に出て来ます。
2巻にはダヴィンチ、3巻には現代政治学の祖マキャヴェッリ登場。
ダヴィンチとチェーザレのやりとりはかなり興味をそそられました。
今作の帯の女性はまだ出て来てませんが、チェーザレの妹のルクレッツァでしょうか?
早く彼女が見たいところです。
兄の為に政略結婚を4度(3回だっけ?)も強いられる悲劇のヒロインです。

主人公?のアンジェロがかなり好きです。
天然ボケですよね。
ミゲルの立ち位置もかなり興味深い。
数々の漫画に描かれているチェーザレですが、
この漫画だけは後世にまで持っておきたいと思わせてくれる漫画です。
早く晩年の彼のお話が読みたい所です。
興味がお有りの方は是非お読みくださいまし。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

『フランス人はイスラムの侵攻に屈しなかったことを自負する熱烈なキリスト教信者』
『キリスト教信者以外の人間は全て邪教』
うーむ、歴史とはまさに過去・現在・未来の対話、考え込まざるを得ないなぁ、、、

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2015年01月25日

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