茂木健のレビュー一覧

  • わたしの本当の子どもたち
    久しぶりに店頭で読みたい本を物色していて出会った一冊。ジョー・ウォルトンの作品は読んだことがなかったけど、とても好みな作品世界で、後から世界幻想文学大賞や英国幻想文学大賞受賞作家と知り、なるほど…と納得。
    1926年生まれのパトリシアは、2015年現在、認知症を患い、老人ホームで暮らしている。冒頭の...続きを読む
  • 時間のないホテル
    SFホラージャンル?

    タイトルまでの展開が長いですが、レインとのやりとりなど読ませられるため、一気に読み終わりました。
  • パンドラの少女 下
    勢いよく最後まで読めた。
    どこに行き着くのだろうかと思っていたのだけれど、まさかこんな結末とは。
    うまく言えないけど、しっくり来る結末だったかな。その後を想像すると、かすかな希望を感じる(そう信じたいだけかもしれないけど。
  • 時間のないホテル
    バラードもシャイニングも知らなくても、楽しめると思う。
    どこでもあるチェーンの巨大なビジネス・ホテル。そこで繰り広げられる出来事は...
    部屋や廊下に飾ってある抽象画に注目するという着眼点は面白い。実際、絵が逆さまに飾ってあったチェーン・ホテルに泊まったことがある。逆さまに気づいたのは、落ち着かなさ...続きを読む
  • 時間のないホテル
    バラード風「シャイニング」は正解な表現だと思った。
    題名とSFの分類に惹かれて購入したが、ミステリとかホラー分類にしたい。
  • 完璧な夏の日 上
    過去や現在を行ったり来たりし、超人の人数も多かったため、少し読み辛かった。
    アメリカの超人はスーパーマン然と活躍しているのに、イギリスの超人は諜報活動のようにしているところが、国によって違って面白かった。
    ただ、イギリスのMI6って、国民から愛されるへタレ諜報機関のイメージがあるんだが…。
    もしかし...続きを読む
  • 完璧な夏の日 下
    面白かった。ただ、ヒロインがただの白痴みたいな感じでなんで主人公が惹かれたのかいまいちピンとこなくて共感できなかった。それと、あーやっぱりこれホモネタかよと思って苦笑いした。超能力持ったスーパーヒーロー達をスパイにするって画期的な設定で楽しめた。あと、20世紀の歴史の重要シーンをパッチワークのように...続きを読む
  • 完璧な夏の日 上
    どんどん面白くなってくる。構成が絶妙。キャラもみんな魅力的だし、設定も少しずつ明かされる謎も見事。でも訳が読みにくいな。原作がどうなのか知らないけども、一切カギカッコを使わないセリフの描写が読みづらい。下巻にも期待。
  • 完璧な夏の日 下
    霧を操ったり物を消し去ったりといった特殊能力を持った超人(ユーバーメンシュ)が、第二次世界大戦からベトナム戦争、ソ連のアフガニスタン侵攻、911同時多発テロなどの時代を生きつつ、主人公のフォッグが完璧な夏の日にたどり着くまでの物語。下巻では特に最後で、これまでのエピソードがパズルのピースをパチリパチ...続きを読む
  • 完璧な夏の日 下
    幼稚と言われればその通りなのだが、ジャスティスリーグやアベンジャーズ、劇場版の戦隊モノや仮面ライダー等、超人がドカドカ出て来て活躍する系のお話が大好きだ。
    絢爛豪華で華やかなスター勢ぞろいに、本能的な何かを刺激されるのだろう。

    この小説も、ユーバーメンシュと呼ばれる超人たちが大勢出て来て、第二次世...続きを読む
  • 完璧な夏の日 下
    Twitterでアメコミぽいとの評判だったので、釣られて購入。読んで納得。作者がかなり意図的に書いている感がある。自分はさほどアメコミに詳しくないので、あーと思う程度だったんですが、詳しい人はにやっとする仕掛けがもっとあるんじゃなかろうか。

    話は過去現在、それと場所がかなり頻繁に入れ替わるので、最...続きを読む
  • みんなバーに帰る
    酔っぱらいってサイテーだよね、うむ。自戒の念とか反省とか色々込めて。そして人が酔っぱらってひどい目に会う話ってなんでこんなにおもしろいんだろうね、困ったもんだ。
  • シスターズ・ブラザーズ
    シスターズ・ブラザーズは、2人組みの殺し屋。

    古き良きアメリカ西部開拓時代、ゴールドラッシュに揺れる新大陸で、馬にまたがり拳銃をぶっ放し、シスターズ・ブラザーズは今日もゆく。

    --------------------------

    正直、読み始める前に思っていたのとはだいぶ違った。

    もっとユー...続きを読む
  • ロボットの夢の都市
    世界観はとてもとても魅力的だったんですが、話の内容が普段それほどSFを読んでない自分からするとちょっととっつきづらかった印象。なんていうか、すでに完成された世界観でのまた別のお話という感じ。と思って解説を読んだら実際にこの世界観での別のお話もあるようで。一つのラヴィ・ティドハー サーガ、みたいな感じ...続きを読む
  • 落下世界 下
    物語が現在と過去の両輪で軽快に進むのでスラスラと読み進むことが出来た。
    物語終盤まではスリリングな展開で不満はないがエピローグの部分はハッピーエンドながらちょっとご都合主義・・というよりも帳尻あわせが面倒になったのか?という感じがした。

    最後の場面でペニーが元気そうにしているのだが、フォーラー達と...続きを読む
  • 落下世界 上
    主人公の"彼"が目覚める場面から物語が始まる。名前がすぐに出てこないのは記憶が曖昧だからで、読者と同じ、何もわからない状態からこの物語の世界の理解が始まる。
    周りも自分も記憶を失っているだけでも異常な状況だが、狭い範囲の土地しか残っておらず、それが空に浮いているという突拍子もない世界設定。

    物語は...続きを読む
  • ロボットの夢の都市
    花を買い、砂漠から伝説の機体を持ち帰る旧式ロボットというあらすじを聞いた時点でわくわくして読んだ。待っていたのは巻末に用語集を置くような、広大な世界の一角。物語開始時点で破滅は去ったか既に起きたかしており、主要な登場人物が不幸にならないのはよかったと思えた。
    それにしても未来が暗い。現在と何も変わら...続きを読む
  • 人類の知らない言葉
    異星人とテレパシーで会話ができる思念通訳者、なんて、ぶっ飛んだ設定ながら、わりとふつうの?ミステリーでした。
  • 人類の知らない言葉
    創元文庫さんのSNSを見て、面白そうだなと手に取りました。
    地球外生命体が地球に対して交渉というか対話を始めていて、その大使がいるという設定が面白いし、その通訳が語るミステリというなかなか捻ったお話。個人的には意思の疎通がはかれたのであれば機械的なインターフェースの方が実用的なのかな、なんて昨今のA...続きを読む
  • みんなバーに帰る
    ひたすら登場人物全員が酔って薬をキメて落ちていくお話

    多分人間どんなに落ちてもだいたい生きていける、と思わされる