【感想・ネタバレ】チェーザレ(1) 破壊の創造者のレビュー

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Posted by ブクログ

借りたもの。
とにかく徹底した中世ルネサンス描写に息をのむ。神は細部に宿るのか……!
当時のフィレンツェ――フィオレンティーナ――の街並み、雰囲気が繊細に描写されていて、フィレンツェに行った事がある人は、読んでいて街並みを鮮やかに想起させられるのではないだろうか。
天井まで細かに描かれ、本当にその空間を歩いているようだった。
また、馬の描写がとても美しく…それはルネサンスを象徴するレオナルド――彼がよく描写した対象であり、素描や未完成の作品が多くあること――を想起させる。
今、競馬に多いサラブレッドとは異なる、胴が長めのアンダルシア馬は当時の軍馬。
食事のシーンではナイフと二股フォークの置き方が現在のテーブルマナーとは異なることに驚いたり。
大学内での学生団からも、当時のフィレンツェの世相が垣間見える。スペイン、フランス勢力に挟まれたフィレンツェという都市国家の立場が見えてくる。
そしてフィレンツェの中でもドミニコ修道会という存在があり、三つ巴の様相を呈している。
ロドリーゴという怪物(俗物教皇)、ローヴェレという猛獣(軍人教皇)、サヴォナローラという妖怪(狂信者)…言い得て妙。
最後は花の街と讃えられたフィレンツェの貧民街……地獄を垣間見る。

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2022年04月05日

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チェーザレ・ボルジアなんて渋い題材をなぜ漫画に?と思ったら、1996年、1997年に宝塚歌劇団が舞台化してたのね。ルネサンス期のローマだのメディチ家だの枢機卿の子だの、読んでみると面白い題材だものね。

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2018年02月09日

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圧倒的画力で魅せられる、
イタリア、ピサを舞台に展開する、
チェーザレ・ボルジアの物語。

それぞれの個性が丁寧に描かれつつ、
全体のバランスが保たれていて、
かつユーモアのエッセンスも含まれているのは、
惣領冬実らしい。

歴史好きにはたまらない。

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2014年03月15日

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緻密で綺麗な絵に感動しました。人物も背景も美しい。実際の歴史的な要素も含まれていて、面白かったです。

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2023年10月20日

購入済み

次の展開が気になる

表紙の見た目の印象から本格的な歴史マンガだろうとは思ってましましたが、それだけではなく読み始めからどんどん次の展開が気になるストーリー性もあって、チェザーレが主人公の単なる伝記ものではなかったことも含め、いろいろ予想外でした。

#深い #カッコいい #タメになる

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2022年09月28日

購入済み

面白い!

誠実な史実理解に基づいたアンジェロ目線でのストーリー展開が丁寧な画で描かれていて、面白い!
ボルジア家のスキャンダラスな側面が強調された流れじゃないのもいいです。

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2022年05月29日

購入済み

チェザーレ

チェザーレボルジアの話なので購入しました。絵もきれいです。建物や衣装まで描きこんであります。中世イタリアの詳しい情報も巻末にあり大変勉強になります。

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2020年12月09日

購入済み

読み応えあり。

読み応えあり。
塩野七生さんのルネサンスものの小説でイメージしていたものが具体的な形になった感じ。
しかも、ルネサンス期のイタリアの街を描いた絵がとてもきれいで真に迫っている。

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2020年06月05日

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作画の美しさ、登場人物の魅力、物語の巧みさ全てがそろったお気に入りの漫画のひとつ。完結した際には永久保存決定でしょう。

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2015年02月07日

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雑誌の紹介で気になっていたところ、友だちの勧めもあって、読み始めました。
友だちの警告どおり、読み始めたらなかなか止まれません。

主人公は、マキャベリの「君主論」に登場するチェーザレ・ボルジア。
緻密な時代考証を基礎としつつ、華麗さと悪魔性に満ちた世界が繰り広げられています。

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2012年11月01日

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この時期のヨーロッパ最大に権力を誇った男が 落ちぶれて最後には一傭兵として戦死したと言う話に惹かれて読み始めました 最後まで戦士としての己に拘った男の物語をどう読ませてもらえるか コレからが楽しみなコミックです

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2012年07月02日

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以前に塩野七生先生のチェーザレを読んで日本の歴史上の人物で言えば織田信長?か伊達政宗か?といった感じで女子高生が好きになりそうなキャラクターだな?ちょっと惹かれるぜ☆と思っていた矢先に惣領冬実先生が漫画化ということで飛び付きました。ルネッサンス期のイタリアの歴史上の有名人のあんな方、こんな方も登場し、その豪華なキャストはさながら古き良きハリウッド映画を見ているような気分です。魅力的な登場人物達の物語の行方が気になり、次巻が待ち遠しくてたまりません。せめて一年に一冊出てくれると嬉しいのですが惣領先生の史実に忠実な職人仕事を堪能させていただくためにはやむなしです。今はただ、うっかり深夜のアニメやくだらない映画化など絶対にされないよう祈っています。

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2012年05月31日

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面白い!名前の聞いたことがある人がいろいろと出で来る中世のイタリアの話。たまたまWOWOWでもボルジア家のドラマやってるので合わせて見てます。

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2012年05月19日

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9巻まで読みました。
チェーザレを通してルネサンスのイタリアを見る。宗教、政治、身分、人種、いろんなことがからみあって時代が進んでいく様に震えます。

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2012年05月06日

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初めて読んだ時は「なんか人とか派閥の名前出てきすぎてよくわかんない!」と思いましたが、世界史の中世ヨーロッパあたりを勉強した後で読みかえしたら、ものすごく面白く感じました
勉強の息抜きにオススメです

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2012年04月27日

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面白い。
勉強になる。

そしてとにかく絵が美しい。
チェーザレの画集出してくれないかな。

この漫画だけは「早く新刊出して」なんて言えない。
それくらい綿密に下調べされてるし当時の時代背景も細やかに描かれてる。

惣領さんどうか最後まで描き上げてください。

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2012年03月28日

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自分の人生の中で一番美しい漫画。
丁寧に描写される当時の世界観は筆舌に尽くし難い。

カノッサの屈辱のくだりは特に素晴らしく、人間が織り成す壮大なドラマはまだまだ続くがこれからが見もの。

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2012年03月20日

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チェーザレ・ボルジアやメディチ家のついてあんまり知識がなかった(君主論のモデルだな、くらい)のと、頭の中でイメージが結ばない(名前が覚えにくい、500年前のイタリアの文化風習やキリスト教への理解が足りない)ので、この漫画を読み進めていくと、1巻の主人公目線のアンジェロと一緒に理解がクリアになってゆく。今のところ、アンジェロの強力な素朴さと好奇心を見習いたいという感想。

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2022年01月14日

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知的好奇心を満たしてくれそう。芸術家肌で世俗に疎いアンジェロに説明していく形で物語が進んでいくので、中世ヨーロッパの時代背景や人間関係が分かりやすい。

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2023年04月03日

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13巻で完結。考証に凝りすぎるくらい凝っていて読み応えがあるマンがなのだが、ストーリー的には投げ出したようなところで終えざるを得なかったことが残念。

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2022年03月21日

購入済み

とにかく絵が丁寧できれい。
地域の違うところから集まった人物たちの特色がそれぞれにでていて興味深い。

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2022年02月28日

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ヘタレに見えて潜在能力がある準主役。チェーザレが一目おいてるし、だんだん彼に感化されていく姿も良い…

スペイン衣装がカッコいい…

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2017年03月28日

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第1巻。中世イタリアのルネサンス期を生きたチェーザレ・ボルジアの生涯。
世界史には疎く、塩野七生さんが彼に関する本を書いてるなー程度の知識で読み始めましたがすごく面白いです。フィレンツェ出身の学生アンジェロの視点から、
サピエンツァ大学ピサ校の学生団の特色とその間で起こっている派閥争いが浮き彫りになります。

16歳の美しく堂々としたチェーザレ。精巧に描かれた惣領冬実さんの絵柄に惹かれながら、先が楽しみでなりません。

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2016年01月19日

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チェーザレ・ボルジア、全く知らなかったす。ダヴィンチはいわずもがな、メディチとかも名前くらいは聞いたことあったけど、正直、主人公のことは…あらためて知らないことが多すぎて、情けない気分になったりはするけど、裏を返せば、まだまだ未知の世界が広がってるってポジティブに考えたりして。漫画自体は、ちょっと表情が乏しい感じがするけど、背景も含めて丁寧に描かれてて、物語の展開させ方は良い感じ。とりあえず3巻まで読んだけど、この先の展開も気になります。

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2013年12月13日

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<「カエサル」という名を持つ男。>

新聞広告で知り、書評で興味を持ったコミック。
チェーザレ・ボルジアを描いた作品である。チェーザレはラテン語ではカエサル。古代ローマ帝国の礎を築いた英雄と同じ名を持つ男は、その偉大さもまた受け継ぐのか。
ルネサンス期の壮大なドラマが美麗な絵で繰り広げられる。

分が知ったのは最近なのだが、1巻刊行は2006年、すでに10巻まで出ている。
「破壊の創造者」というパンチの効いたサブタイトルがよい。
1巻では、石工の家に生まれた学業優秀な青年・アンジェロが狂言回しとなり、この時代のピサの大学へと読者を誘う。
この巻は導入で説明的セリフも多い。
出身地ごとに形成される学生団、メディチ家やボルジア家等の名家同士のつながりや確執、都市における貧富の差など。アンジェロという世情に疎い(純真であるが、ある意味、天然で空気を読まない)若者を配したことで、この時代に馴染みのない読者も同じ視線で新しい世界にすっと入り込んでいける。

さまざま興味深い話が出てくるが、非常におもしろかったのは馬の種の話である。
フランスの学生団が乗りこなすのはデストリエールと呼ばれる種。体格がよく、従順である。重装騎兵の重量を支える体力がある。対して、スペインのチェーザレが乗るのはアンダルシアン。アラブの競走馬とスペインの土着馬の混血のこの種は、細身で気性も荒く、乗りこなしやすい馬ではない。だが、その速さと闘争心は、大きな強みとなりうる。

地域や宗教を異とする各勢力が反目し、絡み合う予兆を感じさせる展開。
2巻以降も少し、追ってみようと思う。


*関連書↓も出ているようだ。
『チェーザレ・ボルジアを知っていますか?』(講談社)

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2013年11月04日

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面白い。チェーザレは独裁者でよい印象がないはずなのに、とても魅力的。続きが気になる。地味な表紙からは想像もできないくらい深く面白い作品。

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2012年11月23日

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ハネムーンで寄るフィレンツェの予習も兼ねて読んでみた。絵が恐ろしく緻密で内容もかなり面白い…んだけど人や都市の関係が複雑に入り組んでてさらっとは読めない。相関図書いてやっとわかった(笑)

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2012年09月23日

Posted by ブクログ

チェーザレボルジア

イメージは高校生の時読んだ、渋澤龍彦などの本の影響で、「悪徳・背徳の華」と言う感じだったけど…

なんだかイメージがいい感じで覆されました。

天然で純粋なアンジェロとの関係は『BananaFish』の
アッシュと英二の関係を彷彿とさせました。

先が長そうですが、何度も読み返して新刊を待っています。そんなコミックは久しぶり。

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2012年09月15日

Posted by ブクログ

読んで下さい。兎に角読んでみてください。

1度目はストーリー。
2度目は絵の細部。
3度目は・・・・・

宗教に興味なくても絵の繊細さ緻密さ、著者のこだわりを知ると何度も読み返したくなる本です。

イタリアやヨーロッパの歴史・音楽・思想・哲学などに興味のある方にお勧めです。

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2012年06月24日

Posted by ブクログ

ヨーロッパの歴史って地理プラスで全然ダメなんですけど、惣領さんの画力とストーリーでなんとか読んでます。

たまにある騎馬シーンが大好きです。

巻を読み進めるごとにチェーゼレの魅力が増していきます。

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2012年08月01日

Posted by ブクログ

チェーザレボルジアを主人公にしているところが漫画としての志が高い。
ピサ、フィレンツェという歴史のある芸術の都が目の前に広がるようでワクワクします。

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2018年05月27日

Posted by ブクログ

新刊発売を機に再読開始。
結構な情報量のマンガで多少気合いが必要。
確か歴史関連の書物では巨悪とされるチェーザレ・ボルジア、その通説に立ち向かう訳だから。

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2015年01月25日

Posted by ブクログ

惣領冬実先生といえば、「three」を再読したいのです。ニッティグリッティとインテヒルダ!このフ二つのバンド名はすご~く色濃く私の記憶に残っています!あー、めちゃめちゃ読みたい!

さ、て。
そして「チェーザレ」
「three」とは違って、男性誌に書かれたものです。歴史物。私の中では「悪名高い」と思っているチェーザレ・・・1巻ではその幼年期が描かれていました。
思っていたより、率直、破天荒だけど、明晰な頭脳。このチェーザレが今後どう描かれているのか、楽しみです。

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2013年04月19日

Posted by ブクログ

よく調べてるし力が入ってるのも分かるんだけど、物語のおもしろさとしては「キングダム」「バビロンまで何マイル」の方が上。。。
いかんせん教科書チックで心が湧き立つような勢いがない。調べたこと全部書きました的な論文風。

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2012年07月28日

Posted by ブクログ

15世紀のイタリアの話。よく調べられて書かれた歴史モノは読み応えがある。バックグラウンドが複雑で覚えきれない。

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2012年06月28日

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